基本的に、自転車通勤では、雨の日は乗らない方がいいけれど、突然、雨に降られた時のことを考えると、たまには敢えて雨の日に乗って慣れておいた方がいい、と考えてます。
(長い文章だ……)
でも、結局、雨でも、いつもジテツウしてます。
満員電車が嫌いだから?
朝の駅に集まる人間は、スマホに操られるゾンビの群れのようで、車内はどよんとしたオーラで満ちている気がして疲れるから?
ましてや雨の日の満員電車はストレスMAXだから?
そういったことも、理由の一つではあるけれど、一番の理由は雨の日に走る「非日常感」にあるような気がします。
通勤コースとなっている川沿いの遊歩道は、ただでさえ人の往来が少ない上に、雨の日になると、ほとんど人を見かけなくなります。
人気のない自然の中で、自分だけが一人走っている。
何かで読んだセリフに、釣りをしていると、天と地の間に、一人、自分だけが存在している、て感じのものがありましたが、雨の日に乗っていると、同じような心境になります。
着替えて、職場に着いて、机に向かうと、ついさっきまで、「天と地の間に」とか思ってたのが、まるでウソのようです。
「日常」に戻ってきた気分です。
何日か山に登っていて、今、下界へ降りてきたような。
こうした非日常感を朝晩手軽に味わえる。
それが自転車通勤です。
しかも、うっとうしい雨の日に。
普通の自転車乗り、特にロードバイク乗りは、雨の時に走るのを嫌います。
自分もそうだったけど、晴れた日に舗装された道路をスムーズに走るのが好きなんですね。
それだけでも、充分、楽しいと思うけど、マンネリを感じたら、たまには雨の日に走ってみることをオススメします。
突然、降られた時の予行練習にもなるし。
あとがき
通勤コースになってる川沿いの遊歩道は、川の水面との距離が近いです。
雨の日はカモが遊歩道にあがってくることがあって、たまに、慌ててブレーキを踏むことになります。
妙に歩くのが速いのがいたりして笑えます。
これもまた非日常感でしょうか。
あとがき2
今、思い出しましたが、「天と地の〜」は、夢枕貘「大江戸釣客伝」でした。
江戸時代を舞台にした小説で、「生類憐れみの令」や「忠臣蔵」も出てきます。
主人公は、幸せな人生、てわけではないけれど、釣りを心の支えにして何とか乗り切っていきます。
「釣り」を「自転車」に置き換えると共感します。
自転車通勤編プロフィール
自転車通勤(片道15㎞)7年目。 クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。 クルマを処分したので街乗りが増えそうです。 ブルベ参戦経験有り(SR取得)。 「やまめ乗り」修業中です。