らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【雨の降る日曜は幸福について考えよう】必要なのは ほんの少しの努力と工夫、自らの人生を自らの手で設計する基礎的な知識と技術だ

 

エッセイ・コラム風味で読みやすかった。

橘玲初心者にはこの本から読み始めることを オススメしたい。

とは言え、「言ってはいけない」「不都合な真実」のオンパレード 全開なのは変わらない。

偶然、雨の降る日曜日に読んだのだけれど、正直、「暗い日曜日」になった。

読んでると、日本の未来がお先真っ暗なのでツラくなるのだ。

 

それでも橘玲さんの本を手にとって読んでしまうのは、「そういうことだったのか」「もっともだ」と思えることばかりで、今までモヤっていたことがクリアになっていくからだ。

 

なんで病院はボロッちいのが多いのに、動物病院は妙にスタイリッシュなのか?

どうして病院へ行くと半日 待たされたあげく診察時間は3分なんてことになるのか。

いちいち 納得のいくことばかり。


中でも印象的だったのは、持ち家か賃貸かの問題――。

自分の場合は賃貸派なのだが、どうしてなのかを長らく言語化できないでいた。

少し長くなるけど引用しよう――。

持ち家か賃貸かはリスク選好度によって決まる。
不動産市場のリスクを取りたくな い人は賃貸を選ぶ。
保守的な人は借金をせず、現金で一括購入するだろう。
逆に大き なリスクを取りたい人は、住宅ローンでレバレッジをかけてマイホームを購入する。 日本人はリスクを好まないと言われるが、これも妄説である。 日本人は戦後ずっと、 個人も企業も不動産市場にハイリスクな投資を行なってきた。 そしてバブル崩壊後の 今も、多くの人がマイホームという名の危険な投資に好んで金を投じているのだ。

そうか マイホームを買うということはハイリスクな不動産投資をやっているということで、自分はこうした リスクを取りたくないから 賃貸派だったのか。

そもそもマイホーム購入は自分で自分に賃料を払ってるだけで不動産投資となんら変わりはないのだ。

ようやくスッキリ――。

 


橘玲さんの本を読んだ後の気分は、風邪を引いた後の回復期に似ている。

身体は疲れているけど頭は妙にスッキリしていて、健康なだけで十分ありがたい、病気してた分、ちょっとがんばらなきゃなあって感じ。

シンドい現実に打ちのめされた後、自分のなかに、ひとかけらだけ残った勇気を感じとれる。

だからこそ橘玲さんの本を読み続けてしまうのだ。

 

次はこの本を読むつもり――。

 

 


【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。