らくだのライフハック

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─セミリタイアして本とマンガの日々─

【漫画化計画】『ヒストリエ』に見る西洋と日本の戦闘シーンの違い

 


続けてヒストリエについて。今度は戦闘シーン。


これまで、主に古代から中性あたりまでのヨーロッパの戦闘シーンと日本の戦のシーンとを漫画で読み比べてみると、結構、違和感があった。


今回、ヒストリエを1巻から10巻までを一気読みして、なんとなくその理由が分かったような気がした。

 

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

 

 

 

西洋と日本との大きな違いは、兵士が盾を持っているかどうかの違いだと思う。西洋の兵士達は左手に盾を持ち、右手に剣や槍を持つ。片手で剣や槍を振り回すのはさぞかし疲れるよなと思うんだけど、とにかくまあそういうことになっている。


少なくとも古代ギリシャマケドニアの軍隊から見ると、日本の戦国時代の戦さ人たちは、盾も持たずに、刀や槍を両手で持って捨て身で突っ込んでいくのだから、とても勇敢に見えるに違いない。


ちなみに司馬遼太郎さんの小説で読んだ記憶があるのだが、中国人は普通を刀を片手で半身になって振り回す。ところが日本人は刀を両手でもって体ごとぶつかってくるので恐れられたと言う。

 

ヒストリエでは、左手で防御、右手で攻撃するので、進行方向や戦列は、少しずつ右へ右へとズレていくと言う豆知識も紹介されていた。

 

 

それにしても、漫画で読む限りでは、マケドニアの軍隊は組織的に統率のとれた集団で戦っている。「アーラララーイ」などと声を上げながら長い槍を持ち、整然と、それぞれ集団ごとに階段状で行進しながら相手を突きまくる。

 

これに比べると、日本の戦国時代の織田信長の初期の軍隊などは、長い槍を使った足軽の集団戦法が画期的だと言われているけれど、とても組織的とは言えそうもない。マケドニアの時代から1000年は経っているはずなのだが。

 

 

もう1つ、日本の戦国時代の戦のシーンでは見掛けないのに、古代西洋の戦闘シーンでよく見るのは、城攻めの時の、城壁を乗り越えるための雲梯・攻城塔や投石器だ。

 

 

これらのアイテムは、西洋だけでなく、三国志やチンギスハンなどの中国史ものでも見かけた。モンゴルのチンギスハンなどは、もともと遊牧民族なため、城攻めは後から覚えた口で、それなのにちゃんと雲梯などを使っている。

 

三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

 

 

 

 

なんで日本人は使わなかったんだろう? 盾も持たず我が身をかばうこともせず、城壁にとりついて一番乗りを目指すのだから、戦国時代の日本人って、しみじみと勇敢だったんだな、と思う。

 

 

同調圧力による集団主義な割には統率が取れてなくて組織的に動けない日本人は個人の勇敢さに頼らざるを得ないのかと思うと、昔からずっとそうだっだんなぁと思わず納得してしまう。

 

やっぱり、「文化が違~う」なのかな。

 

 

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