らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【2―もう一つの主役たち―】ナンバーワンもオンリーワンも目指さない戦略とは?!

胸を張って「2位」、そんな時代が来たのかも――。

朝日新聞は毎月第一日曜日に別冊? のグローブが配られる。

今回は「2―もう一つの主役たち―」がテーマ。

がんばらないライフスタイルを追求している自分にとっては、どストライクな特集だった。


「ファミマは日本で2番目に人気のチキンのお店!」など、ユニークで元気な企業を紹介している。

個人的にファミチキはコンビニの中で一番美味しかったけどね(笑)。

 

無理してトップの優等生になるよりは、トップを風除けにして楽して2番手な戦略はナマケモノにもしっくりくる。

メタバースやら何やら世の中はどんどん複雑になって、新型コロナのように先行き何が起こるかわからない時代だ。

レッドオーシャンを勝ち抜いてトップに立つよりは、人生100年時代をどうやってサバイバルするかの方が重要だ。

あえてナンバー1を目指さない戦略もあっていい。

 

昔からトップやナンバーワンではなくオルタナティブを目指す人には興味を持っていた。

なぜか野球選手が多かったな。

イメージとしては大谷翔平選手のようにエースで四番を目指すのではなく、バントの上手い選手や、守備固めに起用される選手や、代走のスペシャリスト、左投げサイドスローのワンポイントリリーフ投手ってなところか。

ここぞというところで必要な選手になる――。

長谷川滋利さんは、先発でもクローザーでもなく、中継ぎ、セットアッパーのピッチャーだった。

地味な存在だったが、ジャーリーグへ行って活躍したし、10勝した年もあった。

田口壮さんも元メジャーリーガー。

ほとんどのポジションをこなせて、どんな場面でも使えるユーティリティプレイヤースーパーサブだ。

ワールドチャンピオン優勝チームのメンバーでもある。

 

長谷川滋利さんも田口壮さんも元オリックスの選手。

オリックスといえばイチローさんばかりが有名すぎるけど超二流の選手もいたのだ。


グローブの特集は大変面白く読んだけれど、ちょっと気になったのは、ある企業が業界で ナンバー2のポジションを確保しようということと、企業の中、組織の中でナンバー2でいようということはだいぶ違うということだった。

組織の中で、ナンバー2でい続けるということはかなり難しそうな印象。

 

特集の中では、「銀河英雄伝説」の作者・田中芳樹さんが、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの腹心アグリッパを取り上げていたけど、自分の場合はこの人物を思い出した。

フランス革命からナポレオン時代を生き残った「サン=クルーの風見鶏」ジョゼフ・フーシエ。

トップに警戒され嫌われていたにも関わらず生き残ったというのがすごい。

ナンバー1を愛して補佐したナンバー2よりも、こちらの方が興味深い。


最後に特集で取り上げられていた面白そうなゲームを紹介――。

このゲームでは得点が2番目の人が勝者になる。

現実の社会では常に1位であれと言われる。1位以外はみなルーザー(敗者)だと。競争よりも、ときに協力し、周りの人に目を配りながら生きるほうがいい社会なのにと思っていた。

開発者のコメントだ。

とても面白い発想で、考えてみれば自分達はゲームの世界でも常にナンバーワンであれと刷りこまれているのだ。

今は市販されてないのが残念。

今の時代は、よほどナンバーワン信仰で洗脳されてしまってるのか……。

 

🎵ナンバーワンにならなくてもいい
      もともと特別なオンリーワン

SMAP はこう歌ったけど、実はオンリーワンだって十分に難しい。

ナンバーワンでもオンリーワンでもないオルタナティブな戦略。

このテーマはこれからも追いかけていこう――。

 


【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。