■どのようにして小説家になったのか?
「職業としての小説家」は村上春樹さんによる小説家論です。
自分自身がどうやって小説家になり、小説家であり続けてきたかの自伝でもあります。
読んでみると、独特の考え方で唯一無二のコースを歩んできたことがわかります。
だからこそオリジナルティのある小説が書けるのかもしれませんね。
■ Audible で「職業としての小説家」を聴こう
実はこの本、Audible聴き放題の対象になっています。
私も「耳読」しました。
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■自分の感覚を信じること
村上さんが小説家になろうと思った時の瞬間については、かなり有名な話になっています。
神宮球場でヤクルトの試合を見ていた時に受けた天啓のことですね。
「自分の手のひらにひらひらとと降ってきたものの感触」を今でも覚えているそうです。
これに限らず村上さんは、他人の評価や意見よりも、自分の感覚を強く信じてきたことが分かります。
ほかにも、文章を書くことの「気持ちの良さ」「楽しさ」などなど。
こんな風に自分の感覚を信じられるのは、いつも「やるべきことはきちんとやった」という確かな手応えを感じ続けてきたからなんでしょうね。
ちょっと長いけど引用してみます──。
レイモンド・カーヴァーは、あるエッセイの中でこんなことを書いています。
「『時間があればもっと良いものが書けたはずなんだけどね』、ある友人の物書きがそう言うのを耳にして、私は本当に度肝を抜かれてしまった。今だってそのときのことを思い出すと愕然としてしまう。(中略)もしその語られた物語が、力の及ぶ限りにおいて最良のものでないとしたら、 どうして小説なんて書くのだろう?
■ごりごりと書き直す「とんかち仕事」
意外だったのは、村上さんが何度も何度も「ごりごり」と書き直していることでした。
「もう直すところがない」と思えるところまで直し続ける。
読点を打つか打たないかまで悩み続ける。
そこまでやっていたんですね。
ジャズのリズムに乗って、すらすらと書き続けてきたのかと思っていたので、これは本当に意外でした。
村上さんと言えども努力していたんですね。
■新しいフロンティア
もう一つ意外だったのは、村上さんが積極的にアメリカのマーケットを開拓していたことでした。
意識的に戦略的に海外進出したんですね。
それまで日本国内でいろんなあまり面白くないことがあって「日本でこのままぐずぐずしていてもしょうがないな」というのが理由だそうです。
なんとなく見当がついてしまいますw
「ノルウェイの森」がベストセラーになった頃の話でしょうか……。
アメリカに進出した時は、あえて外国人枠ではなく、普通のアメリカ人作家と同じ土俵に立つように配慮したそうです。
また、翻訳家と綿密な連絡を取るなど、かなり気を配ってもいます。
俗世間から離れて小説だけに専念していたイメージでしたが、現実的なことにも取り組んでいたのんですね。
■村上春樹作品は Audible で
わりと最近、Audible に加入したんですが、村上春樹作品がかなり聴き放題になっているのに驚いています。
まだ読んでいなかった「騎士団長殺し」もこれから聴いていくつもりです。
これまでは 村上春樹翻訳本にまで手が回リませんでしたけど、 Audible で耳読するなら読了できそうです。
私のような人は意外と多いんじゃないでしょうか。
これからが楽しみですね。
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■プロフィール
セミリタイア済みサイドFIRE民です。
セミリタイア後は読書生活に突入して年間365冊の本と1500冊のマンガを読了中。
読んだ中から、おもしろくてタメになる本やマンガをオススメしています。
(今は橘玲さんの本を読み漁っています)
Amazonアソシエイトに申請中。。。
読書以外では、築50年の生家を両親から受け継ぎ、ミニマリスト目指して断捨離中です。
もともと寝そべり族なので、何ごとも「がんばらない」、シンドない生活を継続中。
ライフハックとテクノロジーでチートする都市型スローライフを目指しています。。。