今、「キングダム」を読んでいる。
今ちょうど20巻を越えたところ。次々と情念たっぷりの濃いキャラクターが出てくるので飽きない。それにしてもよくこれだけ大勢のキャラクターを描き分けることができるものよ。←音声入力間違い。個人的には第20巻の表紙にもなっている盗賊あがりの将が好みかな。
もともと、この漫画は始皇帝を主人公にしたものだったらしいんだが、編集部の意向で戦場を駆け回る方を主人公にしたと言う。これは大英断だったと思う。
始皇帝は中国を初めて統一した歴史に残る偉大な人物だけど、どちらかというと静のイメージが強い。自ら戦場に出た話も聞かないし。「項羽と劉邦」に出てくる悪役のイメージも強いし。
何より戦場のリアルの雰囲気を、ここまで伝えてくれる漫画って実は初めてなんじゃなかろうか、と思うからだ。
以前、「天と地と」という映画を見たことがあって、かなり大がかりの映画だったと思うけど、戦がのシーンがあまりにもしょぼくてびっくりしたことがあった。
だだっ広い所で、蟻のような人間達がぞろぞろと動いていて、槍の先っぽをチョコンチョコンと付き合わせていた。迫力なんかはカケラもなかった。映画の出来が悪いと言うよりは、実際の戦ってこんなのもんなんだろう、と思った記憶がある。
ちなみに上杉謙信が主人公。漫画版と原作の小説はこちら。
それに比べるとキングダムはリアルな迫力に満ちている。暑苦しいくらいだ。
戦のリアルな雰囲気も伝わってくる。戦場では5人一組で動き、百人将、千人将と出世していく。当たり前のことだけど歩兵と騎兵では行進の速さも違ってくる。命のやり取りをする将達は、それぞれ一筋縄ではいかないくせ者ばかりだ。
軍師は大軍を思い通りに動かして勝利を得ようとするけれど、そもそも思い通りに動くような大軍を訓練することのほうが大変そうだ。
最近はこのキングダムに限らず、戦場で活躍する侍大将にスポットを当てた漫画が増えてきた気がする。例えば、日本版だと、こちらあたり。今まで知らなかった槍働きの名手の名前が続々と出てくる。
漫画じゃないけど、司馬遼太郎の短編集にも槍一筋の侍大将の活躍を描いた連作短編集があった。「槍の勘兵衛」と言われた渡辺勘兵衛なんかが好きだったな。タイトルは「侍大将の胸毛」。
軍師の活躍も良いけど、管理職みたいな戦国武将よりは、気に入らなければ主君を次々と変えるフリーランサーに憧れる。現場で槍を振り回し、怒声を発する侍大将の活躍を見たい。
中盤でパス回しばっかりしているミッドフィルダーよりも、シュートを打つとこを見てみたい、みたいな。
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