らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【14歳からの資本主義】大人こそ知っておきたい資本主義。「やめられない、とまらない資本主義」の時代にどう生きるか?

 

あらためて資本主義とは?

「現代とは何か?」、「経済とは何か?」を知るために資本主義を避けては通れない。

資本主義の特徴と問題点とは?

メリットやデメリットとは?

で、この本を読んでみた。

中学生向けなら自分にも理解できるだろうと思ったからだ。

実際とても分かりやすかった。

でもそれ以上に、この本が初めての「資本主義本」で良かったと思う。

誰もが感じている資本主義のヤバさがすっきりと整理できたからだ。

大人こそ、この本を読んだ方が良いと思う。


資本主義 VS 社会主義

むかし資本主義を一言で簡単に説明しようとしたら、社会主義との違いを話せば良かった。
けれども 社会主義が崩壊してからは、よくわからなくなってしまっている。
資本主義と民主主義がごっちゃになってるし。

もはや古い「資本主義本」が役に立たなくなってる。

必要なのは最新版の資本主義本だ。

 

資本主義がヤバい

資本主義って、いまいちよくわからない。

それでも、「今のままだとマズいんじゃないだろうか?」とは誰もが感じてる。

それは「格差と分断」がハンパないからだ。

「14歳からの資本主義」では格差と分断が起こる理由を次の3つに集約している。
グローバル化で不安定
②「共感」商品化で価値があやふや
③デジタル技術で格差や分断が広がる

 

グローバル化で不安定

グローバル化の影響で格差が拡大してる。

世界中の人々がスタートラインに並んで、よーいドン!  で競争はじめたようなもん。

がんばらなければ置いて行かれる。

置いて行かれたくなければ、死ぬまでがんばり続けるしかない。

いくらなんでもシンドすぎる。

「成長」を前提とした資本主義は、もう限界だ!

by セドラチェク

 

②「共感」商品化で価値があやふや

「モノ消費からコト消費へ」と言われる。

何かを買うよりも、どんな思い出を残すか。

一見、良いことのように思える。

でも、「ココロが商品に」と聞くと穏やかじゃなくなる。
SNSの時代は「共感が消費になる時代」。
場の論理で「精神」を奪い合う時代がやってきたのだ。

確かにスマホを見ると、自分におすすめの商品や体験メニュー、そしてライフスタイルまでもがプッシュ されてくる。

自分が「いいね」と思っていたモノやコト。

これは自分のオリジナルだったんだろうか?

それともアルゴリズムマーケティングされたもの?

なんだか怖くなってきた。

 

③デジタル技術で格差や分断

テクノロジーが格差を生む。

新しいテクノロジーは上位10%にだけ恩恵を与え、残りの90%を圧迫してきた。

byコーエン

確かにAI のニュース見てるとそんな気がする。

AI を使いこなしてる人は大儲け。

その一方で、ほとんどの人は AI から仕事を奪われてしまう。


「正解がない時代」のいま

これからを生きていくためにどうすればいいんだろう?
「成長」しなければ資本主義じゃない?
努力しても「創造的であれ! さもなければ死だ」と脅される。

人生100年時代」だけど、死ぬまで成長し続けなければいけない世界ってゾッとする。

たしかに「人間の欲望を肯定する」のが資本主義の本質。

でも人間って、1年365日、1日24時間ずっと欲望をむき出しにしてるわけじゃない。

それなのに資本主義社会はエンドレスで欲望MAX。

欲望パラメータがアゲアゲの人ばかりが入れ替わり立ち代わり参入してくる。

なにかしらリミッターが必要。

「脱成長」がキーワードなのか……。

資本主義は、成功する。だが、その成功ゆえに自ら壊れる

by  シュンペーター

 

異色のリベラルアーツ

作者の丸山俊一さんは、NHKで「欲望の資本主義」など異色の教養番組を手がけたプロデューサー。

だからなのか、学者のセンセイよりずっと面白い。

同じ「中二本」ではこちらも面白かった。

 

次はこの辺りを読んでいくつもり。

丸山俊一さんの話は、哲学と経済学がミックスされた感じで、とても身近に思える。

 

 

【プロフィール】

セミリタイア済み節約系FIRE民。

 

年間約150冊の本と約1,500冊のマンガを読む。

 

食事は肉・卵・チーズのMEC食&メガビタミン。

 

料理は電子レンジ調理・時短料理オンリー。

 

築50年超の生家でサバイバル中。。。