らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

自転車通勤中に見たタダ者ではない女たち。 #自転車通勤


ハイケイデンス・マザー

夕方、それなりのスピードで巡航していたら、ものすごいスピードの自転車にぶち抜かれた。

思わず「おおっ」と声に出してしまうぐらい。

遠ざかっていく後ろ姿を見ると、オバさんで、自転車の後ろには、小さな子ども用のイスがついていた。

保育園に迎えに行く途中なんだけど、時間に遅れてるっぽい。

しっかし、ものすっごいハイケイデンスだった。

150回転くらい出てんのか?

ロードバイク相手でも、こんなぶち抜かれかたしたことなかったなあ。

母は強い……。


シクロクロス・マザー

こちらもオバさん。

いわゆるパパママ自転車というやつか。

前後に小さな子ども用のイスがついてる自転車だ。

ちょうど、地下道へ入ろうというあたりで、横からものすごいスピードで進入してきた。

自分がやってるようなシクロクロス風に降りるんじゃなくて、普通にママチャリから降りたんだけど、とにかくスピードが速かった。

スロープを下るのも通路も走っていた。

両手でハンドルを握る普通の押し歩き。

それでも、自分が地下通路から出たときには、遙か先の交差点を曲がるところだった。

たぶん、上りのスロープも走っていたんだろうな。

かなり重たい自転車のはずなんだけど。

母は凄い……。


地味な女子高生の完璧な立ちこぎ

川沿いのサイクリングロードが橋の下をくぐっていて、その後の上り坂。

完璧なフォームの立ちこぎを目撃した。

やたらと地味で真面目そうな女子高生。

ゆるゆると太極拳のようなゆるやかさなのに、するすると坂を上っていく。

なまじ力がない分、余計な力みがないのかもしれない。

左右にママチャリを傾けながら、理想的な荷重移動で進んでいく。

筋力は一切使わず、呼吸も全く乱れていなかった。


それにしても、身近なところで、無名の人なのにタダ者ではない人が、ちらほらといるものだ。

本人たちは、自分に、自転車の才能があるなんて思ってもみないんだろうなあ。

トレーニングしたら、アスリート顔負けになると思うんだけど、ふんっと鼻で笑われるんだろうな。

遊んでるヒマないのよ、とか言って。


カテゴリー紹介 #自転車通勤

自転車通勤(約1時間、片道約15㎞)7年目。

クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。

ブルベ経験有り(SR取得)。

「やまめ乗り」修業中。