らくだのライフハック

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─セミリタイアして本とマンガの日々─

【怠惰な俺が謎のJCと出会って副業を株式上場させちゃった話】ラノベでわかる株式上場・IPO。会社の仕組みがわかれば社会もわかる!


社会の仕組みを知るために会社の仕組みを知る

金持ちになるためには、起業→株式上場→大企業に買収される、が最短コースらしい。
でも、起業して株式上場するって未知の世界だ。
そう思っていたら、都合よく、こんなライトノベルが。

さっそく読んでみる。

 

株式上場の条件、メリット・デメリットは?

株式上場するとどうなるのか?
IPOのスケジュールやリスクは?
そんな疑問をライトノベルで教えてくれる。

表紙のイラスト絵とライトノベルの文章がハードルを思いきり下げてくれるのがありがたい。

 

「怠惰な俺が〜」あらすじ

主人公の青山はサラリーマン。
卒業した大学の部室で副業してる。
小説の投稿・閲覧サイトを運営しているのだ。


ある日突然、謎の女子中学生が押しかけてきたことから運命が変わる。

青山は出版社を経営して株式上場を目指すことに。
これは IPO 物語だ。


IPO」ってどういう意味なの?

IPO とは「第三者への説明可能な内部管理体制を構築する」こと。
いわば「ガバナンス体制の構築」。
業務の見直しやマニュアル化が中心となる。
かなり地道で面倒な作業だ。
しかも、上場は4年越しのスケジュール。

リアル上場は全く華々しい感じではなかった。

 

IPO のメリットとデメリット

上場を果たすと社員はストックオプションなどのメリットがある。
会社的には業務の見直しによる不正発覚など。

 

その一方で 古参社員の反発があったりする。
ベンチャー企業で自由気ままにやっていたのに、急に厳しく管理されるから。
この辺りは「マネーの拳」でも取り上げられていたなぁ。

「株式上場すると創業時代からの社員は必ず辞めていく」と。


厄介なのはライバル会社よりも身内

読んでみると起業から株式上場までのプロセスがよくわかる。
ちなみに「怠惰な俺が〜」では「マネーの拳」のようにライバル会社が出てきたりはしない。
ひたすら内部の「軋轢」が描かれている。
本当に大変なのは身内とのやり取りや説得ってことだ。


エンタメ企業経営者必読?!

作者はKADOKAWAの元社長。
なので、やたらと説得力がある。
エンタメ企業の経営ってこういうものなのか。


作者によれば、「失敗してもやり直しがきくんだよ」ってことを若者に伝えたかったそう。
この本を読んでエンタメ企業の起業家が増えると嬉しい。

おもしろい本やマンガが、もっと読めるようになると良いんだが……。

 

【プロフィール】

セミリタイア済み節約系FIRE民。

年間約150冊の本と約1,500冊のマンガを読む。

食事は肉・卵・チーズのMEC食&メガビタミン。

料理は電子レンジ調理・時短料理オンリー。

築50年超の生家でサバイバル中。。。