久しぶりにぶっ飛んだ漫画を読んだ――。
よくある戦国時代タイムスリップものだけど歴史好きだし、いっか~、と気楽に読み始めたのだが、予想に反してとんでもない作品だった。
主人公の西野 蒼はスポーツ強豪校に通う高校生。
弓道部でそこそこの成績だけど歴史オタクで安土城の模型作りが趣味と言う地味さのためかスクールカーストは底辺だ。
ある日突然、蒼たちは学校ごと戦国時代へとタイムスリップ。
そして戦国武将VS高校生アスリートの戦国バトルが幕を開ける――。
何より高校生アスリート側のキャラが濃い。
一番手は卓球選手――。
矯正中の歯をむきだしに笑うのがサイコな雰囲気で◎。
チビだけど卓球でつちかった俊敏な動きで二刀を使い、柳生一族とも渡り合ってしまう。
重度のゲームマニアで、人を殺してもゲーム感覚で「コンプリート!」。
子どものころ母親に首を絞められた過去があったり、バグると中国語を叫んだりといろいろ闇が深そう。
とても長生きしそうにないのだが、どのような死に様を迎えるのかが気になる。
God bless you!
二番手は、イケメン長身のフェンシング選手。
亡き親友への思いのために戦ってる?!
ちょっと思いを馳せ過ぎな気がするけど、BL好きの女性読者にはウケそうだ。
加藤清正とのバトルが印象的。
「ただ突くだけの剣技」などと清正には言われてしまうのだが、フェンシングの実力と、その結末は……。
一方、戦国武将側も負けてない。
何より驚いたのは織田信長が明智光秀や千利休らによってシャブ漬けにされてることだ。
こんな信長、初めて見た!
信長はそれこそ漫画や小説では何度となく取り上げられているけれど、どの作品でも「魔王」な存在だっただけにインパクトがあった。
ちなみに、「群青戦記」で明智光秀や千利休が悪役としたら、ベビーフェイスは豊臣秀吉。
イケメンで信長から「飛猿」と称される剣技の使い手で、信長に心から忠誠を使い、本能寺の変を回避しようと心を砕く。
秀吉が剣技の達人なんて?! と真面目な歴史クラスタは反発するかもしれないが、まぁ、エンタメは面白くてナンボではないだろうか。
時代考証は、などと言うのはヤボな作品であることは間違いない。
それにしても、最近は大河ドラマ「麒麟か来る」の影響か、秀吉が信長殺しの黒幕みたいな話が多かったので新鮮だ。
こちらは黒秀吉の二作。
「群青戦記」に話を戻すと、現在、第8巻まで読んだところで、主人公の戦国時代での意外なポジションもほぼ決まりつつある。
最新巻は17巻なので、かなりの間、楽しめそうだ。
ただ、この17巻、「第一部完」となっていた。
Amazonのレビューを読むと、「打ち切り?」「第二部は本当に始まるの?」などと危ぶむ声が多かったけれど、検索してみると無事に第二部は始まっているようだ。
なんでも作画に「終末のワルキューレ」の描き手を迎えてのスタートのよう。
「終末のワルキューレ」はまだ未読だが評判が良いので読もうと思っていたヤツ。
「群青戦記」もパワーアップしそう。
ますます楽しみだ。
【プロフィール】
面倒なこと、嫌いなこと、やりたくないことから脱出するライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ。
Kindle読み上げで本を聴き、宅配レンタルコミック&図書館で漫画を読む生活。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・調理は電子レンジがメイン。
・服は制服化済み。コンフォート命!
・住まいは断捨離してミニマリストへ(団地へ引っ越す?!)
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法