海外移住の本かと思うけど、どちらかといえば日本にいながら沈みゆく日本の悪影響を受けないための本だ。
一言で言えば、日本国内にばかり目を向けていないで海外に目を向けよう、と提案している。
確かに、日本にいながらアメリカの株へ投資するなど「投資の脱日本」はすでに取り組んでいる人も多そうだ。
面白かったのは「副業の脱日本」で、海外向けのオークションサイトで物を売ること。
つい「メルカリ」ばかりが頭に浮かんでしまうので、これは盲点だった。
サービスやテクノロジーの進化によって海外オークションサイトのハードルもかなり低くなっているのがうかがえる。
それだけでなく「電話番号は最初のゼロを省略する」などかゆいところに手が届くように解説してくれている。
この後、「本業の脱日本」「場所の脱日本」では、いよいよ海外移住が取り上げられているが、作者は、どちらかといえばアメリカよりもアジアがお勧めのようだ。
ただ、最近ニュースでもよく聞くようにになったけど、日本の賃金はどんどん下がってきていて、しかも物価はずっと上がらない。
わざわざ海外へ行かなくても日本は安い国になっているということは作者も指摘している。
それほど海外移住に固執しなくても、と読めた。
次は同じ作者のこちらの本を読んでみようと思う。
「日本は小国になるが、それは絶望ではない」は、現在Kindle unlimited 読み放題で読める。
海外移住のリスクを取らず、安全で便利な日本にいながら、しかも日本沈没の悪影響を受けないようにするにはどうすれば良いのか?
作者の問題提起は自分にとって、とても現実的に思えた。
しばらくはこの作者の本を読み続けていこう。
以下は、現在、Kindle unlimited 読み放題で読める本――。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。