らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【フツーに方丈記】令和時代の隠居男子から見たニートの聖典「方丈記 」

 


鴨長明が生きた時代も

疫病に大震災に戦争

(平家から源氏への政権交代

に悩まされていたのだなぁ。

フツーに方丈記

フツーに方丈記

Amazon

基本的にニート気質で

競争社会から降りた作者が

現代の言葉で

方丈記を監訳しているのが新鮮。

都の生活っていうのは、こんなにもろいもの なのか、と。

自分たちで消費するぶんすら満足に生産できていないんですよね。

食料もエネル ギーも、生きていくのに必要なライフラインを地方に依存してばかり。

それに流通も。

誰かが運んできてくれなかったら、たちどころに都の生活が成り立たなくなる。

あたりまえだと思っていたライフスタイルは、持続可能ではなかったんです。


源平時代の頃から

都市とは

このようにもろいものだったのだ。

 

今では

ロシアのウクライナへ侵攻によって、

エネルギーが食料の供給が

世界的規模で滞っているけど、

これって

グローバルでもろくなってるってこと?

 


方丈記超訳の後は、

隠居男子大原さんの現在が語られる。

 

大原さんのすごいところは

隠居というマイノリティな

ライフスタイルにもかかわらず、

決して無理をせず自然体なところ。

東京で隠居していたと思ったら、

いつのまにか台湾へ移住していたり、

そうかと思えば、

あれほど嫌っていた実家に戻って

親の介護をしていたり……。

親の面倒を見ると同時に、

老いと死を

冷静に見つめようとする姿勢には

頭が下がる。

 

 

次のステージは

古代インドの四住期で言うところの

遊行期になりそうな気配。

 

これは

死を悟った人が

死に場所を探して

巡礼の旅に出る

というもの。

 

大原さんが

どのようなライフスタイルになるのか

次回作も楽しみだ。

 


名作・方丈記

様々な人が現代語訳や漫画化してるけど

こちらも面白かった。

ゲゲゲの水木しげるさんが鴨長明にインタビューするという不思議な漫画化。

 

 

こちらは女性から見た

ダメンズ鴨長明

 

鴨長明

社会生活不適合者であり

非モテの星なのだった。

 

 

 


【プロフィール】

節約系底辺FIRE(セミリタイア)目指すナマケモノ&寝そべり族。

寝そべりながら年100冊の本を読み、年1,000冊のマンガを読む。

片道一時間の自転車通勤は10年を突破。

食事は肉・卵・チーズのMEC食でメガビタミン実践中。

料理はレンチン&時短料理。。。