初めて、牛肉の小間切れを買ってみた。

豚肉の小間切れが、安かろう悪かろうだったので、小間切れには、あまり良い印象はなかった。

できるだけ脂身（白い部分）が多そうなのを選んだ。

赤身の肉の方がヘルシーなんだけど、どうも脂身のない肉は、食べるのがシンドいようなのだ。

幸い、MEC 食では、肉なら、脂身の多い少ないは問わないことになっている。

初心者であることだし、無理せず食べやすいものを選ぶことにする。

フライパンに牛脂を落としてから焼いてみる。

タレをどうするか迷った。

焼き肉のタレはあるんだけど、添加物がてんこ盛りのやつだった。

かと言って、代わりになるようなものは無かった。

ふと、思いついて、2分レンチンしたとろけるチーズを、焼いた小間切れですくって食べてみた。

美味い！

横着したチーズフォンデュみたいなものだ。

この頃、とろけるチーズを食べると、しょっぱくてしょうがなかったけれど、肉と一緒に食べると、ちょうど良い塩加減だった。

食べてるうちに、これは、忍法帖シリーズで一時代を築いた山田風太郎センセイが愛したチーズの肉トロと似ている、と気づいた。

晩年は、こればかり食べていたようだ。

風太郎センセイも、ある意味、MEC 食者だったのだ。

偶然だけど、最近、おもしろく読んでいた『おもたせしました』にも、このチーズの肉トロが出てきたので思いだしたのだった。

なんにしろ、美味い。

最後は、肉を口に放りこみ、次いで、半熟ゆで卵にマヨネーズを乗っけたものを口内に投入して、咀嚼して食べた。

横着極まりないが、タルタルソースで食べてるような感じだ。

初めての牛肉の小間切れ、美味しくいただきました。

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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。