らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【漫画】死に物狂いで楽しむためのライブ作法! 「高梨さんはライブに夢中」

 

 

高梨さんはライブに夢中(1) (モーニング KC)

高梨さんはライブに夢中(1) (モーニング KC)

 

 

久しぶりに知らない世界を覗いた気分。ライブの世界はこれほど激しいものだったのか……。

 

 

倒れそうになったら周りの人の肩つかんで

倒れたら死にますよ

 

のっけからこれだよ。

 

 

ライブで観客がダイブしてるシーン。

 

確かに満員電車みたいに身動き取れないよう密集してるところで万一転んでしまったら踏みつけられてあの世行きだ。

 

まあ、ライブでのダイブぐらいは耳にしたことがあったけど、高梨さんは、様々なライブへ連れてってくれて、音楽のジャンルによって、どのような観客パフォーマンスが繰り広げられてるのかを読者に教えてくれる。

 

 

ロックフェスでの開幕直前、観客が皆両手を挙げて「お~、お~」と叫ぶ儀式。

 

複数の観客が輪を作って全力疾走しサビとともに体をぶつけあうサークルモッシュ

 

アーティストが観客の上に立ち、まるで人の上を歩いてるように見せるヘッドウオーク。

 

デスメタルのライブでよく使われる悪魔崇拝のポーズ「コルナ(メイロックサイン)」。ヘッドバンキングぐらいは知ってたけど、これは知らなかった。

 

アイドルのコンサートで推しの娘からの「レス(リアクションのことだそうな)」をもらうためにファン同士でかつぎ合うリフト。

 

ライブ作法はこれほどまでに多岐に渡り奥が深いものだったのか――。音楽のジャンルが細分化してるように、作法も差別化が図られているのだろう。

 

 

汗まみれになって熱狂する運動量はスポーツやフィットネスを軽くしのぐ。

 

何でこれほどまでに?

 

 

ここで死に物狂いで楽しんだら

明日からどんなことがあっても頑張れる気がして

 

そう、高梨さんは会社ではめったに口をきかないし、飲み会もほとんどスルーな地味メガネ女なのだ。

 

ライブは現実逃避の手段なんかじゃありません

現実と闘う…

生きる力をもらえる場所なんです

 

 

ライブにも行かないしスポーツ観戦もしない自分には、長い間、謎だった。何でまた年収何億も稼ぐようなアーティストやアスリートやらを貧乏人が熱狂して応援しなきゃならんのか? と。

 

でも、本書を読んで、ちょっとだけ分かったような気がする。いきなりライブへ行こう! とまでは思わないけど(笑)。

 

 

それにしても、最近はプレーヤーではなく、観客サイドを主人公にした漫画が増えてきた。

 

高度情報化社会になって先が見えすぎるようになって、誰も彼もがヒーローになれる訳でもないことが分かってきた。

 

頂点を目指すプレーヤーではなく、サポーターとしての楽しみ方を解説する漫画が増えてきている。

 

 

思いつくまま並べてみると、料理人ではなく食べる側の漫画――。

 

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

  • 作者:久住 昌之
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2008/04/22
  • メディア: コミック
 

 

ワカコ酒 1巻

ワカコ酒 1巻

 

 

 

サッカー選手ではなくサポーターの漫画――。

 

 

 

野球も負けてない――。

 

 

 

これが草食化なのか成熟化なのかはよく分からないけど、門外漢にもその世界を面白おかしく教えてくれるのは有り難いところ。

 

漫画を読んでワールドカップ優勝を目指すよりは、一度くらいはスタジアムへ行ってみようかな、の方がハードルは低いしね。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルと時間効率化のためのライフハック がテーマ。空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)、漫画を読んでいく(週50冊)。

 

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

【2020家計簿】怠けて暮らして節約する? 今年こそポイ活!


年末年始に、令和元年、2019年の家計の決算をした。


家計を把握しようとしてから3年目。簡略化し続けてきたので、ずいぶん簡単になった。寝転がってスマホの画面を見るだけであっさりと終了。

 


結局、年間の支出は230万だった。

 

前年は210万円だったので20万円の増。もっともこれは織り込み済み。むしろ思ったよりは増えなかったぐらい。

 


増えた理由としては――。

 

・新スマホの購入

(Pixel 3a XL)

 

・格安 SIM プラス wi-fi→キャリアへ戻す。

(デジタル音痴には色々面倒だった)

 

・平日は朝活でファミレスを使うようになった。

 

・DMMレンタルコミックを利用するようになった。

(週50冊ペースで借りている)

 

Kindle読み上げのため電子書籍を買うようになった。(それまでは図書館)

 

・9~12月あたり、仕事が忙しくて外食・スーパーお惣菜が増えた。

 

プロテインEAAを摂るようになった。

 

こんなところ。

 

 

大きな買い物はなし。

 

海外旅行もなし。

 

病気や怪我や歯の大規模治療も無かった。

 

ストレスになる衝動買いも無い。案外これが大きかったかも。

 

 

引きこもり気味のインドア人間にもささやかなメリットはある。

 

家でごろごろ、街でぶらぶらするだけなのであまり金を使わないのだ。

 

特別に節約した気もしないし、前年よりもずいぶん金を使ったような気がしたけど、一年経ってみるとさほどでもなかった。

 

年末に買ったホットクックでの自炊も順調だし、今年もアクシデントさえ無ければ大きな支出は無さそうだ。

 

 

前年と変わったことが一つ。2019年は、この自分でさえキャッシュレス化が進んだ。


と言ってもスマホモバイルSuicaで決裁するだけの原始的なもの。


またポイントをどんどん貯めて行くまでには至っていない。これは今年の課題。

 

 

ただ、キャッシュレス化で支払いは楽になったけど、明細が分かりにくくなった。クレジットカードの明細にはモバイルSuicaに使ったことが分かるだけ。

 

食費がいくらか、朝活のファミレスでいくら遣ったかまでは把握できなくなった。ま、いーか。トータルで特に増えてなければ。

 

 

クレジットカードの明細も今時紙で送って寄こすのだが、コスト削減なのか、毎月送ってきたものを1ヶ月半ごとに送ってくるようになった。中途半端感、果てしない……。

 

 

それにしても、年間の支出金額を大雑把に把握しようと考えたとき、とりあえず300万円を目安にした。森永卓郎さんの影響だ。

 

 

 

けれども経済格差は広がる一方で、聞くところによると、日本の約2割は年収200万円以下になったと言うことだ。300万円は贅沢になってしまったのだ。

 

年収100万円の豊かな節約生活術

年収100万円の豊かな節約生活術

 

 

 

これは個人差がありすぎるので、いくらが適切かは分からない。

 

あんまり節約しすぎて、貯金と一緒にストレスを貯め込むのもバカらしいし、引き続き年300万円をベースにやってくつもりだ。

 

家でごろごろ、街でぶらぶらしながら怠けて暮らす節約で――。

 

 

ホントに今年こそ楽天経済圏に参入してポイ活したいもんだ……。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルと時間効率化のためのライフハック がテーマ。空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)、漫画を読んでいく(週50冊)。

 

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

 

【ホットクック】外食やスーパーお惣菜が激減! ものぐさなお一人様に1.0リットルサイズをオススメ!

 


年末年始からホットクック使い始めた。サイズは1リットル。お一人様用の品だ。

 

 


自分の場合怠け者なので一つの事が習慣になるまではとても時間がかかるのにホットクックは、あっという間に定着した。


使い始めたきっかけは勝間和代さんの本。とにかく「感謝!」の一言だ。

 

勝間式 超ロジカル家事

勝間式 超ロジカル家事

 

 

 

去年の9月あたりから仕事で忙しくなったせいもあって、外食やスーパーのお惣菜で済ませることが多くなっていた。


プロテインEAAを飲み始めたこともあった(これは継続中)。

 

 

 

それとホットクックを使い始めてから外食やスーパーのお惣菜が激減した。


理由は簡単で、寒い中出かけるよりは、ホットクックでセットしておいた料理を家で食べる方が楽だしうまいしお金もかからないからだ。

 

 

朝起きたら夕べホットクックにセットしておいた肉料理と簡単な野菜とかちゅー湯(沖縄風インスタント味噌汁)を食べて、出る前にはホットクックに晩飯をセットしておく。


夜はホットクックに出来上がっている晩飯を食べて、ホットクックに朝飯を仕込んでから自分の部屋に引き上げる。


こういうサイクルがあっという間に出来上がった。何しろ楽だから。

 

 

調理方法は今のところは低温調理モードを駆使している。


この調理方法は脂身の多い肉の煮込みに向いている様子で、豚バラの角煮、シマチョウの煮込み(牛ホルモン)、鶏もも肉蒸し煮風にぴったりだ。


おかげでファミキチ中毒から抜け出せそうだ。

 

 

どの肉も値段が安いのがGood! せいぜい100 gで 150円くらい。


脂身が多いので腹持ちもいい。高脂質食にも向いている。

 


台所に向かった時にはもう出来上がっているので調理時間も短縮した。機械が調理している時間は長いけれど、人間の調理時間は激減したのだ。

 

ホットクックライフはこれから時々紹介していこうと思うけど、ものぐさなお一人様にはとりあえず強く推奨しておこう。

 

 

 

【プロフィール】

がんばらないライフスタイルと時間効率化のためのライフハック がテーマ。空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)、漫画を読んでいく(週50冊)。


・物より面倒を減らすミニマリスト
・食事はMEC食、糖質制限、高脂質
・服は制服化済み
・住まいは断捨離中
・片道1時間の自転車通勤継続中
スマホiPhoneからPixel 3a XL へ
・マンガと歴史好き

最近、取り組んでいるもの――。
・音声入力
・耳活(Kindle読み上げ)
Excel自動化
・漫画化計画
(エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)
・徒歩通勤

これから、やりたいこと――。
古武術介護
小笠原流礼法
競歩
・積み立て投資

【漫画】オトナの男の休日の過ごし方「ハヴ・ア・グレイト・サンデー/オノナツメ」

 

 

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(1) (モーニング KC)

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(1) (モーニング KC)

 

 

久しぶりに、のんびりした気分になれた漫画。スローライフ(死語?)やLOHASでもなく、スタイリッシュデでもないけれど、なんとなく楽しそうな「大人の休日」だ。

 

主なメンバーは、ニューヨーク帰りのシブい初老の男性「ダッド」。ダッドを慕う大男の息子(国際結婚なので見かけは白人)、そしてイタリア系外見の娘婿。

 

この3人が主要メンバー。時々、娘、息子の嫁や孫の天才児などが加わるので、家族もののジャンルかもしれないけど、あまりそうは見えない。

 

主要メンバー3人の外見がバラバラというのもあって、年の離れた友人みたいな感じ。仲の良い教授と学生みたいな。不思議な取り合わせだ。

 

この3人が、「オトナの男の休日の過ごし方」を追求する。あくまで、のんびりと。

 

休みの日

晴れた日曜日の午前中に掃除をする

これが醍醐味なんだ

 

こんな感じ――。

 

特別にアクティブなことはしない。午前中いっぱい使って男3人で料理をしてブランチをする。手巻き寿司だったり、餃子を包んだり、そうめんを茹でて食べたり。

 

たまには娘がスタジオジブリのアニメに出てきそうなミートボールスパゲティを作ってくれたりする(美味そう!)。

 

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(2) (モーニング KC)

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(2) (モーニング KC)

 

 

 

一番印象的だったのは手打ちうどんを作るエピソード。足で踏むとき、父親と小さな娘が両手をつないで踏むシーン。まるでソシアルダンスを踊っているようなシーンだった。

 

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(3) (モーニングコミックス)
 

 

 

グレイトな日曜日を過ごすには、何か特別なアクションを起こす必要はなくて、ただ、気の合う仲間や家族と身近なことに目を向けて時間を共有すれば良い、と教えてくれる。

 

最も、「気の合う」メンバーを見つけることが一番・難しいことなんだけどね――。

 

 

【自転車通勤】大寒の時期はソロキャンプ気分で駐輪場トランクのガスヒーターにあたる。


今朝はめったにない強風。


橋の上を渡る時、風にあおられて川へ落ちそうになるので、仕方なく自転車から降りて押して歩いた。

 

こんなことは自転車通勤を始めて数年、めったになかった。今年になってからの自転車通勤は文字通り逆風が続いている。

 

それでも追い風だったら良かったものの、ずっと向かい風だったから始末が悪い。いつもより1.5倍の時間と労力をかけて、ようやく駐輪場トランクに到着した。

 

 

駐輪場トランクという、もっともらしい名前がついてはいても、要は、屋根付き駐輪場の一角にフェンスで囲まれたエリアがあって、そこにイナバの物置が並んでいるだけのものだ。


それでもスマホのライトをつけてガスヒーターののスイッチを入れると、そこは天国に早変わりする。

 


f:id:rakuda95:20200109105928j:image

くくりつけの棚に置いてあるガスヒーターに背中であたりながら、サーモスのボトルに詰め込んできたお湯で濡らしたタオルで身体を拭いて着替えていると、じんわりと暖まってくる。ちょうど肩甲骨のあたりで火にあたるのがコツだ。

 

こうしていると、ソロキャンプで焚き火にあたっているような不思議な多幸感に満たされる。


元々インドアなんでソロキャンプなんて頼まれてもごめんだけど、行ってみたらこんな気分なのかなと思ったりする。

 

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

  • 作者:ヒロシ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 


そしてこの気分は寒い間、毎日、続くのだ。いや、これからますます寒くなって一年で一番寒い時期を迎える。


駐輪場トランクで寒さに震えながらガスヒーターで暖をとるのがインドアな自分にとってのアウトドアなのかもしれない。

 

自転車通勤は一年中やっているし、雨の日も乗っている。

 

さすがに台風19号のときは乗らなかったけど、台風15号のときはヒイヒイ言いながら走った。


大雪の日マウンテンバイクで通勤したこともある(これは、やり過ぎ)。

 


自転車通勤者やロードバイク乗りには、雨の日に乗らない、冬の寒い時期には休む、ときっぱり決めてる人も多いだろうし、むしろその方が普通なのかもしれない。


安全面から言えばその方が確かだし、長い目で見れば効率が良い。

 

 

それでも、この時期、駐輪場トランクでガスヒーターの炎を見ていると、理屈度外視で悪くない、と思うんである。


休みの日にわざわざキャンプ場へ出かけなくてもすむしね。

 

 

 #自転車通勤 

 

片道約1時間の自転車通勤を初めてそろそろ10年

 

自転車2台所有所有

①クロモリのロードバイク

(フロントギア2段、リアギア1段のなんちゃってシングルスピード)

②29インチのマウンテンバイク

(重荷雨用。こちらもクロモリ、シングルスピード、フルリジッド)

 

 

 

 

【漫画】今度は考古学発掘現場が舞台! 地味な職業の派手な恋愛の行方は? 「砂とアイリス/西村しのぶ」

 

 

砂とアイリス 1 (愛蔵版コミックス)

砂とアイリス 1 (愛蔵版コミックス)

 

 

 

西村しのぶ作品を再読中。

 

中には未読も1~2冊。

 

もともと寡作な作家。年に1~2回、作品リストを見て新刊が出たら読む。ついでにシリーズ頭から読み直す。

 

 

寡作な作家との付き合い方は、これぐらいユルい方が良い。

 

Amazonのレビューを読むと、やたらと辛口のコメントが多くて驚くけど、そこまで言うなら読まなきゃいいのに…、てものばかり。

 

つまらない作品リストはとっととスルーして、折角読む作品はとことん楽しもう!

 

 

また、来年の年末年始あたりになったら新刊チェック&再読かな。

 

 

取りあえずまだ読んでないのが2冊あったのでこれから読むつもり。2冊とも2019年刊行。この作者の場合、がんばった方です。

 

砂とアイリス 4 (愛蔵版コミックス)

砂とアイリス 4 (愛蔵版コミックス)

 

 

下山手ドレス別室 3 (フィールコミックス)

下山手ドレス別室 3 (フィールコミックス)

 

 

エッセイコミックの「下山手ドレス別室」。新刊が出るのは5年ぶりのようだ。早く読みたい――。

 

 

さて、再読した中から「砂とアイリス」1~2巻。今回のシリーズの舞台はなんと発掘現場、テーマは考古学! 

 

たった1m掘り下げただけで縄文時代!!

おもしれー‼
たまらんよな!

 

砂とアイリス 2 (愛蔵版コミックス)

砂とアイリス 2 (愛蔵版コミックス)

 

 

意外過ぎる分面白くく読んだ。

 

 

発掘は一度体験したことがあるけれど、発掘したものが未整理に塩漬けになってるバックヤードは未体験。

 

整理整頓にもセンスの有る無しは出る。テプラの鬼、ラベリングの魔女となる主人公が前向きすぎておかしい。

豆乳飲みながらスーパーカブで発掘現場へ通うのが、この人の絵だとお洒落に見えるから不思議だ。

 

 

西村しのぶ作品には、袖カバーを付けてがま口財布を持つ税務署職員が出たり(公務員!)、蜜柑栽培を志す美人(水商売、ケリーのバッグ所有)が出てきたり(第一次産業!)、年末年始にパートナーの実家に帰省して海で密漁したりする。

 

一緒に遭難したいひと 1 (1)

一緒に遭難したいひと 1 (1)

 

 

アルコール 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)

アルコール 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

 

 

とても地味な世界をエレガンテな絵で描く。

 

そして、妙に、ローカル。

 

地に足が着いてるんだかどうなんだか。華麗なるマイルドヤンキーの世界なのかもしれない。

 

 

よくよく考えると不倫だったり、二股だったり、水商売の夜の世界だったりするのだが、ガタイの良い女たちが大口を開けて「あーはっはっ」と豪快に笑ってると、作中のヘタれ男子のように圧倒されてしまうのである。

 

 

さて、これからは「RUSH」を再読していく予定。海で釣り上げたシュモクザメを自慢げに自分の娘に見せてトラウマを作ってしまう「まぶたの父」に、また会える……。

 

RUSH (5) (FEEL COMICS)

RUSH (5) (FEEL COMICS)

 

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【新年の誓い?】シンプルなライフスタイルと生活を効率化するライフハックの追求、そして、ひたすら漫画を読む(2,500冊/年)。

 

さて新年。令和2年、2020年の始まりだ。


年末年始は寝正月だったので仕事初めの今日がようやく新年と言う気がする。

 


やったことと言えば、自転車屋に行ってロードバイクをシングルスピード化したり、ヘルシオのホットクックを使い始めたぐらい。

 

 

 

後はひたすらごろごろして漫画を読んでいた。

 


そして時々は「これで良いのだろうか?」などと思ったりした。年末年始だしね。


おまけに仕事を辞めて移住した知人から年賀状が来たりして、「友がみな 我より偉く見える日に」なのである。

 

 

その一方でちょっとした「気づき」もあった。

 

たまたま本屋で見かけた「てんちむ」さんの新刊コピーだ。

 

「好きなことして生きるより、嫌なことせずに生きていく」

 

私、息してる?

私、息してる?

 


目からウロコだった。

 

 

自分の場合、子どもの頃から、特別に夢中になれることや、やりたいことや夢が無いことがコンプレックスで、怠けては寝転がって漫画を読み、怠惰な自分を責める生活を送っていた。


ひところ話題になった「干物女」と同じだ。

 

ホタルノヒカリ(1) (Kissコミックス)

ホタルノヒカリ(1) (Kissコミックス)

 

 


で、確かに好きなことはないけれど、嫌いなことや、やりたくないことは山ほどある。


特に面倒くさいことは死ぬほど嫌いだ。

 

 

どうせなら積極的に嫌いなこと、やりたくないことをエスケープして、のんびり怠けて寝転がって心ゆくまで漫画を読んでいくって良くないか?

 

 

実際、去年を振り返ってみると、おおむねダラダラと過ごしてしまったけれど、新しく始めたことはそれなりにあった。


時差通勤してファミレスで朝活、Kindle読み上げで本を聴く「耳活」、アプリ「Edivoice」を使っての音声入力、スマホ「Pixel 3a XL」購入、自転車通勤に徒歩通勤を混ぜること再開、モバイルSuicaでキャッシュレス化、関数・マクロ・VBAを使ってExcel自動化、 プロテインEAAを飲み始める、メガビタミン開始、ホットクックを購入、などなど。

 

書き出してみると結構ある。どれも生活を効率化しようとするものばかりだと言うことに改めて驚く。

 


そして効率化によって空いた時間を何に使ったかというと、ひたすら漫画を読んでいた。

 

DMMレンタルコミックを使って週50冊のペースで読みふけっていた。

 

 

 

もし、このペースを一年続けるとしたら、約2,500冊ぐらいは読んでしまうことになる。ちょっとしたもんだ。

 

かかる費用は、260,000円/年、月々約22,000円てことになる。

 

安いか高いかは意見が分かれるだろうけど、漫画好きにとってはリーズナブルな値段だ、ずいぶんコストも安くなったもんだ、と思う。

 


改めて、西暦2020年、令和2年の方針(もしかすると今後の残りの人生の方針になるかも)。


面倒なこと、嫌いなこと、やりたくないことをしないライフスタイルを追求する!


具体策としては――。

 

①シンプルなライフスタイルと生活を効率化するライフハックの追求。

 

②空いた時間でひたすら漫画を読む(時々、本も)。


とりあえずはこれでやっていく。二刀流? ぷっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【漫画でナポレオン】開き直って歴史エンタメ! 「北斗の拳」を超えるか? 「ナポレオン -獅子の時代-」

 

 

 

ストレートなタイトル。濃いぃ絵。今さらナポレオン? と思いつつ手を出してしまった。

 

もうすでにフランス革命やナポレオンについてはある程度、読んではいたので。

 

ベルサイユのばら 1 (マーガレットコミックス)

ベルサイユのばら 1 (マーガレットコミックス)

 

 

栄光のナポレオン―エロイカ (1) (中公文庫―コミック版)

栄光のナポレオン―エロイカ (1) (中公文庫―コミック版)

 

 

 

でも、これってどう見ても「北斗の拳」の絵だよな、と思っていたら、やっぱり(原哲夫の)元アシスタントであった。開き直ってるなぁ。

 

 

開き直ってると言えば、ジョジョからの影響も隠さない。「革命軍は世界一ィ~」とか……。

 

師団全員がもういいと言うまで

君を殴る!

 

やっぱりジョジョだよね。それも初期の頃の……。

 

 

ちなみに最新シリーズのジョジョ。まだ未読だったけど、そろそろ読んでみよう。それにしても、どこまで続くんだろう……。

 

ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)

ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)

 

 

 

開き直りはパロディだけじゃなくて、史実を変えたり順番を変えたりも変幻自在。

 

理由も、編集部から盛り上がらないと言われたから、などと後書きで正直に書いている。世界史の受験生が勘違いしたらどうすんだ? とセルフつっこみも。ここまでくると、すがすがしい。

 

 

この開き直りは良い方向に向かってるようで、「ホントかよ?」と思いつつも、ぐいぐい読んでしまう。

 

まぁ、史実かどうかや新説ばかりの物語はつまらないしヤボでもある。

 

これは有りだ! と思う。

 

 

北斗の拳」ライクなこってり絵も、大時代的な歴史物や戦場シーンには意外に良く合う。

 

そういえば、「北斗の拳」の作者も日本史ものをたくさん描いていたっけ。

 

 

 

 

 

それに、戦場シーンも意外に細かく描き込まれている。

 

小便で100メートル大便で800メートル行軍から遅れる

 

遅れたら、敵に捕るかはぐれて野垂れ死ぬ(よくある)

 

だから歩兵は腹も下せない

 

 

 

実際の戦争は、派手な戦闘シーンだけじゃなくて、そのほとんどは延々と歩くことだったのだ、と言うことが良く分かる。

 

特にナポレオンの戦術は「神速」を旨とし、兵を速く1カ所に集中させて敵を撃破するものだった。だから、この漫画ではホント行軍シーンが多い。

 

 

当時は靴もなかなかの貴重品で、貧しい兵士の中には靴に左右の別があることも知らない者もいたようだ。

 

確かに、裸足やボロ靴での長距離行軍は生死に関わってきそう。

 

 

 

そんなわけで、この作品はツッコミ入れつつエンタメだと割り切って楽しむのが正解。

 

今回は途中までだったけれど、第2シリーズも巻数を重ねてるので、当分は楽しめそうだ。

 

 

こちらは第2シリーズ初巻――。松田優作? パロってるなぁ、開き直ってるなぁ。

 

ナポレオン~覇道進撃~(1) (ヤングキングコミックス)
 

 

 

そういえば、フランス革命~ナポレオンの時代ではジョゼフ・フーシェが気になってるけど、陰謀家の彼が活躍するのは第2シリーズだろうか? 

 

天才よりもサバイバーの方が好きなのだ。

 

ともかく期待!

政治のカメレオン ジョゼフ・フーシェ―ナポレオンも怖れた男

政治のカメレオン ジョゼフ・フーシェ―ナポレオンも怖れた男

 

 

静粛に、天才只今勉強中! (1) (コミックトム)

静粛に、天才只今勉強中! (1) (コミックトム)

 

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

・ニュース(政治・経済)

・世界史

・日本史

 

世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

 

【漫画で世界軍備永久放棄・核廃絶】潜水艦アクションから国際政治ドラマへ。「沈黙の艦隊」

 

 

沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)

沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)

 

 

12月になると、何となく一年間を振り返るモードになってしまう。一度振り返ると今年一年間だけでなく、思わず人生を振り返ってしまうから危険だ。ろくでもない人生を振り返っても後悔しか浮かばないから。

 

 

それはともかく、これまで読んだ漫画の中で一番面白かったのは何だろう? と振り返ってみると、2つの作品が頭に浮かぶ。

 

1つが「沈黙の艦隊」、もう1つが漫画版「風の谷のナウシカ」だ。

 

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

 

 

とても1作には絞れそうもない。

 

かと言って、Twitterの名刺代わりみたいに、好きな作品ベスト10もリストアップ出来ない。

 

ここ数年、安定のツートップだ。

 

 

自分の場合、12月になると、人生を振り返る代わりに、この2作品を読み返したくなる。

 

で、今回、再読したのはこちらの方。全32巻――。

 

沈黙の艦隊(32) (モーニングコミックス)

沈黙の艦隊(32) (モーニングコミックス)

 

 

 

読み返してみると、さすがに時代が変わった感が強い。なんたって、まだソ連が健在なのだ。世界はまだ米ソの2強時代。中国は蚊帳の外だった。 

 

 

 自分の記憶では、漫画の中で米中2強になったのは「MOONLIGHT MILE」じゃなかったろうか。

 

それでも読んだときは、将来はそうなるかもしれないけどなぁ、などと思ったものだった。

 

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)

 

 

漫画の想像力は世界を先取りする! 

 

 

さすがにトランプ大統領みたいなキャラは前乗りしたことはないけどね。登場させたらキャラが立ちすぎて返って嘘くさくなってしまったろうなぁ。

 

 

さて、「沈黙の艦隊」に戻ろう。

 

前半は潜水艦アクション、後半は政治ドラマなこの作品。

 

映画では潜水艦ものにハズレなし、などと言うように、とても面白いエンタメ作品だ。

 

 

 

でも、自分に取っては潜水艦アクションよりも政治ドラマの方が印象的だった。

 

「独立国家宣言(潜水艦が?)」、「政軍分離」、「超国家軍創設(沈黙の艦隊!)」、「世界核兵器廃絶」、「軍備永久放棄」、「軍産複合体への対向」、そして「世界政府」。

 

近未来を語るキーワードがキラ星のように並んでいた。

 

 

自分の場合、この「沈黙の艦隊」を読んでから、新聞がいくらか読めるようになった。もちろん、ちゃんと理解できてるとは言いがたいけど、国際政治とやらに、少しばかりながら関心が持てるようになったのだ。

 

就活なのに新聞が読めないと言う人(自分がそうだった)には、ぜひオススメだ。

 

 

もちろんリアルワールドは漫画のようにはいかなくて混乱する一方だ。

 

作中にも出てきたように、国連が戦争をストップさせたことは皆無だし、アメリカはあいかわらずやりたい放題だし、さらにむちゃくちゃな大統領まで出現した。ローマ帝国の暴君か?

 

イギリスはEUから離脱するようだし、フランスは暴動が起こった(ちょうど今年の始めだ)。中国は香港に手を焼いてるし、韓国は何がなんだか分からなくなってる。

 

 

先行き不透明なこの世界だけど、お先真っ暗にまでならないのは「沈黙の艦隊」を読んでいたからかもしれない。

 

心の底では、「もしかしたら、こんな風に世界は向かっていくかもしれない」と言う薄ぼんやりしたイメージがあるからだ。

 

 

年末年始にはもう1つの作品、漫画版「風の谷のナウシカ」を再読しよう。こちらは最終巻――。

 

風の谷のナウシカ 7

風の谷のナウシカ 7

 

 

 

電子書籍化してくれないかな~。英語版もあるようなのでこちらもついでに。

 

Nausicaae of the Valley of the Wind Box Set (Nausicaa of the Valley of the Wind)

Nausicaae of the Valley of the Wind Box Set (Nausicaa of the Valley of the Wind)

  • 作者:Hayao Miyazaki
  • 出版社/メーカー: VIZ Media LLC
  • 発売日: 2012/11/06
  • メディア: ハードカバー
 

 

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

・ニュース(政治・経済)

・世界史

・日本史

 

世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

【漫画で仏像】千年ヲ超えてサバイブした文化遺産は半端ない。「壊れた仏像直しマス。」

 

壊れた仏像直しマス。 1巻 (芳文社コミックス)

壊れた仏像直しマス。 1巻 (芳文社コミックス)

 

 

今回読んだのは、仏像、文化財修復の話。あまり馴染みのなかった世界なので思いがけずカルチャーショックを受けることになった。長い歴史に渡って続けられてきたことと言うものはなかなかに奥深い……。

 

 

正直、仏像には興味がなかった。一時期、歴女の次あたりに「仏像ガール」がちょっとだけ話題になったとき、エッセイコミックを読んだぐらい。

仏像に恋して

仏像に恋して

 

 

読んでも何かに目覚めたわけでも何でもなかったけど(笑)。

 

 

強いて言えば、自分の推しは「千手観音」だと分かったぐらい。手が何本もあるってかっこいい。

 

フィギュアかミニチュアを買ってみようかと思ったこともあったけれど、ガサツな自分は必ず手の一本を折ってしまいそうなので止めておいた。賢明な判断だった――。

 

 

そうした数百年を耐えうるほど丁寧な仕事をした

当時からすればいわば常識を外れた頑固な職人の作品しか

現代の私たちの目の前には残らないんですから

 

壊れた仏像直しマス。 2巻 (芳文社コミックス)

壊れた仏像直しマス。 2巻 (芳文社コミックス)

 

 

これは目からウロコ。

 

仏像と言えば、なんとなく、どれもこれも後世まで残るものかとかと思っていたけれど、そんなことはないのだ。


たいていのものは50年か100年もすれば壊れてしまうのが当たり前だった。

 

これは現代だってそう。いや安い代わりにワンシーズン保てば良いって感じ。スパンはむしろ短くなっている。壊れないと新しいのを買ってもらえない。

 


だから昔は、今よりも人の寿命短かったのだから無理もない。


千年も残るような仏像はコスパなんて度外視した仏師が彫り上げたものだろう。


良いものを作ろうとする職人魂は、周りから見たら狂気を感じさせたことだろう。

 

 

そして、修復と言うのはとてもストイックな作業だ。

 

芸術家の中には

稀にその創作意欲と才能を間違った方向に使うのがいてな

元の像の彫刻技術が自分よりも未熟であったり

像の様相が自分のセンスとかけ離れていたりすると

俺ががもっと上手く彫ってやろう

カッコよくしてやろうと

調子に乗って像の彫り直しまでやってしまうのさ

 

なまじ才能や意欲があるとオリジナル性を破壊して、千年にも渡って伝えられてきた文化遺産を台無しにしてしまうのだ。

 

 

似たようなことは修復技術にも言える。新しい技術、現代の技術が優れているとは限らない。

 

最新の合成接着剤は確かに強力だけど、数百年経つとどうなるかは分かっていない。

 

一方、古い接着剤「ニカワ」は千年以上使われているので、どのように壊れてどう対処すれば良いかのノウハウが定まっている。だから、こちらが使われる。長いスパンで考えなければならない。

 

 

むしろ、新しい技術を期待して、仏像を傷めるような修復はせず、最低限度で現状維持な調整だけをして後世に託す、と言うこともある。

 

そのためには、あえて、どこを修復したか分かりやすくするために別の木材を使うこともあるようだ。

 

壊れた仏像直しマス。 3巻 (芳文社コミックス)

壊れた仏像直しマス。 3巻 (芳文社コミックス)

 

 

何とも悠久な話だけれど、千年スパンで仕事をやっていると、技術自慢、才能への過信などささいなことになってしまうのだろう。

 

 

これだけ仏師がストイックに仕事をしているにもかかわらず、依頼主によっては味わいのある仏像を金ぴかにしてしまったりすることもあって、それは仏師にはどうにもならないことのようだ。

 

 

こうしてみると、今残ってる感じの良い仏像は、千年以上に渡って奇跡的に生き残ってきたものであると言える。

 

古臭いカビ臭いだけのものだと思っていたことを反省したい。

 

 

最後に最も印象的なエピソード――。

 

それは、仏像を移動したらヒビ割れが出来てしまったけれど、元の位置に戻したら直ったと言うものだ。

 

森の小川のほとりにあるお堂にあった仏像で、適度な湿気がその仏像にジャストフィットしていた。湿度が高すぎても腐るし低すぎてもヒビ割れする。

 

仏像も長年置かれていた場所が最も良い、地元密着型だったのだ、と言うこと。

 

何となく人間っぽくて親近感――。

 

 

全く興味のなかった仏像だけど、年末年始は初詣のついでに、神社の隣のお寺でも覗いてみようかな……。

 

 

全4巻――。

壊れた仏像直しマス。 4巻 (芳文社コミックス)

壊れた仏像直しマス。 4巻 (芳文社コミックス)

 

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

・ニュース(政治・経済)

・世界史

・日本史

 

世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

 

【漫画で桶狭間】寿桂尼→今川義元→今川氏真の今川太平記を誰か書いてくれないか? 「センゴク外伝 桶狭間戦記」

 

 

センゴク外伝 桶狭間戦記(1) (ヤングマガジンコミックス)

センゴク外伝 桶狭間戦記(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

戦国一挽回した男・仙石権兵衛シリーズ外伝。

 


次々と通説を覆して新説を繰り出す意欲作ではあるけれど、その一方でやたらと解説が多くて読み辛い。と、文句を言いつつも、こうして外伝シリーズまで読んでしまっているのだから、なんだかんだ言って魅力的なのだ。


この外伝はシリーズの中でも特に示唆に富んだものだった。全5巻――。

 

センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)

センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)

 

 

 

のっけから凄い――。

 

小水河期が生んた「戦国時代」とはなにか
我々日本人はいかにして飢饉に立ち向かったのか――

 

戦国合戦史上最も有名な合戦を通して解き明かしてゆく

 


戦国時代が始まったのは、応仁の乱で世の中が乱れて下克上の世の中になってしまったからだと聞いていた。


氷河期で飢饉が頻発したからだという説は始めてだ。

 

この後三十年で小氷河期は終焉を迎える

それは かの英雄らによって天下統一がなされる日と妙な同調を見せるのである

 

 

次に驚くのは今川義元リスペクトっぷり――。

 


今川義元と言えば油断してしまったために織田信長の奇襲を受けてしまったというイメージが強い。


それでも今川義元は戦国時代という荒波をうまく乗り越えて守護大名から戦国大名へとシフトした稀有な例だったのだ。この外伝では史上初めての戦国大名として評価してもいる。


文字通り下から成り上がった織田信長とは対照的な戦国大名だ。

 

 

これを可能としたのは、今川家に伝わる「今川仮名目録」と今川義元がアップデートした「今川仮名目録追加」だ。

 

つまり「今川仮名目録追加」とは

上は幕府の権威

下は農民からの圧力

そのどちらでもなく

 

義元自身の力で法を掲げ民を治めるとの
独立宣言にほかならない

 

今川仮名目録によって安定した主従関係「寄親・寄子制度」が可能となり、大量の兵を動員できるようになった。

 

飢饉により大量の流民が駿河に押し寄せてきたこともあって、今川義元尾張へ侵攻することになる(京への上洛ではなかった?)。

 

 

一方の織田陣営。信長の父・織田信秀の頃から、対馬神社・対馬商人から「銭」を吸い上げてのし上がっていく。

 

桶狭間の合戦は「米経済」と「銭経済」とのバトルだったのかもしれない。

 

 

「銭」の世の中を上手く回していくには、戦に勝ち続けて経済圏を広げていかなければならない。さもないと銭の不均衡によって「高転び」が起こってしまう。これは「センゴク一統記」でも取り上げられていた。

 

センゴク一統記(1) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク一統記(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

 

どうも「センゴク」シリーズを読んでると、織田信長は最初からはっきりとした天下統一のビジョンがあったわけでもなく、銭の流通が破綻しないよう追われるように戦を続けて経済圏を拡大してるように見えた。

 

 

外伝冒頭でちらりと紹介されていた今川義元の母も面白そうな人物。

 

夫が病に臥した際はこの女性が国政を執りし切った

そのうち史上唯一の「女戦国大名」と呼ばれるようになるのである

 

出家後の名を寿桂尼という

 

 

大河ドラマにも脇役でちらちらと出演してるようだし、小説も書かれているようだ(まだ未読)。

 

姫の戦国 上 (文春文庫)

姫の戦国 上 (文春文庫)

 
姫の戦国 下 (文春文庫)

姫の戦国 下 (文春文庫)

 

 

この人だけでも主役をはれそう。

 

 

最期に今川義元の不肖の息子・今川氏真についても――。

 

外伝シリーズでは特に取り上げられなかったけど、個人的には興味ある人物だ。

 

すっかり公家化してしまって戦国武将としては無能に近く、桶狭間の合戦の後は家を再興することもなく、文化人として、和歌を詠んだり蹴鞠を蹴ったりして、秀吉や家康の庇護のもと長生きしたらしい。

 

 

もちろん馬鹿にされがちだけど、殺し合いの場から逃れて風流や数寄の世界で気楽に生きることが出来た。

 

現代に当てはめれば、出世に背を向けて趣味の世界をメインにしたライフスタイルを目指したようなもの。案外、悪くないような気がする。

 

意外だけれど小説の題材にもなっているのだ。

 

天下を汝に―戦国外交の雄・今川氏真 (新潮書下ろし時代小説)

天下を汝に―戦国外交の雄・今川氏真 (新潮書下ろし時代小説)

  • 作者:赤木 駿介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/09
  • メディア: 単行本
 

 

文化人ネットワークを駆使して家康のために働いた黒幕という設定だ。こうなるとだいぶイメージが変わってくる。

 

 

国を蹴った男 (講談社文庫)

国を蹴った男 (講談社文庫)

  • 作者:伊東 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/05/15
  • メディア: 文庫
 

 

こちらは短編集。その中で蹴鞠がフィーチャーされている。成功や出世よりも自分の好きなこと好きな生き方を選んだ男達の連作集だ。

 

蹴鞠と言うと、サッカーのリフティングみたいなイメージがあるし専門のプロもいるようだけど、蹴鞠となって貴族文化の儀式となると、なるほど荘厳な印象になってしまうのが不思議。

 

一度、生で見てみたいものだ。京都あたりでやってるのかな?

 

 

そして、なんと漫画にもなっていた。ライトノベルが漫画化されたものらしい。氏真が剣の達人という大胆な設定。まだどちらも未読なのでこれから読んでみるつもり――。

 

天下一蹴 今川氏真無用剣 (GAノベル)

天下一蹴 今川氏真無用剣 (GAノベル)

 

 

 

 

細々とながらライトノベルや漫画の題材にもなっているのだから、今川氏真も暗愚の一言で切り捨てるのはもったいない。

 

 

未読だけど、もう1冊小説があった。

 

氏真、寂たり

氏真、寂たり

 

 

 

寿桂尼今川義元今川氏真の今川三代記・今川太平記

をぜひ読んでみたい。

 

誰か書いてくれないものか?

 

案外、大河ドラマになるかもしれないぞ――。

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

・ニュース(政治・経済)

・世界史

・日本史

 

世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資

【漫画でキャンプ】焚き火でマシュマロを焼くのです。「ゆるキャン△」

 

 

ゆるキャン△ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

ゆるキャン△ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

  • 作者:あfろ
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2015/11/12
  • メディア: コミック
 

 

う~む。アニメ化はともかく、まさか実写ドラマ化されるとは思わなかったな~。いや、漫画は十分おもしろいんだけど。

 

主人公の女子高生はキャンプ場の豊富な富士山近くに住む。ソロキャンが中心だけど、たまに友だちともキャンプする。あまり社交的な性格ではないようだ。一人の時間を楽しみたいタイプ。

 

 

このソロキャン。すっかり定着したみたいだけど、やっぱりヒロシさんによるところが大きい。

 

ひとりで生きていく

ひとりで生きていく

 
働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

  • 作者:ヒロシ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

一人でキャンプして、おごそかに火を見つめる。雰囲気良さげだけど、まさか、YouTube、映像で人気が出るとは思わなかったな~。

 

 

この意外さは、「孤独のグルメ」が実写ドラマ化されて、しかも大人気になったことと似てるような気がする。「ゆるキャン△」実写化もモノローグ中心になるんだろうか?

 

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

  • 作者:久住 昌之
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2008/04/22
  • メディア: コミック
 
孤独のグルメ 2 (SPA!コミックス)

孤独のグルメ 2 (SPA!コミックス)

  • 作者:久住 昌之
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/07/01
  • メディア: Kindle
 

 

 

自分の場合、暑いのも寒いのも虫もかゆいのもダメでアウトドアより、インドア、せいぜい漫画喫茶かファミレスて人間。

 

 

そんな自分だが、人間って自分とは正反対のものに惹かれる傾向があるようで、アウトドア関係の漫画はけっこう読んでる。

 

山と食欲と私 1巻: バンチコミックス

山と食欲と私 1巻: バンチコミックス

 
ふたりソロキャンプ(1) (イブニングコミックス)

ふたりソロキャンプ(1) (イブニングコミックス)

 
山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

 

 

 

唯一、アウトドアと接点がありそうなのは、片道1時間の自転車通勤だ。

 

今朝みたいに風が強くて寒い日、ようやくたどり着いた駐輪場トランクでガスヒーターにあたりながら着替えてると、じんわりと幸福感にひたることがある。さすがに焚き火で枝のはぜる音はしないけど。

 

こんな時はソロキャンプを楽しんでる人の気持ちがちょっとだけ分かったような気がすることがある。寒い中の温かさ、暑い中の涼しさを感じられるのがアウトドアの醍醐味――。

 

 

たまにはテントで漫画を読んでみようか? いや、当日の朝になるとキャンプ場へ行くのが面倒くさくなってしまうだろうなぁ。

 

 

間違っても、キャンプ場に高級なアウトドアグッズを持ちこんでホームパーティーのようなBBQを繰り広げる「グランピング」には惹かれることは無いだろうけど……。

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

・ニュース(政治・経済)

・世界史

・日本史

 

世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

・物より面倒を減らすミニマリスト 

・食事はMEC食、糖質制限、高脂質

・服は制服化済み

・住まいは断捨離中

・片道1時間の自転車通勤継続中

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ

・マンガと歴史好き

 

最近、取り組んでいるもの――。

・音声入力

・耳活(Kindle読み上げ)

Excel自動化

・漫画化計画

    (エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)

・徒歩通勤

 

これから、やりたいこと――。

古武術介護

小笠原流礼法

競歩

・積み立て投資