グルメ漫画の細分化の多様さについては常々驚きのブログを書いてきたけれど、 今回は「燻製」がテーマの「いぶり暮らし」 だ。
漫画を読む楽しみの一つに、興味はあるけれど「自分では絶対にやりそうもないこと」の世界を垣間見れることがあるけれど、この漫画はまさにどストライク! 読む前から楽しみだったけど期待が裏切られない面白さだった。
主人公の二人は同棲カップル。男前で年上でカフェ店長のよりちゃんと、乙女だけど社交的で年下でフリーターの巡。
慌ただしい二人の休みが重なるのは一週間で日曜日のみ。この日曜日をゆったりと二人で過ごすためのツールが「燻製」 なのだ。
毎日がバラ色ってわけでもないので、忙しかったり、クレーマーの対応をしたりとやりきれない日もある。そんな時こそ、二人はゆったりと燻製をして美味しい物を食べて明日への活力をゲットするのだ。
燻製というと、熱燻しか知らなかったが、低温でいぶす温燻や氷を使う冷燻もあったりして奥が深い。
そして、意外だけれど、 燻製は場所を選ばない。折りたためる箱があれば出来てしまう。
二人は家のベランダだけでなくあちこちで燻製する。防波堤で釣りをしながら、キャンプ場でBBQをしながら、公園フェスで、旅行先の旅館でさえいぶしてしまう。
いぶせるものも思ってたより範囲が広い。定番の肉・魚だけでなく、 スイーツ系のシュークリームやチョコレートに駄菓子まで、インスタント乾麺の焼きそばに加えて、調味料のしょうゆ、オリーブオイル、マヨネーズまでいぶせるのだ。
想像以上に傾製の世界は広かった一。
こんなに深くて広い燻製だけど、要は煙で香りをつける、 ただそれだけ。実にシンブル!
でも、この香りが食材を劇的に変えるのだ。香りも味の一部ということだろう。
こんな煉製の特徴は二人の関係やライフスタイルにとてもフィットしていたようだ。
そろそろ結婚の話も出る微妙な年頃だけど、この二人の結末ははっきりしないまま終わる。
それがとてもこの物語らしい。
次のステージへ雄々しく向かうのも良いけれど、時間をかけてゆっくりと二人で過ごして、成果としての燻製を、いま現在を味わうのもまた良い。
「遅れたものが勝ち」て訳じゃないけど、燻製は時間をかければかけるほど美味しくなるのだ。
二人の今後の生活に幸あれ、と祈りたくなる。読んでて気持ちの良い漫画だった。
最後に、推しの脇役について――。
主人公の周りは燻製大好き人間ばかりなんだけど、燻製に全く興味のない寺西さんがいい味出してる
— らくだ@ライフハック&マンガ (@rakuda951) 2020年10月28日
そんな寺西さんでもできた目玉焼きの燻製
トーストにのっけるだけでも十分うまそう……
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【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
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