まるで新書のような縦長の漫画本──。
「ルックバック」は
ジャンプのアプリで読んでいたけど、
紙の本で見かけたので、
つい手に取ってしまった。
中編だけで一冊の本を出してしまう。
ジャンプって攻めてるよなぁ。
「ルックバック」の主人公・藤野は
友達も多くて学校生活を満喫してたけど、
次第に漫画にのめりこんで
周りをかえりみなくなっていく。
京本との幸せな出会いはあるけれど、
お互いに漫画を好きだからこその
別れがやってくる。
やがて、
藤野は漫画家になり成功していく。
そして、
京本との本当の別れが訪れる--。
藤本タツキの短編は
「さよなら絵梨」もそうだけど、
容赦なく時間が過ぎていく。
自分の夢を実現した藤野は
幸せなはず。
でも、
ひたすら孤独に漫画を描いていく藤野は
痛々しくもみえる。
うらやましいのか
気の毒なのか
分からなくなってくる。
ふと、サウダージという言葉が頭に浮かんだ。
サウダージとは、郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ、ポルトガル語、 ガリシア語の単語。ポルトガル語、およびそれと極めて近い関係にあるガリシア語に独特の単語とされ、他の言語では一つの単語で言い表しづらい複雑なニュアンスを持つ。 ウィキペディア
「ルックバック」や「さよなら絵梨」には、郷愁、憧憬、思慕、切なさ、すべてがこめられている。
【プロフィール】
節約系底辺FIRE
(セミリタイア)目指す
ナマケモノ&寝そべり族。
寝そべりながら
年100冊の本を読み、
年1,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は
10年を突破。
食事は
肉・卵・チーズのMEC食&
メガビタミン実践中。
料理はレンチン&時短料理。
親が遺してくれた実家に棲息中。。。