理不尽な上司に頭突きをかましてしまった兄は、宇宙飛行士の弟の跡を追う!
もじゃもじゃ頭でイマイチさえない兄の六太(ムッタ)。
シュッとしててモテそうで日本人で初めて月面に着陸した弟の日々人(ヒビト)。
二人を軸に宇宙開発に携わる人々を描く長編連載。
最初の頃は、出来の良すぎる弟と比べられる兄の悲哀をおもしろおかしくなエピソードが多かったけれど、宇宙飛行士を目指す大勢のライバルであり仲間でもある人々と出会い続けるうちに、ムッタだけでなく作者も、そんなことはどうでもよくなってしまったようだ。
そう、宇宙へは絶対に一人では行けない。
だから、どんなに優秀な人でもチームを活かせない人はふるい落とされていく。
信頼すべき仲間であり、同時にライバルでもある。
そんな同僚と競い合わなければいけないのが宇宙飛行士のツラいところ。
それにしても、砂漠に海の底に戦闘機と本当に様々な訓練をするものだ。
ロボット甲子園みたいなこともやってたなあ。
駄目コーチもいたりして、まんま「がんばれベアーズ」のノリだった。
最新巻では、ムッタの「宇宙からの帰還」のために、兄弟だけでなく、かってのライバル&仲間、それにアメリカのNASA、日本のJAXAだけでなく、ロシアの宇宙飛行士までが集結する――。
「宇宙兄弟」は主人公がもじゃもじゃ頭で飄々とした性格のせいか、どこかとぼけた雰囲気の漫画だった。
一方、こちらは同じ宇宙開発でも、かなりハードだ。
軍事目的な宇宙開発の現実、宇宙空間におけるアメリカ軍と中国軍の激突、かなりダーク。
この漫画を読み始めた時は、まだ中国は今ほど躍進してもいなかったし、「中国が宇宙へ? ま、漫画だからなぁ」などと思っていた。
作者の先見の明に恥じ入らざるを得ない。
現在は第二部に入っている。
残念ながら別作品にかかりきりで連載は止まってるようだ。
最新巻はこちら――。
最後に漫画じゃないけど、これはぜひ紹介したい――。
知の巨人「立花隆」の印象的な作品。
宇宙から帰ってきた宇宙飛行士たちは、ある者は宗教へ、ある者は環境問題へ身を投じる。
宇宙での経験は人類に何をもたらすのか……。
立花さんは「宇宙兄弟」を読んでる時に、お亡くなりになったニュースを聞いた。
これもなにかのお導きかと再読中――。
宇宙にはさほど興味はないのだが、一度でいいから宇宙空間から地球を見てみたいものだ。
そんな時代が来るのか、果たして自分は間に合うのか……。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法