仕事繁忙期に読み始めたせいか
読むのが辛すぎて
途中で放り出してしまった。
主人公のエリコは
五十歳を目前に離婚を決意。
これは英断だったのか
愚行だったのか……。
作者の野原広子さんは
日常ホラーの描き手。
代表作に「消えたママ友」という
恐ろしい作品がある。
「妻が口をきいてくれません」という、
これまた、
おどろおどろしい作品もある。
「妻が〜」は
離婚しない夫婦のホラーだとしたら、
「人生最大の失敗」は
離婚した女性のホラー。
離婚してもしなくてもホラーw
日常ホラーの何が恐ろしいかって、
ごくありふれた人たちの
ありふれた生活がホラーだってこと。
読んでいると、
普通の人が怖い、
普通の日常生活が怖い、
特に普通の結婚生活が怖すぎる。
さらに恐ろしいのは、
人間、どんな悲惨な環境にも
慣れてしまうってこと。
登場人物たちは文句を言い
毒を溜めこみながらも
ホラーな日常生活を
淡々と過ごしていく。
もしかしたら自分も
他人から見たら
ホラーな日常生活を
静かにやり過ごして
いるんじゃないだろうか？
のんきなおひとりさま
だと思っていたが、
他人から見たら
絶望的な人生を送ってる
人だったりして。
怖い……。
最後に一番怖いラストシーン。
どの作品も
主人公は最後に前向きに
生きていこうとするんだけど、
これは本当にハッピーエンドなのか？
と思ってしまう。
パンドラの箱みたいに、
なまじ希望ががあるから
絶望的な日常に耐えてしまうのでは？
怖すぎる……。
そんなわけで「人生最大の失敗」は
最後まで読了できず。
前半のホラーな結婚生活だけでも
恐ろしいのに、
後半は主人公が離婚してから
葛藤するあれやこれやが描かれる。
あまりにも身につまされそうで
読み続ける勇気が出なかった。
元気な時に再チャレンジしたい。
完読していないのに、
こんなブログを書くのは
罰当たりな話だけど、
野原広子さんが
日常ホラーのクイーンであることが
間違いないってことだけは
言っておきたい。
怖くて最後まで読めなかったのって、
子供の頃読んだ
楳図かずおさんの怪奇漫画以来だなぁ。
これも怖かったな。
最後どうなるんだろう？
今でも読む勇気はないけど……。
野原さんの作品は
元気な時に読みましょうって話。
【プロフィール】
節約系底辺FIRE
（セミリタイア）目指す
ナマケモノ＆寝そべり族。
寝そべりながら
年100冊の本を読み、
年1,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は
10年を突破。
食事は
肉・卵・チーズのMEC食＆
メガビタミン実践中。
料理はレンチン＆時短料理。
親が遺してくれた実家に棲息中。。。
