個人情報ハッキングと「なりすまし」
今回は再読。
個人情報ハッキングと「なりすまし」の手口をもう一度読みたくなったからだ。
※Audible聴き放題対象!
出版は1998年。
約25年前、もう四半世紀も前の作品だ。
もちろん、まだ個人情報の取り扱いがユルかった頃。
こんな昔、個人情報に目をつけた作者の未来予測力? は「スゲぇ!」としか言いようがない。
個人情報 ハッキング三部作?!
もともと「火車」を読みたくなったのは、橘玲さんの「マネロン三部作」を読んだのがきっかけ。
そもそも、この三部作、自分にとっては「個人情報ハッキング三部作」、「なりすまし三部作」て気がする。
そして、「マネロン三部作」の先行作品が「火車」ではないか、と……。
※ いずれも Kindle Unlimited 読み放題対象!
「火車」あらすじ
話を「火車」に戻して、あらすじ──。
休職中の刑事、本間は、親戚から失踪した婚約者の捜索を依頼される。
彼女はカード社会の犠牲者で、自分の存在を消そうとしていた。
物語では、彼女がいかにして他人の個人情報を盗み、なりすましていくかが分かっていく……。
個人情報漏洩は人間から
個人情報を盗むと言うと、パソコンを使ってネットワークに忍び込み、パスワードを解除してデータを盗むイメージだ。
しかし、「火車」で語られる手口は、もっと原始的でアナログ。
意外な盲点をついたもの。
基本的に誰でもできる。
人間を介して個人情報を盗む「ソーシャル・エンジニアリング」と呼ばれる手法を目の当たりにするのだ。
本当に怖い「なりすまし」
「火車」を読んでいると怖くなる。
個人情報ハッキングやなりすましが誰にでもできることだからだ。
ある日、突然、自分の個人情報が乗っ取られているかもしれない。
戸籍、住民票、運転免許証、パスポート、保険証など、身分を証明するものはたくさんある。
でも、それら一つ一つは意外と簡単に申請できてしまう。
これは、マイナンバーカードでも同じこと。
むしろ、データがバーチャル化されればされるほど 、乗っ取られる可能性は高くなる。
実際、今でもマイナンバーカードの誤登録が社会問題になっているのだ。
何より、「自分の存在」が、あっけなく失われてしまう。
本当に恐ろしいのは、このことだ。
「個人情報ミステリー」を読みたい
個人情報やなりすましをテーマにした小説は、もっと読んでみたい。
検索したところ、次はこれを読んでみようかと思っている。
検索して見つかったのはこれぐらいだった。
マイナンバーカードがあれだけ問題になっているのだから「なりすまし」犯罪はもっと増えるだろう。
「火車」や「マネーロンダリング」を超える「個人情報ミステリー」を読みたい。
誰か書いてくれないだろうか?
【プロフィール】
セミリタイア済み節約系FIRE民。
年間約150冊の本と約1,500冊のマンガを読む。
食事は肉・卵・チーズのMEC食&メガビタミン。
料理は電子レンジ調理・時短料理オンリー。
築50年超の生家でサバイバル中。。。