らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【神様がうそをつく。】ネグレクト漫画3作。子どもだけで過ごす夏とネグレクトはコインの裏表

 

大人がいない、子どもたちだけで過ごす夏。

かっては黄金のような夏だったけれど、現在ではシャレにならない現実が押し寄せている――。

シングルマザーと二人暮らしの小学校6年生のなつる。

転校先では女子に無視され、サッカーも監督とソリが合わない。

サッカー合宿をサボったなつるは同級生の少女りおとりおの弟とひと夏を過ごす。

いるはずの父親や祖父。

大人たちがいない秘密をやり過ごして、三人は猫を拾い、海へ行き、夏祭りをともに過ごすのだが……。

 

うるさい大人たちがいない子どもだけの王国、て言うと、漫画よりも児童文学の世界。

トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンを連想してしまう。

 

しかし令和の時代の今となっては、それよりもすぐに、育児放棄やネグレクトなんて言葉が頭に浮かんでしまう。

なつるとりおの夏も、そんな時代背景の裏返しになってしまっている。

 

 

ネグレクトがクローズアップされたのは映画「誰も知らない」からだったろうか。

 

上映されたのは2004年なので、ずいぶん前だったことに気づいて驚いた。

その間、ネグレクトは、特に珍しい話題ではなくなってしまった。

同じ虐待でも暴力をふるわれるよりはマシかも、なんて錯覚してしまいそうで怖い。

 

 

漫画でも、ネグレクトされた子どもたちだけで暮らす物語をちらほら見かけるようになった。

こちらは父親の虐待から始まって、保護者が変わっていく。

その保護者もいたりいなかったり。

ハードな環境だけども、現実の世界でもこのような環境で育ってる子どもがいそうで恐ろしい。

 

 

年上の女性が、年下の男の子を気にしてしまう。

これも、男の子がネグレクトを受けていると話がややこしい。

この作品の女性は、母性なのか友情なのか恋なのか愛情なのか悩んでしまうのだ。

 

 

単に年上のお姉さんが自分の嗜好で年下の男の子にちょっかいを出すなら明るいギャグ漫画・ラブコメになるのだが……。

 

 

トム・ソーヤーの世界から、子どもたちを取り組む環境はずいぶんと変わってしまった。

子どもたちは、そして、子どもたちを描いた漫画は、これからどうなっていくのかな……。

 

 

【プロフィール】

 

年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。

 

 

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