ロシアによるウクライナ侵攻があってからの再読――。
最初に読んだときは、もし中国が日本の尖閣諸島や沖縄へ侵攻してきたらなフィクション、パラレルワールドの世界と感じていたけれど、今回は、現実に侵攻が起こったら、このような感じで事態は進んで行くのかと言うシミュレーション漫画として読んだ。
なるほど、軍隊が島へ侵攻する時は、ホバークラフトを使って上陸したり、パラシュートで島へ降り立つのだなぁ、とか。
もちろんフィクションなのだから、自衛隊員は毅然として相手と対峙するし、総理大臣は勇気を持って決断するし、国民も総理の発言を受けて冷静に行動する。
ありえねぇ……。
これは有事になっても、日本は、日本人は、このように行動して欲しいと言う作者の祈りが込められているのだろう。
現実の世界で侵攻が起こったら、何も判断できず、何も決断できず、何も行動できず、ひたすら混乱するだけで時間が過ぎていってしまうのだろうなぁ。
しかもこの漫画では、中国軍はあくまで一部の独走といった形で描かれている。
一部の中国軍と日本全軍との戦いといった構図だ。
もし中国が総力戦を日本に挑んできたとしたら……。
もし中国が総力戦で挑んできたら日本はどう跳ね返すか?
そもそも可能なのか?
いくらフィクションとは言え、作者もそこまで現実を無視して描くことは漫画家としての良心が許さなかったのだろう。
総力戦――。
考えただけで背筋が寒くなる。
どうか現実には起こらないことを祈る。
このシリーズには続編があって、まだ未読だけれど、今度はロシア軍と対峙することになっている。
完結したら一気読みするつもりでいるが読むのが怖い……。
近々、最新巻が出るようだ。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。