ムダを省くのは使命だ。
――と思ってたら省かれた。
主人公は薄井透。市役所勤続3年。このたび自然科学博物館へ出向を命じられ、初日出勤途中にイノシシをかついだ美女と遭遇する――。
他にも、後日、海辺でアンコウの腹を踏みぬくロングヘア美女にも遭遇するのだが、彼女たちは動物研究者なのだ。
クルマにはねられたイノシシは、とりあえず博物館バックヤードの冷蔵保管庫に収納されるし、アンコウを踏みぬいたのはアンコウから吐き出される魚のサンプリングをするためなのだ。
研究者=変人。でも「変人に悪人はいない」と言うことわざ? もある。
ちなみに作者は大学で、無人島でアザラシを数えたり、
クレーン車でタンチョウ調査を手伝ったりと動物三昧の学生生活を送り、その後は漫画を描きながら博物館でバイトをしていたようだ。どうりでリアル。
連載はまだ続いてるけど、今現在のクライマックスはクジラの発掘エピソードだろう。
知らなかったけど、海に囲まれた日本では、年間350頭、ほぼ毎日のようにクジラが打ち上げられているそうな。
今回のエピソードでは、約20mのナガスクジラを掘り出した。打ち上げられたクジラをとりあえず埋めておくのだが、肉体が溶けて骨だけになったものを掘り出す。
それだけでも、金は数百万、人はざっと100人ほど必要となる。自然科学博物館職員だけでなく、ボランティアや業者や知り合いを巻きこんだ一大イベントだ。
もちろん市営の自然科学博物館にそんな金はあるはずもなく、薄井透は山のような書類を書いて助成金を勝ち取り、コレクションマネージャーとして評価されるようになる。
透は、ムダを省いて、効率良く仕事を進め、多くのものを切り捨てすぎて、好きなものが分からなくなってしまっていた。
そんな透が博物館の仕事を通じて残すことの楽しさを知り、南極基地の事務員になるという夢を見るようになっていく。
特別、やりたいことや夢中になれることが無いと言うのがコンプレックスだった自分はおおいに共感してしまうのである。
冒頭のイノシシをかついだ美女とのラブコメや他の一癖ある変人研究者たちも気になるし――。
【プロフィール】
嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
最近、取り組んでいるもの――。
・音声入力
・徒歩通勤
・朝活(ファミレス)
これから、やりたいこと――。
・古武術介護
・小笠原流礼法
・競歩
・ポイ活
・積み立て投資