誰でも一度は乗ってみたいと思う シベリア鉄道。
読んでるうちに、おもしろいと思うよりも、もうシベリア鉄道に乗る機会はなさそうだって思いの方が強くなって切なくなってしまった。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、もう当分 乗ることはなさそう、いや、この先戦争が終わって平和になったところで、気軽にホイホイ乗りに行く気分にはなれないだろうし、たぶんこの先シベリア鉄道に乗ることは無さそう。
そんな気持ちになってしまう。
このコミックエッセイに出てくるロシア人 たちは、みな愛想笑いはしないので無愛想に見えるけど、旅人をいつも気にかけてくれてる普通にあったかい人たちだ。
ぶっきらぼうだけど、よく食べ物をくれるお母ちゃん。
酔っ払って親父ギャグを繰り出す軍人のお父ちゃん。
なんで戦争なんか起こっちゃうんだろう……。
もうできなくなってしまった旅は ことさらに魅力的に見える。
エルミタージュ美術館のエカテリーナの部屋は見てみたかったな。
エカテリーナがコスプレ好きとは知らなんだ。
紫一色な「ベリーのマロージュナ(ロシア風かき氷)」は食べてみたかった。
クリームシチューとニラが入った ピロシキは美味しそうでございました。
何より、寝そべったまま旅ができるのは寝そべり族の自分にとっては夢の旅。
車窓では延々と同じ風景が続いたり、道中、けっこう退屈しそうなところもナマケモノ向きだ。
もう行けなくなった旅と言うのは何とも切ない……。
●こちらはボーナストラック(未読)。
●織田博子さんの作品――。
●子どもが出来てもやっぱり旅(未読)――。
【プロフィール】
節約系底辺FIRE(セミリタイア)目指すナマケモノ&寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み、年1,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食でメガビタミン実践中。
料理はレンチン&時短料理。。。