「ブレインロック」とは聞きなれない言葉だけど、チンプな常識とか、しょーもない同調圧力 とかそんなもの。
よく毒親が「あなたのためを思って……」とか「あなたを心配して言っているのよ……」とか言ってるたぐいのものだ。
このブレインロックが恐ろしいのは、先に挙げたように意外と善意から発生している、ということだ。
たとえば 依存症娘だとしたら毒母から言われたことは逆らいがたいし、ようやく就職できたばかりの新入社員ならブラック企業でもパイセンのアドバイスには従わざるを得ないだろう。
勝間さんはそれに対抗するために、内観、自分との対話をススめる。
何も座禅まで組まなくても良いから、一日2~3時間、入浴中や ウォーキング中など「ながら内観」を、と。
ここで一気にハードルが高くなる。
今の日本人で、1日に2~3時間、内観の時間を取れる人がいったいどれだけいるだろう?
これは 睡眠時間と同じ。
7時間確保した方が良いのはわかりきっているけど、それができる日本人はなかなかいない……。
幸い 自分の場合は片道1時間の自転車通勤をしているので、これを「ながら内観」の時間にあてることにしよう。
ついつい仕事のことや職場の人間関係などくだらないことを考えてしまうけど、なるべく自分と向き合うようにしなければ……。
もう一つ考えさせられたのは、自分のブロックを外すだけではなくて、すでに洗脳済みの人や社会からは、正面からは立ち向かわずに、距離をとってフェードアウトした方が良い、てことだ。
世の中のほとんどの人が多かれ少なかれ何らかの形でマインドコントロールされているので(考えてみたら怖い話)、マジョリティと真っ向からぶつかるのは得策ではない――。
ここで思い出したのが 橘玲さんの本だ。
橘さんも、買い物や ギャンブルや SNS やインターネットポルノなど、資本主義社会からのハッキングに気をつけろ、依存症になるな、と警告していた。
同じ時期に二人の敬愛する 作家が読者に対して同じ注意をうながしている。
今の世の中は 思っているよりもヤバい状態なのかもしれない……。
次はこんな本も読んでみようと思っている――。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。