しつこいようだが、秋の中、29インチのマウンテンバイクで自転車通勤するのが楽しくてしかたない。
何でもっと早くやらなかったんだろう。
損した気分だ。
自転車通勤は数年前からやっているわけだけど、今と比べてしまうと、楽しんでいたとは、とても言えない。
何で、続いてたんだろう?
振り返ってみるとーー。
・最初は、運動すると言うこと自体が新鮮だった。
・体重が落ちていくのがおもしろかった。
・風邪をひかなくなったり、人間ドックの再検査に引っかからなくなったと言うメリットがあった。
・平凡な自分にとって、自転車通勤をしているというのがアイディンティティだった。
・なんだかんだ言って、ストレス解消になってた。
こんなところか。
どうも、ストレートに楽しんでいた、とは言い難いようだ。
実際、その後、ロングライドやブルベ参戦へエスカレートしていくことになる。
自我の拡大なんだか承認欲求なんだか。
自分は他の人間とは、ちょっと違うんだ、と言いたいだけだったのかもしれない。
今は、自転車通勤だけで、十分に満たされてしまっている。
過去の自分も気の毒な感じなのだが、川沿いの遊歩道&サイクリングロードをウォーキングしてる人や、ランナーや、同じく自転車に乗ってる人で、楽しそうにやってる人を全く見たことがないのが気にかかる。
確かに、健康にはいいんだろうし、「がんばってる自分」も素敵なんだろうけど、何でそんなに眉間にシワ寄ってんだろ? と思ってしまう。
さらに、この頃は、お年寄りで、杖をついたり、歩行器を押したりして歩いてる人を、ちらほら見かけるようになった。
本当にがんばってる、ということは痛いほど伝わってくる。
以前の自分なら、エラいなあ、見習わなきゃ、などと思っていた。
けれども、最近は、むしろ、痛々しさを感じてしまう。
こんなに歳をとっても、まだ、がんばらなきゃいけないのか? と。
徳川家康が言っていたという、「人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くが如し」を思い浮かべてしまう。
別に、ウォーキングやランニングやサイクリングが楽しくてやってるんならかまわないけど、どう見ても楽しそうには見えないのが気になるのである。
健康のために、好きでもないものや、マズいものを食べてるような。
こんなことを考えてるときに、ホリエモンの『多動力』を読んだ。
ホリエモンは好き勝手にやりたい放題やっていて、よく身体を壊さないもんだ、と関心するけど、睡眠時間と運動の時間は確保してるし、人間ドックや歯周病の定期検診など、最低限の配慮はしているし、なにより、好きなことをやりまくってストレスをためないことを第一に考えているようだ。
確かに、自分の場合、規則正しく生活しようとして、ちまちまと日常生活をカイゼンしてるけど、そんなものはストレス一発で吹き飛んでしまう。
中途半端に小利口なよりも、バカになって好きなこと、やりたいことをやる方がストレスフリーで健康にはいいのかもしれない。
もっと、楽しむことを大切にしてみよう。
正直言って、今までは、楽しむってのが、いまいち、よくわかんなかったのだ。
最近になって、楽しいって、こういうことなのかあ、と思うようになったわけで。
これまで損してきた分、取り返したいな。
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「健康で文化的な最低限度の生活」が送れれば充分。
ネコのように丸くなって暮らしたい……。