らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【ましろ日】視覚障がい者と伴走者がペアで走るブラインドマラソンは駅伝よりもずっと団体戦!

 

 

ましろ日」。ずいぶん変わったタイトルだ。最初は何て読むんだろうかと思った。これ、ひっくり返して読めば「ひろしま」。「広島」なのだ。 広島で事故に遭い、盲目となってしまったロードバイク乗りが、マラソンパラリンピックを目指す。

 

ましろ日(1) (ビッグコミックス)
 

 

と言っても、この漫画はもちろんスポコンではない。視覚障がい者ランナーと伴走者が二人で走るということは、どういうことなのかを教えてくれる漫画なのだ。

 

 

伴走マラソンについての知識は全く無かった。そういえば、かなり昔に村上春樹さんが伴走者をやったことがあるとエッセイに書いていたような気がするなあ、 と言った程度。村上さんは「走ること」についても書いているが、伴走者をしたときのことについては、そんなに詳しく書いてはいなかった気がする。

 

 

 

この漫画を読むまでは全くピンときてなかったのだが、 視覚障がい者ランナーだから一般ランナーよりも遅いとは限らない。パラリンピック出場を目指すレベルになると軽くサブスリーとなるようだ。3時間を切るのだ。

 

なんとなく視覚障がい者だから、スポーツはそれほどではないと無意識のうちに感じていたようだ。偏見だった。自分などより、よっぽどアスリートだ。

 

 

そして伴走者の存在。

 

視覚障がい者ランナーがサブスリーなら、同じスピードで走らなければいけないのだ。伴走者は交代ありのようだが、それにしたってサブスリーのランナーと同じスピードで走らなければいけない。並大抵のことじゃない。

 

伴走者って、 なんとなく地味な存在、黒子役だと思っていたがとんでもない。ブラインドマラソンは二人そろっでハイスピードで走れるかどうかという競技なのだ。駅伝よりも、よっぽど団体戦っぽい。

 

 

視覚障がい者ランナーと伴走者は小さな輪っかをお互いに片手で持って一緒に走る。 伴走者は給水所でさりげなく片手で紙コップ二つを走りながら取り、内一つを視覚障がい者ランナーに渡して飲ませる。

 

なるほど、これくらいのことが出来ないと水もおちおち飲めやしない。 なんだかバカみたいだけど、伴走マラソンをテーマにした漫画は初めて読んだので、ちょっとしたことでもいちいち感心してしまうのだ。

 

 

視覚障がい者にとって、通いなれた道路でもトラックが一台止まっただけで、道を間違えてしまっ たのかという疑心暗鬼に陥ってしまう。こんなことも知らずにこれまで生きてきたのだ。

 

様々な世界を手軽に面白おかしく疑似体験できるのが漫画というメディアの素晴らしいところ。一度は読んでみることをオススメする。視覚障がい者の世界を少しだけ覗くことが出 来る。

 

今度街で人の方を見かけたらなにか手助けできることがあるかもしれない。正直、さりげなく恥ずかしがらずに出来るかどうか自信はないけど――。

 

ましろ日(7) (ビッグコミックス)
 

 

 

 

【プロフィール】

 

夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。

空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。

 

 

・片道1時間の自転車通勤中

・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテインEAA&メガビタミン。

・ホットクック 1.0Lで自炊中

・服は制服化済み

・住まいは断捨離してミニマリスト

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ移行

・マンガと歴史好き 

(特に世界史へ進攻中)

 

 

これから、やりたいこと――。

・英語で読み書き

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