らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

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【カルト村シリーズ4冊】いつのまにかカルト大国になっていた日本を知るためのコミックエッセイ



元総理大臣が暗殺されて以来、カルト宗教については毎日のように ニュースになっている。

もっとも高田かやさんのいたカルト村は、教祖様が権力を振るっているわけでもなく、怪しい儀式をしているわけでもなく、農業をベースにしたコミューン(共同体)だ。


それでも一般の生活とは大きくかけ離れていて、子供でも集団生活 や早起きしての労働がデフォルトで1日2食だったそう。

子供達はカルト村から一般の学校に通っていたけど、朝ごはんを食べていないので運動会の前後などにはよく倒れていたらしい。

 

まるで 昔の社会主義国のようだけど、親と子供が離れて暮らしているというのだから徹底している。

シリーズ 第2巻ではしょっぱなから、このカルト村が日本全国に30もの支部があったり、本部の敷地面積が30万坪あったりすることに度肝を抜かれた。

海外にも支部があるらしいから凄まじい。

 

正直言って、人知れず こんな巨大な組織が存在していたことに驚いてしまったし、こういうことが全く ニュースにならないことに不気味さを感じてしまった。

旧統○教会だけじゃなくて、日本はカルト大国だったのか?

そんなカルト村では、子供の労働や何かの罰として食べさせてもらえないことや体罰が当たり前だったり、一般の人間からするとどう見てもマインドコントロールにしか思えないような事も存在する。

普通じゃないところもてんこ盛りなんだけど、実際に生活している村人たちはけっこうフツー。

むしろ世間にたくさんいる「いつも不機嫌な人たち」の方がよっぽど 異常に見えてくるので、時々、混乱してしまう。

一番印象的だったのは、カルト村ではお金を使わないのが基本だったってこと。

そんな村では、あるポジションにいる人が絶対先の権限を握っていて、その人の機嫌を損ねると欲しいものが手に入らない。

お金を持っているということは、欲しいものを選べる、選択の自由があるということなのだ。

正直、カルト村シリーズを手に取るのは抵抗があった。

例の暗殺事件がなかったら読んでみようとは思わなかったかもしれない。

でも読んでみると、普通だったり 普通でなかったり 色々あって、外国の話を読んでるみたいな感じ。

(これは日本国内の話というのが不気味なのだが……)


もちろん カルト宗教や政治家との癒着ぶりを擁護するつもりは サラサラないけど、何も分かっていないのにただ ヒステリックに全否定するだけでは魔女狩りと同じになってしまう。


とりあえず日本にはこのような世界があって、そんな世界を信じる人が少なからずいるということは理解できたかな――。

 

高田かやさんのクセのない絵、フラットな感性は好感が持てる。

 

次はこちらを読んでみるつもり――。

 


【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。