節約系かマネーリテラシーのコミックエッセイだと思ってたら、かなり カルトな内容。
それもそのはず、作者はお金を一切使わないカルト村の出身だったのだ――。
今は行き過ぎた 資本主義が問題になってるのでシェアすることが注目されてるけど、実際に物は共有でお金のやり取り 一切ナシの社会になるとどうなるか?
子供が服を欲しくなった場合、担当の人にお願いしてる服を出してもらう。
どの服を着るかは子供が選べない。
好みでもなく センスの悪い服を我慢して着なければいけなくなる。
おまけに担当者によっては、やたらと恩着せがましくいばり散らしたりもする。
作者はカルト村を出て初めてしまむらへ行った時に喜びを爆発させるのだが無理もない――。
このカルト村で子供達がお店屋さんごっこをやっても、お金がない物々交換だと全く盛り上がらなかったってエピソードは印象深い。
なんだか「望郷太郎」や「ハイパーインフレーション」でも読んでるような気分になってしまった。
格差の激しい 資本主義社会を憎む あまり、お金に拒否反応を示してしまう人もいるけど、やはり 便利なものなのだ、お金って。
作者はカルト 村を出て自立した後、必要があればお金を投資し、必要がなければ節約する「賢い人」になっていく。
それは 橘玲さん風に言えば「資本主義社会にハックされない人」だ。
結論――。
お金はとても便利なもの。
お金と選択の自由はワンセット。
お金に振り回されずに上手に付き合おう。
ま、それが一番難しいんだけど(笑)。
ともかく異色のマネー本だった……。
こちらは同じ作者のカルト村についてのコミックエッセイ。
これから読んでみるつもり――。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。