「芦奈野ひとし」の作品を3シリーズ立て続けに読んだ。最初は「ヨコハマ買い出し紀行」。新装版になってた。
お祭りのようだった世の中が
ゆっくりと落ち着いてきたあのころ
のちに夕凪の時代と呼ばれる
てろてろの時間
夜の前に、あったかいコンクリートに座って
芦奈野ひとしの描く世界は共通している。
おそらくは近未来。大規模な地殻変動や気候変動があったっぽい。文明は衰退して人口も減っているようだ。富士山が欠けていたり、東京タワーのような人工物が自然物に変化していたり(スカイツリーじゃないところが「らしい」)。
喫茶店を営んでいるロボット、アルファもコーヒー豆を手に入れるのに苦労したりしている。
「北斗の拳」みたいに、核戦争後、モヒカン&革ジャン軍団が我が物顔にヒャッハーしてるようなのとは違うのだ。
いたって、ゆるゆるとのんびりしている。作中では「夕凪の時代」と評されている。「風の谷のナウシカ」風に言えば「永き黄昏の時代」か。最もらこんなにシリアスじゃない。腐海も王蟲も出てこない。
主人公が飛行機乗りになったり、場所の記憶を幻視する女の子だったりするけど、この世界観はあまり変わらない。
令和時代の日本は景気の悪い話ばかりで、来年はオリンピックをやるというのに、マラソン会場が変更になるように先行きが不透明なことハンパない。
ま、それでも、芦奈野ひとしの漫画を読んでいると、先進国からずり落ちようが、少子高齢化で世の中が縮小しようが、気にせず何とかのんびりとやっていけるんじゃないか、と思えてくるから不思議だ。別にコンビニエンスストアが24時間やってなくても困らないし。
高層建築がほとんど無く(地震で壊れた?)、やたらと草原の多い風景。かっては海沿いの道に建っていた街灯が海面下でいっせいに点灯する風景。以前の軍艦は大型花火の打ち上げ台だ。
便利さや効率性はどこかへ行ってしまったけれど、あくせくと競争せずにゆったりと暮らせるならば、夕凪の時代、黄昏の時代も悪くなさそうな気がしてくる。
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