干潟とは何とマニアックな、と思いつつ読んでしまった。
主人公の干太は、美少女だが生物オタクの汐にひかれて生物部に入部。
生物部にはボーイッシュな海(まりん)、妹キャラの紫(むらさき)がいて、一見、ハーレム状態になるのだが……。
全2巻――。
そもそも、「干潟」に引っかかったのは「湿地の少女」の影響だ。
湿地と干潟の違いを説明しろと言われてもようわからんけど、干潟は湿地の一形態、てことになるらしい。
自分の大雑把なイメージだと、色んな生き物がいて、特に渡り鳥がいっぱいいる。
渡り鳥がいっせいに飛び立つ優雅な映像なんかが湿地や干潟のイメージだ。
この「ガタガール」を読んで、クラゲがプランクトンだったり、絶滅危惧種と天然記念物の間に横たわる大きな違い(差別?)について知ることとなった。
こんな漫画を描くぐらいだから、作者も干潟には興味津々。
巻末おまけ漫画の「打ち切り決定前日に干潟に行ってみた」では東京湾の三番瀬干潟レポートが描かれていた。
一度、行ってみたくなったな~。
同じおまけ漫画②の「打ち切りが回避できたら最終話のラストをコレに差し替える予定でした」もスゲぇ。
漫画連載シュラバの臨場感がありすぎて怖い……。
けれども、このタフさが幸いしてか、大勢の干潟ファン・生物ファンの後押しがあってか、Web 漫画で連載復活したようだ。
こちらはまだ未読なので、これから読むのが楽しみ。
一般ウケはしないと思うけど、知らない世界を教えてくれるし、こういう漫画も細く長く連載が続いてほしい。
時々、少年ジャンプ系バトル漫画へのオマージュが飛び出してくるので、生物に興味のない男子でも馴染めるのではなかろうか。
「凍てつく愛の監獄 四重奏(ラヴ・プリズン・カルテット)」はツボにハマった(笑)。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
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