戦争の漫画を読むことが増えてきた。
もちろんロシアのウクライナへの侵攻がきっかけだ。
たかが漫画だろ、という人もいるかもしれない。
でも、思い出して欲しいんだけれど、はじめて戦争の怖さを知ったのは漫画「はだしのゲン(全10巻)」ではなかっただろうか。
テレビのニュースよりも、お年寄りの話よりも、はるかにリアルに戦争の恐ろしさが伝わってきたと思う。
決して馬鹿にはできない――。
昭和時代の戦争漫画の傑作が「はだしのゲン」なら令和時代はこれだ。
わりと最近完結したばかり――。
二頭身の可愛いキャラで戦争を描いていることに最初は違和感を感じたけれど、読んでいるうちに作者や編集者のすばらしいアイディアだったと思うようになる。
例えばマシンガンで撃たれた肉体が飛び散る様や、病気で腐った身体にウジがわいて崩れ落ちるシーンなどは「はだしのゲン」の絵柄だと恐ろしすぎて読み進めることができなかっただろう。
この「カワイイ」絵だから、悲惨な戦争の物語を最後まで読むことができたのだ。
この2作品はすべての図書館や学校図書館においてほしいと思う。
少々複雑なのが次の作品――。
現ロシア、旧ソ連軍を舞台としている。
これはノンフィクションを原作としていて、原作者は従軍した女性500人を取材している。
彼女たちは、洗濯や治療など男性軍人の世話をしたり、自ら武器をとって男勝りに戦ったり、やがては結婚したり、歳をとっていったり。
戦争中でも普通に友達とおしゃべりをして、たまに恋などしたりもする。
どう見ても普通の人間なのだ。
戦争で一番恐ろしかったのは、男物のパンツをはいていることだよ
原作者はノーベル文学賞を受賞した人でもある。
作品としては素晴らしいんだけど、現実に戦争が起こってしまうと複雑な気持ちになってしまう。
ロシアの人達だって戦争にはうんざりしているはずなんだけど……。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。