これまで、シルク100%のインナーウェアを愛用してきた。もともとのきっかけは、肌に触れる部分は天然素材の服を着たほうがよい、という話を聞いたからだったと思う。
実際、とにかく肌触りが良かった。自分の場合、
時々、猛烈に肌が痒くなることがあったけれど、シルクのインナーウェアを着るようになってからは、そんなことも少なくなった気がする。
もちろん、良いことばかりではなくて、取り扱いが面倒だったりした。基本的には、手洗いで、陰干ししなくてはならなかった。
もちろん、手洗いを続けられるはずもなく、洗濯機に放りこむ際に、ネットに入れるのさえも、面倒くさかった。ウォームウェアの上着をネットの代わりにして、上着の中に、シルクを入れてから洗濯するようにしている。
シルクだけ、別に陰干ししなければならないのも、けっこう面倒だ。最初は無視して、他の洗濯物と同じように、外で干した。そうしたら、すぐに肌ざわりが、がびがびになった。試しに、陰干しするようになったら、滑らかな肌ざわりが続くようになった。シルクは人間の肌と同じなんだな、と感心したものだった。
それでも、面倒なことには変わりない。一つだけ特別扱い、てのは、腫れ物に触るような感じになる。そんなにたいした問題でも無いんだけど、なんとなくそんな気分になってしまう。「特別扱い」は鬼門だ。
それと、シルクは生地が弱い。シルクのインナーウェアを着たままで自転車に乗ると、サドルにこすれて、すぐに破れてしまう。しかたないので、自転車に乗るときは、着ているのを脱いだりしたこともあったけど、面倒くさくて止めてしまった。
特に、冬は、ストーブをがんがん焚いていたとしても、着替えるのが億劫なものだ。ルームウェアを着替えずに、モンベルのレインウェア上下を重ね着して自転車通勤に出かけるというスタイルになってからは、気分的に、ずいぶんと楽になった。
今では、すり切れるのは織り込み済みで、そのまま自転車に乗っている。破れたら廃棄する。まとめ買いしたもの全部、破れるまでに、少しずつエアリズムやヒートテックに移行していくつもりだ。
いろいろ問題のあったシルクだけど、フェイドアウトしていこうと思った直接的なきっかけは、汗くささだった。最初、シルク100%は天然素材だから消臭効果は高いという触れ込みだったけど、むしろ逆ではないか、と思っている。と言うよりは、シルクのもつデトックス効果が、消臭効果を上回ったのかもしれない。
シルクのインナーウェアを着て、1時間ほど自転車に乗ると、本人も顔をしかめるような香ばしい汗くささがインナーから漂う。エアリズムやヒートテックでは起こらない現象だ。
ちなみに、シルクのインナーウェアを着始めた頃は、こんな現象は起こらなかった。2〜3年たって、肌がすっかり馴染んだなあ、と思った頃に起き始めたのだ。天然素材だから? まぁ、それだけデトックス効果が高いと言うことはあるんだけど、少なくとも職場では着ない方が良さそうだ。それにしても、こんな臭さを漂わせるものが体内に潜んでいると考えるのは気が重いことだーー。
最後になったけれど、シルク100%のインナーウェアは、もちろん、値段が高い。これが一番、ネックだろう。自分の場合も、肌が弱かったり、かゆみが出てしまうようなタチでなかったら、手を出さなかっただろう。
結論ーー。
・まとめ買いしたシルクは、がんがん着る。自転車通勤でも使う。破れやすくなるのも織り込み済みでーー。
・職場では着ない。もっぱら家で着る。運動中に着るとデトックス効果が高い。
・少しずつ、エアリズムやヒートテックへシフトしていく。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。