12月になると、何となく一年間を振り返るモードになってしまう。一度振り返ると今年一年間だけでなく、思わず人生を振り返ってしまうから危険だ。ろくでもない人生を振り返っても後悔しか浮かばないから。
それはともかく、これまで読んだ漫画の中で一番面白かったのは何だろう? と振り返ってみると、2つの作品が頭に浮かぶ。
1つが「沈黙の艦隊」、もう1つが漫画版「風の谷のナウシカ」だ。
とても1作には絞れそうもない。
かと言って、Twitterの名刺代わりみたいに、好きな作品ベスト10もリストアップ出来ない。
ここ数年、安定のツートップだ。
自分の場合、12月になると、人生を振り返る代わりに、この2作品を読み返したくなる。
で、今回、再読したのはこちらの方。全32巻――。
読み返してみると、さすがに時代が変わった感が強い。なんたって、まだソ連が健在なのだ。世界はまだ米ソの2強時代。中国は蚊帳の外だった。
自分の記憶では、漫画の中で米中2強になったのは「MOONLIGHT MILE」じゃなかったろうか。
それでも読んだときは、将来はそうなるかもしれないけどなぁ、などと思ったものだった。
漫画の想像力は世界を先取りする!
さすがにトランプ大統領みたいなキャラは前乗りしたことはないけどね。登場させたらキャラが立ちすぎて返って嘘くさくなってしまったろうなぁ。
さて、「沈黙の艦隊」に戻ろう。
前半は潜水艦アクション、後半は政治ドラマなこの作品。
映画では潜水艦ものにハズレなし、などと言うように、とても面白いエンタメ作品だ。
でも、自分に取っては潜水艦アクションよりも政治ドラマの方が印象的だった。
「独立国家宣言(潜水艦が?)」、「政軍分離」、「超国家軍創設(沈黙の艦隊!)」、「世界核兵器廃絶」、「軍備永久放棄」、「軍産複合体への対向」、そして「世界政府」。
近未来を語るキーワードがキラ星のように並んでいた。
自分の場合、この「沈黙の艦隊」を読んでから、新聞がいくらか読めるようになった。もちろん、ちゃんと理解できてるとは言いがたいけど、国際政治とやらに、少しばかりながら関心が持てるようになったのだ。
就活なのに新聞が読めないと言う人(自分がそうだった)には、ぜひオススメだ。
もちろんリアルワールドは漫画のようにはいかなくて混乱する一方だ。
作中にも出てきたように、国連が戦争をストップさせたことは皆無だし、アメリカはあいかわらずやりたい放題だし、さらにむちゃくちゃな大統領まで出現した。ローマ帝国の暴君か?
イギリスはEUから離脱するようだし、フランスは暴動が起こった(ちょうど今年の始めだ)。中国は香港に手を焼いてるし、韓国は何がなんだか分からなくなってる。
先行き不透明なこの世界だけど、お先真っ暗にまでならないのは「沈黙の艦隊」を読んでいたからかもしれない。
心の底では、「もしかしたら、こんな風に世界は向かっていくかもしれない」と言う薄ぼんやりしたイメージがあるからだ。
年末年始にはもう1つの作品、漫画版「風の谷のナウシカ」を再読しよう。こちらは最終巻――。
電子書籍化してくれないかな~。英語版もあるようなのでこちらもついでに。
Nausicaae of the Valley of the Wind Box Set (Nausicaa of the Valley of the Wind)
- 作者:Hayao Miyazaki
- 出版社/メーカー: VIZ Media LLC
- 発売日: 2012/11/06
- メディア: ハードカバー
【漫画化計画】
漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。
主な対象は以下の通りです。
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世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。
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がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。
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