今回読んでみたのはこちら。
アレクサンダー大王 ー天上の王国ー 1 (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 赤石路代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: コミック
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上杉謙信つながりで、アレクサンドロス大王ものを読んでいる。いや逆だ。元々アレクサンドロス大王ものを読んでいて、日本で似たような人を探していて上杉謙信にたどり着いたのだった。
ともかくアレクサンドロス大王。名称がまちまちだけど、「アレクサンドロス大王」でとりあえず統一してしまう。
アレクサンドロス大王に対する最大の疑問は二つ。
一つは、何でまた地中海はマケドニアからインドくんだりまでわざわざ遠征に行ったのか?
二つ目は、何でまた部下たちはそれに唯々諾々と従ったのか。
この二つだ。
もっとも部下達は、さすがにインドの内陸部まで攻めることを嫌がってストライキを起こしたので、さすがのアレクサンドロス大王も諦めたようだが。インド、暑いしね。
さて、この漫画は2巻まで読んだけど、アレクサンドロス大王の親友のヘファイスティオンの立場から描れている。
アレクサンダー大王 ー天上の王国ー 2 (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 赤石路代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: コミック
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物語では、ヘファイスティオンは人の心を読むことができる超能力者という設定になっている。アレクサンドロス大王はそのことを知り、気味悪く思うどころか、むしろヘファイスティオンを近づける。こうして二人は親友になる。
そして、アレクサンドロス大王も、本人は自覚していないが、一種の超能力を持っていた。自分の強い衝動を周りの人間に伝染させるというものだ。この能力をもって人々を戦に駆り立てていたわけだ。
これらはもちろん漫画ならではのフィクションだけど、どうしてこのようなフィクションが生まれてきたのかと考えると、なかなかに興味深い。
超能力者とでも考えないと、アレクサンドロス大王のカリスマやヘファイスティオンがアレクサンドロス大王の親友たり得たかを説明するのが難しいからだろう。
同じアレクサンドロス大王ものでも、こちらはより史実に近い。アレクサンドロス大王のカリスマは、彼の雄弁術によるものが大きいという解釈をしていた。
このマンガでは、あとがきでも面白いことを書いていて、アレクサンドロス大王は世界を征服したと言うけれど、その征服した範囲を見ると、アレクサンドロス大王の以前、ペルシャ民族が征服した版図とほとんど変わらない、と言うのだ。
確かに征服した範囲の地図を見比べてみると、ほとんど同じだ。何でペルシャの業績が不当に過小評価されているのか、よくわからない。
でもアレクサンドロス大王にしてみれば、ペルシャがやったことを俺にできないはずはない、と突っ走ったのかもしれないなぁ。
Amazon読み放題サービスに加入している人なら0円で読める。
アレクサンドロス大王については、漫画だけではなく本も買ってみた。Kindle 読み上げで聞く。
結局、アレクサンドロス大王がどういう人間だったのかは、この本を読んでもスッキリとはよくわからなかった。
でも、分からないのは無理もない、と言う諦めに近い心境にはなれた。
だって30代前半で死んじゃったんだよ。若くて戦が強くてカリスマがあった。30代前半ならそれだけでもう十分過ぎる。
長生きしたら内政でも力を発揮したり、老練な政治家になったかもしれないけどね。
あとわかったのは父親がなかなかの優れもので、アレクサンドロス大王は父親の路線を進んだともいえるのかもしれないということだった。
織田信長とちょっと似てる気がする。
この辺りはむしろこちらのシリーズに詳しい。まだ読んでない最新刊が出ていたので読んでみよう。そろそろ父親が暗殺される頃かな。
アレクサンドロス大王ものはまだまだしばらくは読み続けそうだ。
それにしても、荒俣宏さんのアレクサンドロス大王もの、Kindle書籍化してくれないかな……。
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