歴史好き芸人の書いた本なので、とにかくシャベリが面白い。
もともとは中学生向けに書かれている。
でも、やり直し戦国史にちょうど良いかと手に取った。
おなじみの織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に武田信玄と上杉謙信。
ところどころ最新の学説でアップデートされてる。
自分の世代だと、戦国時代の始まり=応仁の乱だったけど、今なら明応の政変から、とか。
しかし、実はそうでもないって話も。
例えば、有名な 比叡山の焼き討ちを例にとると──。
これは残忍な信長のエピソードとしてよく使われる。
けれども、実際に焼いたのはごく一部らしい。
これは「信長のシェフ」でも描かれていたなぁ。
信長は 神社仏閣を基本的に保護していたし、室町幕府のもとで天下(畿内)を統一しようと考えていた。
一方の光秀。
比叡山の焼き討ちに嫌気がさしたのが後々の本能寺の変につながっていくと思われていた。
でも本当はむしろ積極的にやっていた?!
この話は「センゴク」にも出てたな。
「センゴク」の光秀は野心的だった……。
鎌倉幕府が1192年からではなくなったというのは有名な話。
戦国史でも、これまで習ってきたことや読んできたことに修正を迫られそうだ。
本書は お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」の人が中学生に向けて書いた本なので、とにかく面白くて読みやすかった。
長篠の合戦前の織田信長と酒井忠次とのやり取りを「缶コーヒーの CMっぽい」と表現したり、織田家の家格は今で言えば 都道府県知事の部下の部下ぐらいと例えたり。
本能寺の変直前の2週間などはカワイイ絵日記風(ただし絵はなしw)に書いてみました、などと工夫している。
普通なら単なる年表の読み上げになりそうなところだ。
本当に授業を聞いてるような気分になった。
中学時代、こんな先生に教わっていれば歴史好きになっていたかも。
前々から、予備校講師の書いた本は読みやすくて良いと思っていた。
でも、お笑い芸人の書いた本も負けずに分かりやすくて面白い。
今回の本が面白かったので、ブロードキャストの人の本は他にも読んでみるつもり──。
【プロフィール】
自称セミリタイア・節約系FIRE民。
健康優良寝そべり族。
家でごろごろしていたい。
街をぶらぶらしていたい。
健やかにだらだらしたい。
寝そべりながら本を読みマンガを読む。
自転車通勤を卒業して「歩く人」へ。
睡眠重視のロングスリーパー。
食事は
肉卵チーズのMEC食&メガビタミン。
料理は電子レンジ調理・時短料理。
親が遺してくれた生家に籠城中。。。