最近は池上彰さんの本を読むことが増えた。
何よりニュースを分かりやすく解説してくれる。
特に本書は中学生を相手に授業をしたときの内容がベースになっているので、 さらに分かりやすかった気がする。
もともとこのシリーズは池上彰さんの現代史漫画版を読んでいたら巻末で紹介されてたシリーズ。
この現代史も分かりやすい解説がさらに漫画になったので分かりやすさマシマシだった。
池上彰本を読んでいて分かったのだが、歴史とニュースをつなぐのが「現代史」ということだ。
ふだん新聞で書かれているニュースは、なぜこのようになったのかを突き詰めていくと現代史になり、さらに遡っていくと歴史になる 。
「原因」が書かれたものが歴史で、「結果」 がニュースってことになる。
今まで、歴史とニュースは全く別ジャンルな印象だったけど、池上さんのおかげでつながった気がする。
さて、「池上彰 世界の見方」は、地図、お金、宗教、資源、 文化、 情報の6分野から世界をざっくりと見た、言わば「入門編」だ。
もっとも印象的だったのは、 最初の章の「地図」 から見た世界だった。
よく地図をひっくり返して見ると世界が違って見えるというのは知っていたっ もりだったが、さらに南半球のオーストラリアで一般的な地図を見ると、もう日本列島はアジア大陸にへばりついている小さな島にしか見えない。一瞬、大陸とながっているように見える。
中国の一部だと誤解されてもしょうがない気さえする。
日本海も下手すると湖に見えてしまう。海水と淡水が入り混じる海際の湖――。
オージーが日本を知っていることを祈る……。
ちなみに、この日本海、当然だけど、 日本人から見た呼び方だ。
韓国はこの呼称を用いず、単に「東の海」と表記するらしい。
それでは、日本と韓国とを往復する飛行機の壁に貼ってあった世界地図には何と書かれていたか?
実は何も表記されていないそうだ。
飛行機会社の苦労がしのばれる。
こんなことはあるある話なようで、イスラエルと呼ぶかパレスチナと呼ぶか、アラブ湾と呼ぶかペルシャ湾と呼ぶかは微妙な問題で、下手をすると国際問題となりかねない。
日本にいるとつい平和ボケしてしまうが、世界全体で見ると緊張感に満ちている地域のほうが多い。
こんな風に身近な教材で視覚的にも分かりやすい地図を使って解説してくれる池上彰さんに感謝!
中学高校のときにこんな先生がいればもっと歴史や政治経済が好きになっていたかも。
思い切ってシリーズで購入して良かった。
最後に、シリーズ次巻はこちら。アメリカ大統領選挙で大騒ぎ中なのでタイミング良いかも――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資