らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【増える者たちの進化生物学】進化論が生老病死や人間関係、そして男と女の悩みを解決する!

人に向かって言うのは恥ずかしいですけど、こんなことを考えたことはないでしょうか?

「私たちは何のために生きているのか」

「なぜ 死にたくないのか」

「なぜ他人が気になるのか」

「なぜ男と女がいるのか」

誰でも一度くらいはあるのでは?

実は「進化生物学」がヒントや答えをくれるのです。

進化生物学は比較的最近に起こった学問で注目を浴びています。

生物学に対して特に進化論のアプローチを導入したもので、生物の多様性や適用について研究されています。

38億年前に誕生して以来、生命は生存競争を繰り広げてきました。

人間の、たかだか2000年とは比べ物になりません。

進化生物学の研究結果=ノウハウは、現代を生きる 我々にも参考になりそうです。

 

■なぜ生きているのか

このことについて、進化生物学ではミもフタもない回答をすでに出しています。

それは「増えて遺伝する物質が地球上で生まれたから」です。

容赦ない答えですねw

「産めよ、増やせよ、地に満ちよ」てわけです。

この延長線上に私たちがいます。

 

ちなみに、この「誕生」は、「地球の歴史上で一度しか起きていない現象」だそうです。

ある意味ビッグバンみたいなもんですかね。

 

■なぜ死にたくないのか

生物には「多産多死」戦略と「少産少死」戦略と二つの戦略があるそうです。

卵をたくさん産む魚は、原則、子育てはしませんし、ある程度生き残ればいいやという考え方です。

一方、人間はもちろん少産少死戦略。

だから、できるだけ子供を死なせないようにするし、そのためには自分が長生きしなければいけません。

死にたくないと思う気持ちがないと、あっさり死んでしまって遺伝子を残さないことになります。

今生きている私たちは「死にたくない」と思ってきた御先祖様の末裔なわけです。

 

■なぜ他人が気になるのか

人間関係で悩まない人っていないんじゃないでしょうか。

同調圧力にもうんざりしますよね。

それでも、なぜ他人が気になるのか?

進化生物学は、ここでもバッサリと結論を出します。

それは「人間は共感能力を発揮して他人と協力関係を築くことで生き残りやすくなった」から。

生き残るためには協力しなければならなかったのです。

 

しかし、現代では協力関係が義務になってしまって辛いものがある、と作者も言っていました。

「ソロ活」なんて言葉があるように、現代では一人でも生きやすくなってきています。

「協力しなきゃ生き残れない」と叫ぶ本能と、「一人でもけっこう生きていける」と考える理性とがバグを起こしてるのかもしれませんね。

 

■なぜ男と女がいるのか

恋愛や結婚に疲れると、「なぜ、この世には男と女がいるのか?」などとつぶやいてしまいますよね。

人間に限らず、ほとんどの生物にはオスとメスがいます。

どうしてでしょう?

 

進化生物学の答えは「遺伝子の組み合わせに多様性を持たせるため」です。

オスやメスのない単為生殖だと、子供は親の遺伝子を100%引き継ぎます。

まるまるコピーしてるわけです。

これだと全く変化がないし、したがって 進化も起こりません。

ある日突然環境が変わってしまうとイチコロです。

そこでオスとメスを出会わせて、組み合わせ次第で遺伝子をシャッフルするわけです。

ロマンのない話ですが、愛に疲れるよりはいいかもしれませんねw

 

■進化生物学や生命についての本

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、進化生物学や生命の話は、自分にとって大変おもしろいものでした。

「増えるものたちの進化生物学」作者・市橋さんの他の本も読んでいくつもりです。

「協力と裏切り」。

生命38億年史から、人間関係のヒントが得られるでしょうか。

 

あと、こちらも面白そうなので読むつもりです。

「老い」や「死」の苦しみは、哲学や宗教のテーマでしたが、特に結論は出ていないようです。

むしろ、進化生物学の科学的アプローチの方がスッキリするような気がします。

 

これまで読んできた進化生物学の本ではこちらも面白かったです。

がんばってもできないのは、そもそも、がんばれないように、最初から遺伝子にそう設計されているから?

この本を読んだおかげで、ダメな自分を許せるような気がします。

「人間だもの」や「みんな愛のせいね」ではなく、「生物だもの」「みんな遺伝子のせいね」ですねw

 

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進化論がベースになった新しい学問「進化生物学」や「進化心理学」については、これからもフォローしていくつもりです。

また面白い本を見つけたらお知らせします。

では、また!

 

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■プロフィール

セミリタイア済みサイドFIRE民です。

 

セミリタイア後は読書生活に突入して年間365冊の本と1500冊のマンガを読了中。

読んだ中から、おもしろくてタメになる本やマンガをオススメしています。

(今は橘玲さんの本を読み漁っています)

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読書以外では、築50年の生家を両親から受け継ぎ、ミニマリスト目指して断捨離中です。

もともと寝そべり族なので、何ごとも「がんばらない」、シンドない生活を継続中。

ライフハックとテクノロジーでチートする都市型スローライフを目指しています。。。