らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【酷暑対策】100円ショップの保冷剤を使って寝苦しい夜を乗り切る。

 

ついに今年も自分の部屋にクーラーも扇風機も無いまま酷暑に突入してしまった。

 

去年の酷暑で懲りたので、冬になったら来年の夏に備えてクーラーをつけてもらっておこうと考えていたのだが、面倒くさがっているうちに年が明け、6月・7月と肌寒かったので油断していたら、あっという間に酷暑になってしまった。

 

 

 どうもクーラー嫌いの両親に育てられたせいか、クーラーに関することになるとフットワークが重くなる。

 

とは言っても、さすがに去年の酷暑はこたえていて、このまま寝ているうちに熱中症で死んでしまいやしないかと心配になったものだった。

 

波の音がちゃぷちゃぷするので、いつ海に来たんだっけ? と寝ぼけていたら、耳の穴の中に汗がたまっていただけだった。あれは脱力感が半端なかった。中耳炎にならなくて良かった。

 


何しても去年の二の舞だけは避けたい。今から電気屋に頼んでももう遅いだろう。せめて扇風機だけでも買おうと思ったけれど、自分の場合扇風機にあたっていると体がだるくなってしまうことを思い出した。

 


そんなわけで頼ることができるのは、後は保冷剤だけだ。とりあえず100円ショップに行って、売っていたもの3種類をそれぞれ買ってみた。それがコチラだ。


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使ってみたら当たりのやつが一つだけあった。それがコチラ。


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夜寝る前に使い始めて朝起きた時にもまだひんやりしている。これには驚愕した。100円ショップのやつなのに。もしかしたらこれだけ250円だったかな。今度の休みになったら買い足していくつもり。

 


やわらかめというのもあって、これはすぐにぬるくなってしまうやつなんだけど、柔らかいのが取り柄なのでアイマスクみたいに目の上に乗っけて使っている。

 


残りの一つの小さめのやつは脇の下に挟んで使ったりしてる。冷却感がアップするんだけど、寝相が悪いのか、すぐに体から離れてしまうようで、今のところまだそんなに役に立ってはいない。

 

ドラッグストアで似たようなやつを見かけたことがあって、これは脇の下にホールドするようにできていた。カップのないブラジャーみたいな感じ。でも、ブラジャーもどきをつけてもな、そこまでするのもなーと思って買わなかった。

 

 

全く去年も暑かったけれど今年の暑さも相当なもので、この頃は真夜中に暑くて一旦目が覚めるようになってしまった。去年はこんなことはなかった。いったん眠りさえすれば朝まで目が覚めたことはなかったのだ。

 

 

シーツや枕カバーもひんやりタイプにしてしまったし、後はできることはなさそう。特別画期的なアイテムが出たという話も聞かないし。まあさっさとクーラーを導入すれば良いだけの話なんだけどね。

 


とりあえずの100円ショップの保冷剤でなんとか、なるかな……。

 

【漫画化計画】Excelを漫画でリマスターするためのリスト。仕事を自動化して定時で帰り有給を増やすために――。

今さらだけどExcelだ。

 

特別に努力することも無く、前任者のデータを引き継ぎ、周りと同じように使っていた。

 

けれども、プログラミングに興味を持ったり、仕事をもっと自動化して、定時に帰ったり、 もっと有給を取ろうと思うようになって、今さらだけど取り組んでみることにした。

 

ただし、もともとナマケロ系の人間で、がんばらないライフスタイルや、そのためのライフハックがテーマだし、漫画化計画推進中って事もあって、Excelの漫画版の入門書を読むことにした。

 

それでも、漫画版だからと馬鹿にしたものではなく、かなり勉強になった。て言うか、全部、ちゃんと理解できてるか怪しい……。

 

 

とりあえず、まず1番最初に読むべきはなのはコレ。自分がこれを読んだときは、どちらが「行」で、どちらが「列」か、あやふやだったな……。「超」初心者向け。

 

マンガで学ぶはじめてのエクセル

マンガで学ぶはじめてのエクセル

 

 

 

次はコレ。かゆいところに手が届くように細かいところまで書いている。共有してるフォーマットを使うときは別名保存してから使うなんてことから始まってるぐらい。

 

マンガでわかる エクセル33のオキテ

マンガでわかる エクセル33のオキテ

 

 

それでも、重複したデータの削除やテーブル機能、書式のコピーなどは使ったことが無かった。なんのこっちゃ? と思った人は読んでみよう。漫画だからすぐ読み終わる。

 

「あなたが起こすミスはこれ」と間違えやすいところをいちいち描いてくれたのも分かりやすかったな。  

 

 

そしてコレ。特にタイトルには盛りこまれてないけど、これも初級編ってとこ。

 

マンガで学ぶエクセル[Excel]

マンガで学ぶエクセル[Excel]

 

 

これも恥ずかしながらピポットテーブルなんか使ったことも無かった。ほんとExcelは一部の機能しか使ってなかったんだな……。

 

 

いよいよ関数。合計のSUM関数ぐらいしか使ったこと無かった。

マンガで学ぶエクセル 関数

マンガで学ぶエクセル 関数

 

 

平均・切り上げ・切り下げの関数はうろ覚えだったけど、ようやく把握できた。

 

あとセルの数を数えてくれるcount関数や、転記してくれるVLOOK関数はすぐに仕事で使えた。

 

 

関数は軽く400を越えるだけあるそうだけど、もちろん全部、覚える必要も無いし、どのみち覚えられない。

 

例えば次の本によれば、メイン5関数、サブ18関数、合計23覚えれば十分だと言う。もっとも、23も覚えられる自信なんて無いけど……。これだけ漫画版じゃ無い入門書。

 

関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方 (できるビジネス)

関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方 (できるビジネス)

 

 

 

いよいよ、VBAとマクロ。ここまでくると、だいぶプログラミングっぽくなってくる。

 

マンガで学ぶエクセル VBA・マクロ

マンガで学ぶエクセル VBA・マクロ

  • 作者: 著者・監修:きたみあきこ,シナリオ:秋内常良,マンガ:朝戸ころも,マンガ制作:トレンド・プロ
  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2019/02/01
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マクロはさっそく職場で使ってみた。でも、後が続かない。

 

 

それに、正直、変数が出てくるあたりから、よく分からなくなった。何度か読み返すことになるだろう。

 

 

前の担当者が残したExcelの書式を使ってやらされ仕事をしているのと違って、Excelを使って仕事を自動化してる、効率化してるって考えるとモチベーションがかなり上がる。

 

やがては、定時で帰ったり、有給をもっととったりにつながると思えばやる気にもなるし、何より自分が主導権を握ってコントロールしてる気分になれるのが嬉しい。

 

 

 

こんなことができるようだと把握さえしておけば、細かいところは、その都度、検索すれば分かるし、今回あげた漫画版のExcel入門書をざっと読むだけでもずいぶん違ってくると思うよ。

 

 

【大人の予防接種】水ぼうそうと帯状疱疹の予防接種をした。予防接種はこれにて打ち止め?


水ぼうそうの予防接種をした。水ぼうそうの予防接種は帯状疱疹にも効くそうだ。


2カ月に一回のペースで花粉症の舌下免疫療法のために小児科へ通っていて、そのついでに打ってもらった。


すでに2カ月前に麻しん風しんの予防接種をしている。去年のインフルエンザ予防接種も含めればこれで3回目。ずいぶん予防接種に関しては意識高い系になったもんだ。


注射器も細かったし、特別痛くも何とも無かった。インフルエンザのが一番痛かったかなぁ。

 

 

次に何を打つかという話になって、対おたふく予防接種を勧められたけど、おたふくはすでにかかっている。それならばあえてする必要は無いらしい。


とりあえず、もう予防接種をする必要は無く、後は海外旅行をする機会があったら、行き先に応じて必要な予防接種をすれば良い、とのこと。


今時の子どものように15本ぐらい打ち続けるのかと思っていたので拍子抜けしてしまった。

 

 

まぁ、べつに注射マニアでもないし、健康オタクでもないし、医者が必要じゃないと言うものを、どうしても打ってくれ、と頼むのもおかしな話だ。

 

それではと今度12月になったら今年のインフルエンザのための予防接種をすることにして、「大人の予防接種」はあっけなく終わり、と言うことになった。

 


それでも、ラグビーのワールドカップ東京オリンピックが始まれば大勢の外国人が来日して感染症も増えるかもしれない。

 

実際、埼玉県ではエボラ出血熱の感染者? と言うニュースが流れたばかりだ。結局、陰性だったようだが。

 


とりあえず、去年、流行った麻しん風しんの予防接種だけでも受けとくことをオススメしとく。自分は申込みだの抗体検査だのが面倒だったので自己負担でやってしまったけど、国から補助が出て無料で受けられるようだし。ちなみに金額は1万円ぐらいだった。

 


予防接種は一段落したけど、来月は人間ドックを受けるし、9月には歯周病の定期検査もある。予防医療にはこれからも取り組んでいこう。

 

「健康」は投資で失敗することも無く、差し押さえられたりすることもない最強の財産なのだから。

 

 

最後になったけど、予防医療については、こちらがオススメ。予防接種についてはほとんど書かれてなかったけど、知らないと言うだけで、かかるはずの無い病気になるなんて、しみじみとバカらしいと思えるようになる。

 

むだ死にしない技術

むだ死にしない技術

 

 

 

おとなの予防接種については分かりやすい本やサイトを見つけることは出来なかった。せっかく麻しん風しんが注目されてるんだから、今この時に読みやすい入門書をどこかが出版してくれれば良いんだけど。出来れば漫画版で。

 

子ども用の予防接種アプリなどは、それこそいくらでもあるけれど、結局、大人、オヤジから子どもに感染しちゃったら全く意味ない話なんだし、ぜひぜひ大人のための予防接種サービスを充実させて欲しいと思う。

 

【漫画化計画】老人ロールモデル? 歳をとることが怖くなくなる漫画や小説など


なんだかあれよあれよという間に人生100年時代になってしまった。お金や健康の心配もあるけれど、そもそも歳をとるということはどういうことなんだろうと言う漠然とした不安感もある。

 

 

けれども自分の場合、歳をとることに関しては他の人よりもあんまり心配していないような感じ。それはやっぱりこれまで読んできた漫画や本のおかげだと思う。ロールモデルがあるので、歳をとるというのはこんな感じだなというのがなんとなくイメージできる。

 

 

ロールモデルといえばやっぱりこちらのシリーズ。

 

大市民 1

大市民 1

 


最初は40台だった主人公もシリーズを重ねていくうちに現在は60台。立派な高齢者になってしまった。中年から高齢者までを追いかけることが出来る。長編シリーズの醍醐味だ。


元々腕立て伏せのような筋トレをやったり、自己流の体操やストレッチをやったり、挙句の果てには逆立ちのような独自の鍛錬法をやったり、水泳を続けていたりと健康には気を使っていたけれど、自家製発酵の豆乳ヨーグルトを食べるようになったりして健康にはさらに気を使っているようだ。

 


その一方で、入ってきた金は全部使う主義だったのが、老後に備えて貯金をするように考え方も変わってきている。こういう変化も含めて歳を取るということなんだろう。

 

 

とてもロールモデルにはならないけど、スーパーヒーローのお年寄りもいる。

 

剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)

剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)

 


剣術は強く、孫娘のような若い女房をもらい、息子は自分と同じ剣の道を歩き、人から大金を自由に使って欲しいと沢託され、手足のように使える岡っ引きもいる。もちろん心づけを渡すことも忘れない。


残念ながら途中で作者がお亡くなりになってしまったので未完に終わってしまった。ただ巻末に、作者のアイデアノートのようなものが掲載されていたけれど、それを読むと、どうも主人公は頑健過ぎて長生きしすぎてしまい、周りの親しい人間が先に死んでしまって、一人寂しく生き残ってしまう老後だったようだ。未完に終わって良かったのかもしれない。

 

読んだことは無いけど漫画版もあった。

 

剣客商売 1巻

剣客商売 1巻

 

 

 

以前もブログで取り上げたことがあるけど、ゴールデンカムイ土方歳三はかっこいいジジイだ。実は函館戦争の後も生きていて、金塊奪取のために北海道で暴れ回る。バラガキはジジイになっても元気だ。

 

 

 

最近読んだ本がこちら。

 


もう40年以上も前に「知的生活の方法」というベストセラーを出した著書も本書中では86歳。あれほど散歩が好きだったのに歩く事がしんどくなってきたりと言う現実はあるけれど、その一方で暗記力は衰えないようで、語学の取得も不可能ではないと言う話は力づけられる。


おもしろかったのは、歳をとると主人公がうじうじと悩んでいるような小説を読めなくなるということで、それは文豪夏目漱石が書いた小説でさえそうだと言うこと。それと俳句や和歌や漢詩や英詩など短い文章を楽しめるようになるそうだ。


自分も英語で読み書きできるようになりたいと思いつつ、いつまでたってもできるようにならない。あと、和歌や漢詩などもおもしろそうだと思っている。好きな歴史ものなどを読んでいると結構頻繁に出てくるのだ。今から気長に取り組んで少しずつ読んでいこうと思う。

 

 

自分のロールモデルをちょっと振り返ってみると、みな自分の好きなことをやりたいようにやっている人ばかりかな。お金や健康の心配もいいけど、やりたいことをやらねばなぁ。

 

【漫画化計画】ろくにルールも知らないのについ読んでしまう将棋漫画!


自分には全くできないか全くやろうとしないけれど、漫画だとつい読んでしまうジャンルというのがある。

 

 

そのうちの一つが将棋だ。かろうじて駒の並べ方ぐらいはわかるけど、駒の動かし方になると甚だ怪しい。いや並べ方だってかなり怪しい。時々、飛車と角と、どっちがどっちだか分からなくなることだってある。

 


そんな情けない自分ではあるけれど将棋漫画はとても面白い。今回読んだのはこの作品。

 

ひらけ駒!(1) (モーニングコミックス)
 


第1巻から第8巻まで一気読みした。幸せな気分に浸る。


主人公は小学生の男の子。そして、シングルマザー? のママ。男はプロへの登竜門、奨励会に入る手前の頃。まだ好きなことが辛くなる前の時代で、自分の才能との葛藤も無いほのぼのとした頃だ(最もそれなりに悩みはあるけど)。


そして息子につられて棋を少しずつ覚えていくママ。大会にだって出てしまうのである。しかも団体戦。作品中、「銀は後ろに行けませんよ」と先生に指摘されるシーンがあって、そうだったっけ? と思わずぎくりとしてしまった。共感を覚える。

 

ひらけ駒!(8) (モーニングコミックス)
 

 

 

作品の中に、自分の好きな将棋漫画について語るシーンがあって、自分がまだ読んでいない作品もあったりして、つい色々検索してしまった。

 


ハチワンダイバー、完結してたんだなあ。

 


核戦争が終わった後は、将棋が一番強いやつが世界を統べると言う鬼将会のぶっ飛んだ理念にしびれたっけ。再読&ラストまで一気読みしよう。

 


3月のライオンはまだ完結してないようだ。

 

3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)
 

 

圧倒的な才能を持つ人間の前に無力な自分。それでいて自分には将棋しかないことを誰よりもよく分かっている自分。常にギリギリのところで自分に向かい合っているのを見ているのは、ちょっと辛くなることがある。

 


将棋つながりで、初めて第1巻を読んでみたのはこちら。タイトルにもあるとおり、プロになることができなかった元奨励会の男がアマチュアが世界からプロ入りを目指そうとする、リボーンしようとするストーリーだ。

 

リボーンの棋士 (1) (ビッグコミックス)

リボーンの棋士 (1) (ビッグコミックス)

 


第1巻から、いきなり、親の反対で奨励会に入ることすらできなかったアマチュア王者と激突する。元奨と奨励会以前。嫌でも意識せざるを得ない。こちらは近々第4巻が出版される。読んでくのが楽しみだ。

 

リボーンの棋士 (4) (ビッグ コミックス)

リボーンの棋士 (4) (ビッグ コミックス)

 

 

 

以前読んだ作品で、殺人事件がらみで声が出なくなった女の子が主人公の漫画を思いだした。将棋とミステリー、ダブル風味の作品。主人公が筆談なので無音のシーンが多くて不思議な雰囲気の漫画だった。

 

 


読んだことのある将棋漫画のことを思い出していたら、おそらく一番古いであろう、この作品のことも思い出した。

 

5五の龍(1)

5五の龍(1)

 


昔の頃から将棋漫画好きだったんだなぁ。作者は将棋が本格的に強い人らしくて、色々な棋譜も載っていたけれど、読んでる自分はさっぱり将棋を覚えなかった。

 

 

こんなに将棋に才能が無いのに、将棋漫画が好きでしょうがないのは、自分にないものに惹かれるということだろうか。


でも、将棋って、○○戦法とか、○○システムとか、○○ワクチンとか、果ては○○キックとか、必殺技の名前が面白い。


主人公が見開きページで必殺技の名前を大声で叫ぶと相手が倒れているというのは、少年ジャンプ系少年漫画の王道かもしれない。

 

聖闘士星矢 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

ちなみに一番好きなネーミングは「ゴキゲン中飛車」だ。

 


最後に、将棋漫画でまだ読んでなかったと気付いた作品がこちら。

 

王狩(1) (イブニングコミックス)

王狩(1) (イブニングコミックス)

 

 


この作者の別の作品がすごく好きだった。

 


将棋漫画をいつのまにか描いていたのか。好きな作家が好きなジャンルの漫画を描いていた。こんなに嬉しいことはない。

 

 

まだ読んでいない将棋漫画は、まだまだたくさんあるようで、しばらくを読みたい漫画に困ることはなさそうだ。

 

【漫画化計画】中国は「昼は反日、夜は親日」? でも「親日」よりは「知日」


三国志項羽と劉邦なんかの歴史ものではない今現在の中国について知りたくて、中国について描かれたエッセイコミックを少しずつ読んでいる。

 


最近スマッシュヒットだったのはこちら。

 

なんで私が中国に! ?

なんで私が中国に! ?

 

 


アニメの制作に携わる女性が中国の西安へ行ってアニメ会社を立ち上げるため悪戦苦闘するエッセイコミック。


勤労意欲が低かったり著作権に対する意識が低かったりするけれど、アニメという共通言語があるおかげか、反日運動で暴動が起きたときにも、それほどひどいことにはならなかったようだ。最初はどうなることかと思ったアニメ会社も最後はどうにか軌道に乗っていく。

 

たまたま本書を読んだのは、京都のアニメーション会社の放火事件が起こった後だった。異文化の外国でもこのような感じで上手くいくというのに、何で日本でこんなことになっているんだろう? とやるせない気分になった。


本書は2013年の刊行。もうすでに6年が経っている。中国のアニメの技術もビックリするほど進化しているかもしれない。「文化大革命で優秀な人間はみんな抹殺されちゃったから仕方ないよ~」て言い訳はまだ聞けるかもしれないけど。

 

 

もう一冊はこちら。ブラック企業に勤めていた中年メタボが一念発起して誰も知り合いのいない中国へ行き就職するエッセイコミックだ。

 

ブラック企業やめて上海で暮らしてみました (扶桑社BOOKS)

ブラック企業やめて上海で暮らしてみました (扶桑社BOOKS)

 


読んでみると、反日運動なんかもちょっとだけ出てくるけど、それ以上に、中国人の日本製品に対する大きな信頼が伝わってくる。


中国人は自分の国の食べ物や薬に対しては全く信用していない様子で、コンビニなんかでも、中国ローカルのコンビニは使わないで日本系列コンビニを使うようにアドバイスしてくる始末だ。


そんなわけで、中国人は日本へ来て爆買いするし、中国に住んでいる日本人が日本へ帰省すると中国人から様々なお土産を頼まれて運び屋となってしまう。

 

これには北海道を舞台にしたテレビドラマが中国で大人気になったのも原因の一つらしい。

 

狙った恋の落とし方。 [DVD]

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中国では蒼井優よりも蒼井そらの方が人気あるのも微笑ましい、と言っていいのかどうか。世界中どこへ行っても男というのはしょうもない生き物だ。

 

その一方で、日本製品に対する人気ほど、日本人に対する好感度は無いシビアな現実も伝わってきた。

 

 

中国もののエッセイコミックを探していたら、第一人者と言えるような作家がいることが分かった。以前は少女漫画家だった小田空さんだ。中国にどっぷりとハマって、中国についてのエッセイコミックをもう7冊も出版していた。


うっかり最初に読んでしまったのがこちら。

 

北京いかがですか? (集英社クリエイティブコミックス)

北京いかがですか? (集英社クリエイティブコミックス)

 


一番新しいやつだった。一番最初に出版したのはこちら。ちょうど2000年の刊行。

 

中国いかがですか? (集英社クリエイティブコミックス)

中国いかがですか? (集英社クリエイティブコミックス)

 


これからは小田さんの7冊を刊行順に読んで行く予定だ。これで2000年代の中国の様子、北京オリンピックで盛り上がっている感じがだいたい分かるかな。

 

 

そういえば、2019年現在、中国よりも反日で盛り上がってる韓国も、実際はどうなの? て思ってるので、韓国テーマのエッセイコミックも読んでみたいんだけど、ここ1~2年の最新の物はまだ見つかってない。

【超AI整理法 】スマホのカメラとAI検索機能で超簡単読書記録を作ってみた

 

日常生活もだいぶ自動化出来て余裕が出来た。読書も読むのは漫画、聞くのはKindle読み上げで活字本、と言うスタイルにしてから読書量が倍増した。それは嬉しいことだけど、読んだ漫画や本のタイトルや作者名や内容を片っ端から忘れてしまう。

 

 

読書管理アプリ「読書メーター」を使ってみた。これは、図書館から借りてきた本の裏表紙のバーコードをカメラで撮影すると、書籍情報を読み取って、読んだ本や読みたい本に登録できる。この簡単さには驚愕した。おまけに感想も書けるし、他の利用者と交流も可能。

 

けれども、自分の読んだ本について検索機能が使えなかった。読んだ本が増えてきたら使い物にならなくなる、と使わなくなった。

 

 

次に期待したのはPixel 3a XLのAI機能だ。読んだ本の表紙や気に入った箇所のあるページをスマホのカメラで撮影する。これだけ。非常に簡単。問題は検索機能だ。

 

画像認識は飛躍的に進歩したとは言え、まだ発展途上。試しに、Googleフォトアプリを開いて、今まで撮った漫画や本の中からキーワード「中国」で検索してみる。結果がこちら。


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三国志のような歴史物ではない最近の中国について知りたくて、けっこう読んできたけれど、引っかかったのはこの2つだけだった。

 

上の写真は『なんで私が中国に』と言うタイトルのエッセイコミック。この本について撮った他の写真を見てみよう。右にあるボタンをタップすると、この日に撮影した写真群へ飛ぶ。



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漫画の表紙の写真を撮ってから中身のページの写真を撮るようにしている。これをパラパラと見ていると、そうそう、こんな内容な漫画だったと思い出せる。

 

 

ちなみにこの本の表紙の写真については、写真情報を入力してあった。情報は、こんな感じでタップしていくと見ることが出来る。

 


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テストケースなので、作品名、作者名、キーワード、全部入力した。普通だったら面倒くさくてここまでやらないだろう。

 

けれども、この検索機能、作者名の日野トミーや作品名で検索しても何も出てこないのだ。わざわざ写真情報に入力してあるというのに。何で?

 

 

その一方で、写真情報に何も入力していないのに、キーワード「中国」で引っかかる写真もある。最初に「中国」で検索して出てきた写真のうちもう1枚の写真は目次を撮った写真で「中国」の文字も見られる。でも、他にも「中語」の文字がはいってる写真はたくさんあるのに、何でこの写真だけが引っかかってるのかが分からない。

 

 

キーワードを変えたり、書籍情報を入力したりしなかったり、入力の方法を変えたり、紙の本の表紙を撮影したり、Amazonの紹介ページをスクリーンショットで撮影したり、いろいろな方法を試してみたけれど、検索結果はバラバラだった。

 

 

一つだけ確かだなと感じられたのは、書籍情報を入力する場合、タイトルや作者名よりは短いキーワードの方が検索結果に出る可能性が高いようだ。「中国」とか「イスラム」とか。

 

書籍情報を入力するのは面倒だけど、短いキーワードを音声入力するぐらいなら長続きするだろうか?

 

 

AI機能の検索機能はまだまだだけど、今現在でも一つだけ希望がある。それは日付検索だと、ほぼ完璧に結果を出してくれると言うことだ。

 

例えば、Googleフォトアプリから、「7月3日」で検索したのがこちら。


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今年の7月3日と昨年2018年の7月3日に撮影した写真が表示されている。そう、撮影した日付さえ覚えていれば、わざわざ写真情報を入力しなくても自由自在に引き出せるのだ。

 

とは言っても、イベントの記念写真ならともかく、本を読んだ日付なんて覚えているわけもない。

 

 

例えば、野口悠紀夫先生は、インデックスを作る事を提唱している。なるほど、メモ帳かなにかで音声入力で、日付、タイトル、作者名、キーワードなどを記録していけば、文字検索で日付を確認し、その日付でGoogleフォトで検索すれば写真を引っ張り出せる。

 

 

「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す

「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す

 

 

 

しかしなあ、ナマケロ系の自分のような人間に、この作業が果たして長続きするか? やる前から自信が無い。

 

まぁ、しばらくは試行錯誤するんである。

 

 

【スマホを落として考えが変わった】格安スマホ・格安SIMはトラブル時の対応が大変なのでデジタル音痴には考えもの


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今回スマホ落としたのはサブマシンとして使っていた iPhone の方で、メインマシンとして使ってるPixel 3a XLの方ではなかった。iphone は Pixelへテザリングでつないで使っている。このため iPhone は落とした時にネットに接続していなかったわけで、だから iPhone を探す機能も使えなかった。

 


ここでちょっと考えてしまった。Pixelを購入した時に、iPhone の新型も一緒に買ってしまおうかと考えたことがあった。二台持ちだと家族割が使えるのでびっくりするほど安くなるからだ。


この時ショップの店員から言われたことは、2台それぞれ電話回線を割り当てましょうということだった。電話番号を二つ持つということになる。その場合いかにお得になるかを長々と説明してくれたけど、なんだかややこしいのでやめておいた。そのこと思い出したのである。

 

 

もしも2台とも新しくしていて、落とした iphone が常時ネットに接続しているものだったら、すぐに探し出すことができただろうし、落とした時にソフトバンクのショップへ電話して事情を話して対応を依頼したり相談したりすることができただろう。もっとも、どの程度、相談に乗ってくれるかは分からないけど。

 

 

もし2年後あたりに、新しいスマホを買うことになったら、今度は通販で購入して格安 SIM で使おうかと考えていたけれど、今回落としてしまったことによって、考え方は大幅に変わってしまった。

 


格安スマホや格安 SIM の場合、料金は安いけれど何かトラブルがあった時には自己責任になることが多い。それも大抵はネット上で何とかしなければいけない。これはデジタル音痴な自分にはとても無理な話だ、と痛感した。


何かあった時にかけ込めるような窓口がないと自分には厳しい。だから料金が高くてもキャリアの方が良いということになる。格安 sim でもイオンモバイルみたいなショップや窓口があればいいかもしれない。

 


ネット上での意見を見てると、まだ格安SIMにしていないの? て感じだけれど、人は人、自分に向いてるものは何かということを重要視しよう。自分のようなうかつな人間だと、この先、どんなトラブルがあるか分かったもんじゃない。

 

 

後は電話回線だけではなくてwi-fi 環境もいい加減なんとかした方がいいのかもしれないと思うようになった。

 

別にモバイルなwi-fi じゃなくても、家の中に wi-fi 環境があれば、スマホ落とした時に、押入れから値段がつかなくて下取りに出せなかった古いスマホや塩漬けになっているタブレットを取り出してネットに繋いで対応することができる。

 


まぁ古いスマホタブレットを持ってファミレスへ駆け込めば済む話だけれど、スマホを落としてパニクっていると、なかなか冷静には動けない。このことも今回いやというほど痛感した

 

バッテリーがもたなくなっていたり画面が反ってしまっていたりするけど、一応使えるデバイスがあるので、ハード的にはバックアップは大丈夫ということになる。あとはネットへの接続環境のバックアップをなんとかしなければ……。

 

【漫画化計画】『青のメソポタミア』を読んでメソポタミア文明に馴染む。


最近の読書は世界史方面を攻めている。このため学習漫画などを読んだり、概論みたいな本を読んでいると、どうしても世界4大文明のあたりから始まることが多い。

 

世界の歴史 1 文明のあけぼのとピラミッド (集英社版・学習漫画)

世界の歴史 1 文明のあけぼのとピラミッド (集英社版・学習漫画)

 


自分が授業を受けていた頃には、世界4大文明は、エジプト文明から教わることが多かった気がする。西から東へ、エジプト文明、チグリスユーフラテス文明、インダス文明黄河文明て感じで。

 


まぁ、それはともかくとして、今時は最古の文明としてメソポタミア文明から始まるようだ。さすがにこれをテーマにした漫画はなかったよなぁ。

 

強いて言えば旧約聖書の漫画版か。これは最近読んだけど、旧約聖書って歴史的な資料としてはどれぐらいの扱いなんだろう?

 

マンガ旧約聖書〈1〉創世記

マンガ旧約聖書〈1〉創世記

 

 

 

そんなことを考えていた時に思い出したのはこちら。タイトルにちゃんとメソポタミアと入っている。

 

青のメソポタミア (白泉社文庫)

青のメソポタミア (白泉社文庫)

 

 


なんですぐに思い出せなかったかと言うと、この作品は脳内では歴史のカテゴリではなくてSFカテゴリに入っていたのだ。何しろ古代メソポタミア人は宇宙からやってきたという設定だったから。


でも作者があとがきで述べているように、宇宙人だとしたら長命だというのもつじつまが合うことになる。ノアの箱船エピソードも宇宙人の科学力で可能となるw

 


王族の争いがきっかけで、主人公とヒロインは地球に逃れるんだけど、この後、アダムとイブになっていく二人が抱き合う時に旧約聖書の言葉がナレーションとしてかぶさるシーンが印象的だ。

 

生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。
また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ。

 

 

もう一つこの作品が歴史カテゴリから抜け落ちていたのは、この作品の裏テーマが「補佐官」だったからだ。


補佐官というのは徹底した洗脳教育で感情を取り去った人間。人間そっくりの機械を作るのではなく、人間を機械に近づけていくという発想で作られた。


社長に秘書がつくように、上官に補佐官がつく。この上官と補佐官との友情というか恋愛というかが、この作品のポイントだったと言っても過言ではない。

 

今で言えばBL 的な要素もあったし、今時だと人間とAIとの恋愛みたいな感じになるのかもしれない。


そういえば、清水玲子さんは、初期の頃、人間とロボットとの切ない恋愛についてよく描いていたなぁ。こちらもオススメ。

 

100万ポンドの愛 (白泉社文庫)

100万ポンドの愛 (白泉社文庫)

 

 


それはともかくメソポタミア。青のメソポタミアは幸い図書館にあったので、借りてきて再読した。


少なくとも、メソポタミア文明が以前よりも少しだけ身近になった。チグリス川とユーフラテス川は、どっちがどっちだったかうろ覚えだったけど、これからはもう間違えることはなさそうだ。たぶん。

 

 

【漫画化計画】『ヒストリエ』に見る西洋と日本の戦闘シーンの違い

 


続けてヒストリエについて。今度は戦闘シーン。


これまで、主に古代から中性あたりまでのヨーロッパの戦闘シーンと日本の戦のシーンとを漫画で読み比べてみると、結構、違和感があった。


今回、ヒストリエを1巻から10巻までを一気読みして、なんとなくその理由が分かったような気がした。

 

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

 

 

 

西洋と日本との大きな違いは、兵士が盾を持っているかどうかの違いだと思う。西洋の兵士達は左手に盾を持ち、右手に剣や槍を持つ。片手で剣や槍を振り回すのはさぞかし疲れるよなと思うんだけど、とにかくまあそういうことになっている。


少なくとも古代ギリシャマケドニアの軍隊から見ると、日本の戦国時代の戦さ人たちは、盾も持たずに、刀や槍を両手で持って捨て身で突っ込んでいくのだから、とても勇敢に見えるに違いない。


ちなみに司馬遼太郎さんの小説で読んだ記憶があるのだが、中国人は普通を刀を片手で半身になって振り回す。ところが日本人は刀を両手でもって体ごとぶつかってくるので恐れられたと言う。

 

ヒストリエでは、左手で防御、右手で攻撃するので、進行方向や戦列は、少しずつ右へ右へとズレていくと言う豆知識も紹介されていた。

 

 

それにしても、漫画で読む限りでは、マケドニアの軍隊は組織的に統率のとれた集団で戦っている。「アーラララーイ」などと声を上げながら長い槍を持ち、整然と、それぞれ集団ごとに階段状で行進しながら相手を突きまくる。

 

これに比べると、日本の戦国時代の織田信長の初期の軍隊などは、長い槍を使った足軽の集団戦法が画期的だと言われているけれど、とても組織的とは言えそうもない。マケドニアの時代から1000年は経っているはずなのだが。

 

 

もう1つ、日本の戦国時代の戦のシーンでは見掛けないのに、古代西洋の戦闘シーンでよく見るのは、城攻めの時の、城壁を乗り越えるための雲梯・攻城塔や投石器だ。

 

 

これらのアイテムは、西洋だけでなく、三国志やチンギスハンなどの中国史ものでも見かけた。モンゴルのチンギスハンなどは、もともと遊牧民族なため、城攻めは後から覚えた口で、それなのにちゃんと雲梯などを使っている。

 

三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

 

 

 

 

なんで日本人は使わなかったんだろう? 盾も持たず我が身をかばうこともせず、城壁にとりついて一番乗りを目指すのだから、戦国時代の日本人って、しみじみと勇敢だったんだな、と思う。

 

 

同調圧力による集団主義な割には統率が取れてなくて組織的に動けない日本人は個人の勇敢さに頼らざるを得ないのかと思うと、昔からずっとそうだっだんなぁと思わず納得してしまう。

 

やっぱり、「文化が違~う」なのかな。

 

 

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【漫画化計画】『ヒストリエ』で古代ギリシア世界の奴隷制度を垣間見て身分制度や自分探しについて思う。


日曜日から月曜の夜にかけて、DMM レンタルコミックで借りたヒストリエ1巻~10巻を一気読みした。

 

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

 


月曜の夜は寝苦しかったし、後半はまだ読んでいなかったこともあって、ついつい夜更かしして寝不足になってしまった。

 


アレクサンドロス大王の書記官となったエウメネスの波乱に満ちた生涯についての作品なんだけど、作品のあらすじや面白さについてはAmazonのページでも読んでもらうことにして、ちょっと気になったことについて書いてみたい。

 

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

 

 

 

この作品は紀元前の古代ギリシア世界、特にマケドニアを舞台にしているわけだけど、当時は奴隷制度があったようだ。

 

奴隷というと主人から鞭打たれたりして、虐待のような扱いを受けているというイメージが強い。実際、そういう登場人物も出てくる。


でも読んでいる限りでは、この奴隷達、結構身分が流動的と言うか、扱われ方がそれぞれ違っていたり、たくましく生きぬいていったり、色々だ。


主人から虐待されて復讐する奴隷がいる。子供の頃から家族同然に育てられて主人が死ぬと奴隷扱いに落とされる子供がいる。能力を認められて執事のような役割を果たしている奴隷がいる。船で反乱を起こして主人を海へ放り込む奴隷たちがいる。コツコツお金を貯めて自分の身分を買い取り奴隷から抜け出すものもいる。


もちろん身分としては1段階低く置かれているんだけど、能力や才覚次第では抜け出すことも可能なようだ。


周りの人間も、奴隷だからと露骨に見下す人間もいれば、特別にこだわりなく付き合う友人もいる。付き合っていた彼氏がいきなり奴隷になってしまって気持ちの整理がつかない彼女もいる。


で、主人公も奴隷の身分に落とされたり、奴隷の反乱に巻きこまれて自由の身になったり、最終的にはアレクサンドロス大王の書記官になったりする。

 


なんとなく江戸時代の士農工商身分制度を思い出す。この身分制度もけっこう流動的だったようで、例えば剣術の才能があったり、そろばんが上手かったり、商人でも金の力があったりすると、サムライの身分になれた。

 

 

現在ではもちろん身分制度はないけれど、その分、自分は何をしたいのか、何ができるのか、このままで良いのか、この先ずっとこのままなのか? などの自分探しに迷うことになる。


身分制度というものは、生まれた時にサムライをやれとか農業をやれとか役割が振られているわけで、特に不満のない者はそのまま続ければいいし、不満がある者、野心がある者、特別の才能がある者は自分の力で身分制度を突破すればいい。運が良い者はどこかの婿に入る、そういうこともできただろう。

 

自分探しで疲れ果てるよりは、案外そういう方が気楽なのかもしれないなと思ったりする。

 

 

だからといってヒンドゥー教徒のような身分制度もどうかと思ったりする。


島耕作シリーズの中には、インドへ行った時に、この身分制度がからんだエピソードがあった。インドでは子供の手を切ってしまって物乞いに仕立てるという悪習がある。体が不自由な方がお金をもらえるからだ。

 

 


島耕作は手を切られそうになっていた少女を助けて、キリスト教系の施設へ預けたりと手を尽くすのだけど、少女は結局そこを抜け出して元の世界へ戻り、手を切られてしまうと言うカットでそのエピソードは終わる。

 

日本人の我々からすれば信じられないエピソードだけど、自分が生まれ育った世界からはなかなか抜け出せないということだろう。書記官エウメネス君からすれば、「文化が違~う」と言いたいところかもしれない。

 

 

奴隷つながりでもう一つ漫画を思い出した。

 

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)
 

 


このシリーズの中に、奴隷を解放してあげて良いことをしたと思っていたのに、肝心の奴隷達からはなんてことをしてくれたんだと責められてしまうエピソードがある。

 

これまではただ言われたことをその通りにやっていればよかったのに、そうすれば食べ物も眠るところも十分に確保できていたのに、これからはどうやって生きていけば良いのか自分で考えなければならない。なんてことをしてくれたんだ、そういうわけだ。


これまで共産主義社会だった人たちが、いきなり資本主義社会に放り込まれたらこんな感じかも。

 

でもこれって現在の日本社会でも、ごく普通の会社でも当たり前のように存在する。私は○○なので責任取れません。指示してくれれば言われた通りにやりますから。こういう思考停止してしまった人達。でもこんな人たちは指示したところでなんだかんだと理由をつけて言われた通りにやることは少ない。まあでも一番たくましく生きてるのはこういう人たちなのかも。

 

え~と、まぁ、ほどほどの義務感と、ほどほどの自由と、ごく普通の凡人には、それぐらいがちょうど良いということで。

 

 

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【漫画化計画】織田信長とチェーザレボルジア。漫画で時代のイメージをつかんで新解釈を仕入れる。


漫画の愉しみの一つに、その時代やその世界がなんとなくわかるということがある。なんとなくのイメージがつかめるのだ。

 


例えば今は世界史方面を読んでいて、ヒストリエを1巻から10巻まで一気に読んだところだけど、古代、紀元前のギリシャ世界の街の様子や人々の服装や戦闘シーンはこんな感じだったのか、と思いながら読んでいる。小説でも面白く読めるけど、細かい視覚的なところは想像出来ない。

 

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 


もちろん漫画はフィクションでありエンターテイメントなので、100%正確とは限らないし、時代考証も怪しいところがあるのかもしれない。史実ではこうなっているけれど、エンタメ性を重視してあえて変えたというところもあるだろう。


けれども基本的にまっとうな漫画家や編集者たちは、よく調べているし、監修者の力を借りたりもしている。


歴史もので言えば、史実がはっきりしているところはその通りに描いて、所々はっきりしていないところは作家の想像力で補う、そういった感じなんじゃないだろうか。

 

 

漫画の場合それだけじゃなくて、新しい歴史的解釈を付け加えることもある。

 

 

例えば、織田信長――。

 

 

このシリーズでは戦の「殺し間」や戦国時代の「銭」がいかに世の中を変えていくかに目を見張った。

 

センゴク(1) (ヤングマガジンコミックス)

センゴク(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

 

この作品では比叡山の焼き討ちについての解釈が面白かった。

 

信長のシェフ 8巻 (芳文社コミックス)

信長のシェフ 8巻 (芳文社コミックス)

 

 

 

逆に、全く史実とは異なるけれど、それらしいと話題になることもあった。こちらは茶人大名古田織部を主人公にした漫画だけれど、信長がピアスをつけているのが話題になった。確かに織田信長とピアスってよくハマる。

 

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

 

 

 

世界史方面に目を向けると、気になるのはチェーザレボルジアだ。チェーザレ織田信長って何となく共通点がありそう。

 

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

 

 


この作品は途中まで読んでいたけれど、しばらくご無沙汰している間に随分新刊が出ていた。読み返すと同時に最新刊まで一気読みしよう。最新刊はこちら。

 

チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)

 

 


以前読んでいたときは、随分と立派そうな学者の先生が監修者をやっていて、漫画もアカデミックになってきたものだと感心していたけれど、Amazon の紹介文を読んでみると、思っていたよりも、すごい監修者&こだわり抜いた作品だったようだ。ちょっと長いけど引用してみよう。

 

新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、最も信憑性の高いとされているサチェルドーテ版のチェーザレ・ボルジア伝(本邦未訳)をはじめ、膨大な資料を精緻し生み出された全く新しいチェーザレ像や、当時の絵画を参考に、その美麗な線によって忠実に再現されたイタリアの街並みなどが話題を呼び、漫画としての面白さはもちろん、権威ある歴史学者からの評価も高い。 


なんかすごそう。読み返すのが楽しみだ。

 


チェーザレと言えば、塩野七生大先生が第一任者だけど、実は塩野版は以前読んだ時に難しくて挫折してしまったことがある。

 

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

 

 


漫画で一通り読んだ後に挑戦してみれば最後まで読めるかもしれない。今は活字の本は Kindle の読み上げで聞いているので、さらにハードルは下がると思う。


今や古典的な作品となった小説と新しい解釈の漫画を読み比べてみるのも楽しみだ。

 


なんにしろ、漫画で歴史ものを読むのは楽しいってことで。

 

 

【漫画化計画】

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・ニュース(政治・経済)
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