らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

自転車通勤編:死ぬ直前にスローモーションで流れる風景の中を走っているということ


今週に入ってから、妙に気持ち良く自転車通勤をしている。

やたらと爽やかで凛とした空気感だ。

秋と言う季節を良いと思ったのは、いや、意識したのは初めてかもしれない。


ふと気づけば、この川沿いの遊歩道&サイクリングロードを走り始めてから、そろそろ一年になるんじゃなかったか。

途中でコースの変更はあったけど、基本的には、この川沿いを走ることは変わりない。

むしろ、遠回りして、より長くこの川沿いを走るようになってきている。

以前はとなりの川、それ以前は、さらに隣の川沿いを走っていたのだった。


走り始めの頃は、冬だったこともあって、やたらと殺風景な景色だという印象だった。

あまり人がいないのも無理はない、と思ったり。

すべてが舗装されてるわけでもなく、砂利敷き・砂敷きの所も多いので、自転車では走りづらいコースだった。

ただ、当時は、クルマが少ないところを走ろうとしていたので、クルマが入ってこれないこのコースに目をつけたのだった。


クルマは走れず、人も少なく、自転車では走りにくい、少なくともロードバイクは見たことがないこのコース。

それでも、一年たってみると、それなりに感慨深い。

春になってみたら、途中に桜並木もあったりして、けっこう見られるじゃないか、と思ったり。

夏の早帰りの日は夕焼けもなかなかだった。

暗くなってくると、できたばかりの川沿いの公園はぼんやりとしたオレンジ色の街灯がついたりしてレトロな雰囲気に。

それでもオフロードをロードバイクで走ることに無理があったのか、立て続けにパンクして、けっきょくノーパンクタイヤを装備するようになったり。

こうして振り返ってみると、けっこう愛着を感じてる。


ブルベをやっていたとき、北は北海道の宗谷岬から、西は静岡県浜名湖まで走り回ったけれど、あんまり思い出すことがない。

雄大な風景はいっぱいあったと思うんだけど。


いつか死ぬとき、自分の人生を早送りで見るときには、自転車通勤で走っている、この川沿いの風景を思い出すような気がする。

もしかしたら、スローモーションになるかもしれない。

う〜ん。

自覚してた以上に気に入ってるみたいだ。


自転車通勤編プロフィール

自転車通勤(片道15㎞)7年目。
クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。
ブルベ参戦経験有り(SR取得)。
「やまめ乗り」修業中。