建築やリフォームをテーマにした漫画が好きでいくつか読んできたけれど、その流れでこちらも読んだ。 再読 ――。
奥付を見てびっくり。 もう20年も前の作品だった。
まだ当時の作者は30歳独身で男の影も無かった。その後、 漫画家としても大きな賞を受賞し、同業者と結婚し、子どもを産んで子育てに悪戦苦闘する。あんが
い幸せに暮らしてる(今ココ!)。
そのありさまもコミックエッセイやエッセイでフォロー出来てしまう。ちなみに朝日新聞でエッセイを読んでいるのだ。
作者の今を知ってる自分にとって、この漫画はまるで別の人の話のようだ。「思えば遠くへ来たもんだね」と作者に言いたくなってしまう。おそらく同感してもらえるだろう。
まあ、一人で生きていく決意を固めて家やマンションを買ったとたんに結婚するってのはよくある話だけど――。
ところで、人の家づくりやリフォームの話がおもしろいのは、人が家のどこにこだわるかなのだが、この漫画ではそれだけじゃなくて、不動産屋とのやり取り(社員の家を見に行かせてもらってついでに宴会となる)や銀行へ金を借りに行ったときの話(インドへ行くよりも自分探しの旅となる)や地鎮祭の翌日の大工さんとの話(宴会ノリの延長で話しかけてスベる)などの話がつまっていておもしろい。
しかし一番笑えたのは設計士さんとのやり取りだ。
「このままだと『一人用一軒家』になります」
「このままだと『ワンルーム一軒家』になります」
うんうん確かに面倒くさがり屋には何でもすぐに手が届くようなコンパクトな部屋や家が良いよねえ。
かくして、壁が斜め、 二階のトイレは吹き抜けという個性的な家が出来上がる。
そして作者の予感通り、これが終の棲家とはならないのは後日談となる。
この漫画を読んでいると本当に家づくりって楽しそう! と思えるのだが、その一方で、こんなに大変なことなのか、洗面所の蛇口を選ぶためだけに猛暑のなか新宿へショールームを見になんて行けない、 などと現実的なことも分かって くる。
自分などは、この漫画を読んで、一軒家を作るなんてことは無理だとあきらめがついたクチだ。
せいぜい出来るのは団地に住んでのリフォームぐらい。いや、 それすらもたぶん面倒くさがって手を出さないだろう。
だからこそ、これからも家づくりやリフォームの漫画やコミックエッセイを楽しんでいこう、 と思う。 負け惜しみじゃなくて――。
最後に細菌読んでおもしろかった家づくりやリフォームの漫画――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資