ナマケモノは、わたしたちがさらにマインドフルに生きていくための手本としてうってつけの存在です。
ナマケモノって、なんてキュートなんだろう。
この本は、ざっくり言えばナマケモノの写真集で、写真の中にはナマケモノがぬいぐるみと一緒に写っているのがあるんだけど、どれがぬいぐるみで、どれが生きている動物なのか、見分けがつかないぐらいにラブリーだ。
マインドフルネスのハウツー本を読むよりは、ナマケモノの写真を見ている方が、よっぽどアルファー波がたくさん出そうな気がする。
それにしても、ナマケモノの生態には改めて驚かされる。
冒頭数ページに渡って「ナマケモノってどんな生き物?」について書かれているのだけれど、この数ページだけでもこの本を読む価値があった。
怠け者&寝そべり族なので、アイコンであるナマケモノの生態についてはけっこう知っているつもりだったけど、まだまだ知らないことがあったのだ。
一番意外だったのは、ナマケモノの行動範囲がかなり広くて、動き回る面積がサッカーコート5面分にも及ぶということ。
美味しい葉っぱや、日当たりの良い場所を求めてのことらしいけど、たえず移動し続ける旅人だったってのは想定外。
実は水泳が得意だってことにもびっくりだ。
たった一枚の葉っぱを消化するのに一ヶ月もかかったりするけど、そのかわり毒を持った葉っぱも消化できてしまう。
人間がチョコレートを食べるように、嗜好品としてハイビスカスの花を食べるのもカワイイ。
内向的で一人が大好きというのも親近感を覚えるし、いつも穏やかで微笑んでいるような顔をしているのは見習いたいぐらい。
ナマケモノ鑑賞協会なんてものが存在するのもうなずける。
さすがに野生のナマケモノを見に行くことはできないけれど、埼玉県の動物園では割と最近フタユビナマケモノの赤ちゃんが生まれたそうで、見に行きたくなってしまったな。
最後に作者の言葉で締めくくろう。
成功の秘訣は、ひっそりとしていて、変化に強いものぐさな生態です。
ナマケモノの落ち着いた生き方は、わたしたち人間だけで なく、地球上すべての生き物にとって有効なお手本となるでしょう。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。