「トルコで私も考えた」シリーズは時々思い出したように続巻が出る。読んだり読まなかったりしていたので、今回はまとめて読んでみた。
漫画家を辞めて、旅に出て、トルコを気に入り、トルコ人男性と結婚し、子どもが出来て、 家族で日本に戻り、旦那さんはトルコ料理店を開いてしまう。 息子クンはもう高校生だ。う~ん。 大河ドラマ……。
まずは「成長編」――。
息子ケナンのいとこオズキュル(高校生)が日本にやってきて、ひと夏の間、 作者の家にホームステ イすることになった。
今回はいつもとパターンが逆で、トルコ人が日本にやってきて受けるカルチャーショックの数々が語られる。
と言いつつ、のっけからトルコの学校の夏休みが3か月あることにうらやましさを感じてしまうが――。
それはともかく、トルコ人のオズキュルから見ると、日本の部活動(運動部)の練習は軍隊の訓練に見えるらしい。無理もない……。
叔父(トルコ人、 作者の旦那さん)は「日本には兵役が無いから、その代わり」と説明する。なんだかなあ。
それにしても、ケナンの部活仲間(ラグビーかな?)は気のいい連中のようで、オズキュルに会いたがったり、一緒に回転寿司へ行ったりして国際交流を自然体で楽しんでいる。
いまどきの若者って、自然体でグローバルだよなあ、と感心してしまった。
オズキュルもごく普通の若者のようで、ヨドバシカメラでゲーム機を買ったり、こっそりとセーラームーンを見ていたりと日本を満喫していったようだ。 このあたり日本の若者と変わらない。
その他、この「成長編」では、作者が大学でコミックエッセイの描き方を講義するエピソードが喜ばしい。
大学で漫画を教える時代ってのも驚くけど、それよりコミックエッセイ好きとしては、どんどん描き手が増えて面白いコミックエッセイをたくさん読めるようになればと願わずにいられない。
幸い、いまはネットで簡単に発表できるのだから……。
また「トルコ料理屋編」では、トルコから日本へやってきた旦那さんが、トルコのスイーツ(お米のプディング!)食べたさに料理を始めて、ついにはトルコ料理店を開いてしまう。
店内で雑貨バザールをすると同時に併せてベリーダンスのショーを開き、サバサンドまで提供。
このサバサンド、一度、コッペパンでの似たようなものを食べたことがあるのだが、ぜひ本物を食べてみたいものだ。
できればイスタンブールの潮風に吹かれて食べることが出来れば言うことは無いが……。
「21世紀編」では旦那さんがなぜか「冬のソナタ」にハマるエピソードが楽しい。
激情型の韓国ドラマと、アツい、暑苦しいトルコ人とは相性が良いようだ。
このシリーズ、作者は「もう、 これきり」 と言いながら続いており、家族からは個人情報を知られたくないと評判が悪いらしいのだが、それでも、なんだかんだと続いている。
日本とトルコの比較と言うのはいくらでもネタがあるわけで、読者からすればいつまでも続けてほしい。
例えば、トルコ在住の日本人にとって喜ばれるお土産はカレーせんべいである、というエピソードだって十分に面白いのだ。
ちなみにトルコ人に喜ばれるのは柿の種。キャビンアテンダントさえも騒ぎ出すほどらしい。いつかトルコに行くことがあったら持って行こう。
さて、こんなことを書いていたら、このシリーズでまだ読んでないものや最新刊が出ていたことに気づいた。
この頃はブログで書くことをきっかけに気づくことが多い。
DMMやTSUTAYAのコミックレンタルサービスを使っているので、どうしても遅れて読むことになりがち。
文庫版も出てるからややこしいんだよなぁ……。
マメにチェックせねば――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資