日曜の朝のこと。
起きたら、目の前が、ものすごい勢いでぐるぐると回り出した。
まるでルーレットが回っているのを見てるようだった。
実際に回っているのは、30秒から1分ぐらいの間だったか。
ようやく回るのが終わったと思ったら、身体が揺れている。
この感じ、どこかで? と思っていたら、昔、船酔いしたときと、そっくりだ、と気づいた。
立ち上がろうとしても、フラついて、まともに歩けなかった。
真っ先に思ったのは、熱中症だった。
クーラー無しの生活を送っていたが、今年の暑さは異常すぎた。
実際、今週になってから、ついに41.1℃の日本新記録まで達成してしまった。
同じ関東の熊谷市だというのだから恐ろしい。
でも、水分はたっぷり摂っている。
めまいはともかく、風景がぐるぐる回るなんて、聞いたこともない。
ついに脳ミソがいかれたか?
ともかく、まともに立ってられないので、自力で病院へ行くのは無理、と判断した。
時間は朝の6時半。
近所で目立つのは嫌だったが、世間体を気にしている場合じゃ無さそうだった。
父親を起こして、救急車を呼んでもらう。
なんとか着替えて、つかまり立ちしながら、家の前まで歩いていった。
しゃがみこんで、救急車を待った。
思ったよりも救急車は早く来た。
ストレッチャーの上に寝かされて、体温や血圧を計ったり、いくつかの質問をされたり。
そうこうしているうちに病院へ到着。
これも、思ったよりも早かった。
病院では、手足や手指先が動くかどうかの検査や、質問に答えたりや、血液を抜かれたりした。 しばらくすると、あっさり病名は分かったようだった。
けっこうポピュラーな病気のようだ。
病名はやたらと長くて全部は聞き取れなかった。 後で、聞き取れた単語から検索して、ようやく病名が分かった。
病名は「良性発作性頭位めまい症」と言った。
ストレッチャーの上で、首や身体の向きを変えたり、上体を起こしたり、不思議な動きをやらされた。
これは「寝返り体操」と呼ばれるものだったらしい。
終わった頃には、めまいは、ほとんど起きなくなっていた。
その後、血液検査の結果が出るまで、二時間ほど、点滴を受けながら、ベッドで寝ることになった。
病院だけあって、クーラーは、ばっちり効いていた。
寒いくらいだった。
途中で薄い布団をかぶったほどだった。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。