実は日本人って、そんなに特殊でもなかった?
日本人って外国人と比べるとかなり違ってるように思っていたけど、実はそうでもない、てのが橘玲さんの主張。
今までの日本人像ってのは、ルース・ベネディクトの「菊と刀」や「武士道(←原作英語版)」のように逆輸入されたもので、それを日本人が信じこんでしまったために特殊だと思うようになってしまった。
日本人独特なムラ社会的考え方も、タイのような農耕社会な国ならどこにでもあるようなこと。
さらに言えば、自由と平等と共同体を大切にする精神だって人間特有のものではなくて、チンパンジーなどサルの世界でも見られること、という話は衝撃的――。
日本人は世界でもっとも世俗的な国民だ。
日本人は世界の誰よりも、「他人に迎合するよりも、自分らしくありたい」「自分の人生の目標は自分で決めたい」と考えている。
ご利益のない神を信じず、地縁も血縁も捨てて「一人世帯」の無縁社会に生きている。
最初に読んだときは「えっ」と 思ったけれど、無宗教で神社もお寺もクリスマスも無節操に受け入れるのは世俗的と言われてもしかたないかも。
たしかに核家族や 一人暮らしが多くなって血縁関係は崩壊しているし、近所付き合いもなくなっているから地縁もなし。
だから「社縁」な職場に共同体を求めるのだろうか?
そのくせ世界一 職場が嫌いで、職場の同調圧力に苦しんでいるのだから実はドM???
橘玲 さん お得意の進化心理学をベースにしての日本人論は他の著作品と同じく、ミもフタもない現実の羅列だけど魅力的だった。
進化心理学は難しそうだけど、ちょっとカジってみたくなった。
誰か分かりやすい漫画版か「14歳のための進化心理学」を描いてくれないだろうか。
とりあえず次はやっぱりこれか――。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。