「集中力」、もっとも自分に欠けているものだ。だからこの本に飛びついた。
作者は長年理系の大学教授を勤め、副業として小説家をこれまた長年続けている。それもコンスタントに職人的に作品を発表し続けてきた。
さぞかし集中力のある方なんだろうと想像していたが、 むしろ、集中力はいらない、「分散思考」で乗り切ってきた、と言う。 これは読まずにいられない。
驚いたのは森先生の執筆スタイル。今では一日一時間と言うのも驚きだが、 一回10分ほどの執筆を一日に何回か繰り返してトータル一時間の執筆になるという。 一気に集中して一 時間書くわけではないのだ。
ちなみに大学との兼務をしていたときでも一日に三時間程度の執筆時間だったそうだ。それでもあれだけたくさんの作品群を産みだしたのだ。驚きだ。
森先生は集中するよりも分散するほうが作品の完成度を高め、客観的視点を養い、なにかアクシデントがあったときに対応できる姿勢を確保できるなどと分散のメリットを挙げている。二足のわらじを実行して膨大な作品を執筆しただけに説得力がある。
自分も集中力が持続しないタチで、こんな短いブログを書くのでさえ、ワンパラグラフを書いてはグーグルニュースを見てしまい、一行書いてはTwitterを眺めると言った具合で集中できないことおびただしい。
仕事でも、普通はいくつかを同時進行で進めているだろうけど、 たいていはある程度キリの良いところまでやって次の仕事にかかる。 でも、 自分の場合、 そこまで集中力がもたない。
なので、パソコンの仕事、資料などを読む仕事、誰かに聞く仕事、電話をかける仕事、席を離れる仕事などを組み合わせて、パソコンのモニターを眺めるのに疲れたら電話をかけ、資料を読むのに飽きたら誰かに相談事を持ちこみ、座り疲れたら席を離れて歩きついでにストレッチをするなどと言った具合にだらだらとやっている
正直、こんなんで良いのだろうか、と思わないでもないけど、これからは気にせずに自分のペースでやっていこう。
もちろん気がつけばいつの間にか集中してしまっていたなら別に構わないが、集中できないと言って自分を責めたり落ちこんだりするのは止めようと誓った。 これ、本書を読んだ一番の成果かもしれない。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資