らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法】ムラ社会を飛び出してグローバル化した評判経済市場の中から自分の好きなニッチを探せ

 

伽藍を捨ててバザールに向かえ。

恐竜の尻尾の中に頭を探せ。

 

著者の主張する「たったひとつの方法」を超意訳すると、「ムラ社会を飛び出して、フリー化・グローバル化した評判経済市場の中から自分の好きなニッチを探せ」となる。

 

と言っても、この「たったひとつの方法」にさかれているページはびっくりするほど 少ない。

むしろ「残酷な世界」についての「不都合な真実」が延々と描写され続ける。

歯を食いしばって 読み続けないと、途中でダウンしてしまうかもしれない。

それほど 今の世の中は厳しくなっているのだという事実を叩きつけられてしまうから――。


それでも、この本にひかれてしまうのは「これまで誰も教えてくれなかった世の中の裏面」を教えてくれるからだ。

それも、しかたのない話で「やればできるなんて嘘っぱち」とか「知能の70%は遺伝で決まる」とか「子供の成長に子育ては関係ない」などと、職場の先輩や親戚の叔父さんから聞かされたら、そんなことを言う人はとんでもない人だと レッテルを貼られてしまう。

だから、誰も言わない。

誰も言わないから「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」の価値が高くなるのだ。

 

なかでも進化心理学や動物行動学の話がおもしろかった。

特に「しっぺ返し戦略」は即実行に移した。

これは――。

①最初は協力する。
②それ以降は、相手が前の回に取った行動を選択する。

これだけのシンプルな戦略だ。

親切にされれば親切にするし、意地悪されたら意地悪し返す。

人との距離を測るのが苦手な自分にとって、この戦略はとてもわかりやすい。

正しいかどうかについては議論があるだろうけど、取り入れてからはモヤモヤすることがなくなった。


自分にとって、橘玲 さんは世の中の本音を教えてくれるメンターなのだ。

 

次はこの本を読んでみるつもり――。

 

 


【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。