経済合理的に生きるより 飄々として居たい──。
作者は20代で隠居して週休5日制の生活を始めた。
と言っても隠居前はなかなかハードな生活。
家ではアルコール依存症の家族に当たられ、学校ではヤンキーに殴られ、職場ではパワハラを受けている。
作者はそんな生活から脱出するために自分の世界をカスタマイズしていく。
そのやり方はとても現実的で、とこぞのインフルエンサーのように過剰なところが少しもない。
まずいきなりアクションを起こすんじゃなくて、とりあえず嵐が過ぎ去るのを待つことをおすすめしている。
そして少しずつ、合わない場所、食べ物、服などを減らしていく。
最後には「必要最小限のモノとお金と、人間関係や世間の常識から解放された自分」が残るってワケ。
面白かったのは、作者が情報源として、テレビでもネットでもなくラジオを選んでいること。
ユルいメディアで情報収集することで、過剰な情報や同調圧力から距離を取ることができるのだ。
隠居生活は、東京郊外から台湾へ、そして今では新型コロナの影響と親の介護のために実家暮らしへと舞台を移している。
その時その時に合わせて無理のない生活を送って「隠居」にさえこだわらない。
とても自然体だ。
作者が今後どのようなライフスタイルを送っていくのか見届けたい。
他の隠居本も読み返してみよう──。
【プロフィール】
自称セミリタイア・節約系FIRE民。
健康優良寝そべり族。
家でごろごろしていたい。
街をぶらぶらしていたい。
健やかにだらだらしたい。
寝そべりながら本を読みマンガを読む。
自転車通勤を卒業して「歩く人」へ。
睡眠重視のロングスリーパー。
食事は
肉卵チーズのMEC食&メガビタミン。
料理は電子レンジ調理・時短料理。
親が遺してくれた生家に籠城中。。。