らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【この世でいちばん大事な「カネ」の話/西原理恵子】世の中には落とし穴がたくさんあってハマると負のループから抜け出すのは難しいから「カネ」が必要なのだ

 

(漁師町の)「カネ」はいつも、

魚の匂いがした--。

 

いいかげん、

お金について

少しずつ勉強を始めなければと

手に取った最初の一冊。

 

もともとは

ジュニア用の本だけど、

大人にも心にしみる話だ。

 

 

突撃体験型セキララ漫画家、

西原さんだけど、

叙情的な作品も多い。

本書も

カネというシビアな話をしながら

哀しみの漂う一冊となっている。

 

 

何より悲しいのは

貧困というものは

連鎖していくということ。

 

さらに貧困は貧しさだけでなく、

やる気や生きるための知識など
マイナス要因までスパイラルしてしまう。

 

西原さんも、

おカネを手にすることで進学し、

おカネを稼ぐことによって

自由を手に入れる。

 

しかしその後は、
ギャンブルや投資にのめりこむ。

(そのおかげで

    名作が生まれたりするのだが……)

 

アル中の男と結婚もしてしまう。

 

自分の父親と

同じような人生を

選んでしまっているのだ。

 

負の連鎖から逃れる事って

本当に難しい……。

 

自分探しの迷路は、
カネという視点を持てば、
ぶっちぎれる。

日本人は

カネと言うと

汚いものを見るような目で

見てしまうけど、
カネというものは

人間や人間の能力を

可視化するものでもある。

 

SNS でいいねがたくさんもらえれば

インフルエンサーになれるようなもん。

 

だから

よりお金が儲かるような方向へ進めば

自分探しの迷路から

抜け出せることになる。

 

これって

伊藤理佐さんも

似たようなこと言ってたな。

自分探しをしたかったら

インドへ行くよりも

駅前の銀行で金を借りろ、だっけ?

 


「この世でいちばん大事な〜」は、

カネの話なのに、
生い立ちから

アジア放浪の話、
そしてグラミン銀行の話まで
幅広いものになった。

 

これは西原さんの言うとおり、
カネが人生の真ん中にあるからだろう。

 

人生は落とし穴がたくさんあって、

一度ハマると

負のループから

抜け出すことは難しい。

 

こういうときこそ

カネが必要なのだ。

 

 

オカネの勉強を始めようと思って

最初に手に取ったのが

この本だったのは

とてもラッキーだった。

 


【プロフィール】

節約系底辺FIRE
セミリタイア)目指す
ナマケモノ&寝そべり族。

寝そべりながら
年100冊の本を読み、
年1,000冊のマンガを読む。

片道一時間の自転車通勤は
10年を突破。

食事は
肉・卵・チーズのMEC食&
メガビタミン実践中。

料理はレンチン&時短料理。

親が遺してくれた実家に棲息中。。。