なんだかあれよあれよという間に人生100年時代になってしまった。お金や健康の心配もあるけれど、そもそも歳をとるということはどういうことなんだろうと言う漠然とした不安感もある。
けれども自分の場合、歳をとることに関しては他の人よりもあんまり心配していないような感じ。それはやっぱりこれまで読んできた漫画や本のおかげだと思う。ロールモデルがあるので、歳をとるというのはこんな感じだなというのがなんとなくイメージできる。
ロールモデルといえばやっぱりこちらのシリーズ。
最初は40台だった主人公もシリーズを重ねていくうちに現在は60台。立派な高齢者になってしまった。中年から高齢者までを追いかけることが出来る。長編シリーズの醍醐味だ。
元々腕立て伏せのような筋トレをやったり、自己流の体操やストレッチをやったり、挙句の果てには逆立ちのような独自の鍛錬法をやったり、水泳を続けていたりと健康には気を使っていたけれど、自家製発酵の豆乳ヨーグルトを食べるようになったりして健康にはさらに気を使っているようだ。
その一方で、入ってきた金は全部使う主義だったのが、老後に備えて貯金をするように考え方も変わってきている。こういう変化も含めて歳を取るということなんだろう。
とてもロールモデルにはならないけど、スーパーヒーローのお年寄りもいる。
剣術は強く、孫娘のような若い女房をもらい、息子は自分と同じ剣の道を歩き、人から大金を自由に使って欲しいと沢託され、手足のように使える岡っ引きもいる。もちろん心づけを渡すことも忘れない。
残念ながら途中で作者がお亡くなりになってしまったので未完に終わってしまった。ただ巻末に、作者のアイデアノートのようなものが掲載されていたけれど、それを読むと、どうも主人公は頑健過ぎて長生きしすぎてしまい、周りの親しい人間が先に死んでしまって、一人寂しく生き残ってしまう老後だったようだ。未完に終わって良かったのかもしれない。
読んだことは無いけど漫画版もあった。
以前もブログで取り上げたことがあるけど、ゴールデンカムイの土方歳三はかっこいいジジイだ。実は函館戦争の後も生きていて、金塊奪取のために北海道で暴れ回る。バラガキはジジイになっても元気だ。
最近読んだ本がこちら。
実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポート (PHP新書)
- 作者: 渡部昇一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/10/14
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もう40年以上も前に「知的生活の方法」というベストセラーを出した著書も本書中では86歳。あれほど散歩が好きだったのに歩く事がしんどくなってきたりと言う現実はあるけれど、その一方で暗記力は衰えないようで、語学の取得も不可能ではないと言う話は力づけられる。
おもしろかったのは、歳をとると主人公がうじうじと悩んでいるような小説を読めなくなるということで、それは文豪夏目漱石が書いた小説でさえそうだと言うこと。それと俳句や和歌や漢詩や英詩など短い文章を楽しめるようになるそうだ。
自分も英語で読み書きできるようになりたいと思いつつ、いつまでたってもできるようにならない。あと、和歌や漢詩などもおもしろそうだと思っている。好きな歴史ものなどを読んでいると結構頻繁に出てくるのだ。今から気長に取り組んで少しずつ読んでいこうと思う。
自分のロールモデルをちょっと振り返ってみると、みな自分の好きなことをやりたいようにやっている人ばかりかな。お金や健康の心配もいいけど、やりたいことをやらねばなぁ。