はじまりは家庭内連載
作者はもともと娘さんのために、経済やお金のことがわかる楽しい読み物を探していた。
しかし、経済担当の新聞記者が満足できるものはなかった。
いまだに日本では、「お金は汚い」、「お金に執着するのは卑しい」て考え方が主流なのだ
「だったら自分で書いてやれ」と7年で書き上げたのがこの本だ。
先生はリーマンショックの渦中にいた?
「おカネの教室」は中学校の課内クラブが舞台だ。
謎の大男が先生。
そして、大富豪の美少女。
いかにも平凡な「僕」が物語の語り手になる。
やがて、先生がリーマンショックの時に、アメリカの金融業界にいたことが明らかになる──。
おカネを手に入れる方法
「おカネの教室」ではお金を手に入れる方法を6種類に分けて考えていく。
①かせぐ
②ぬすむ
③もらう
④かりる
⑤ふやす
⑥○○○
ここからさらに、「かせぐ」と「ぬすむ」の違い、役に立つ仕事と立たない仕事の違いなどについて考えていく。
具体的には、高利貸し、パチンコ屋、地主、そして 売春婦まで。
生徒が中学生にしてはハードモードだ。
6番目が何かも気になるが、最も印象的だったのは「④かりる」だった。
「おカネの借り方」教えます
面白かったのは「500円借金チャレンジ」。
生徒が先生から500円を借りようとする。
ただ、「貸して」って言うだけじゃダメ。
相手に「貸してもいいかな」と思わせなければならない。
そして次は「100万円借金チャレンジ」へと続いていく。
借金がどういうメカニズム なのかを楽しくわかりやすく教えてくれる。
子供の頃は借金はタブーだとすりこまれるのに、社会に放り出されると「住宅ローンで家を買え」となる。
いよいよ高校でも金融教育が始まったけど、「借金のしかた」についてはきちんと教えた方が良い気がする。
愛された作品「おカネの教室」
「おカネの教室」は家族内の回覧読み物からスタートした。
約7年の連載。
3人の娘さん達の反応を見ながら、飽きずに読んでほしいと工夫され続けてきた。
「未来の資本主義社会はこうあってほしい」という 祈りも感じる。
さらに、書籍刊行にあたっては「タイトルを変えるか」など、家族会議を開いて話し合うこともあったという。
これほど作者やその家族に愛された作品ってのは初めて見た。
メイキング版も読んでみるつもり──。
まだある家庭内連載
「おカネの教室」と同じく、3人の娘たちのために書かれた作品はまだある。
こちらも読んでみるつもり。
挿絵は三姉妹の次女が描いてくれたそうだ。
仲のいい家族だよなぁ……。
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